カテゴリー「鉄道/2005」の68件の記事

2005年12月30日 (金曜日)

小田原・熱海・そして藤枝へ

 久しぶりの連休となる正月休み。東北の故郷には帰省せず,西へ西へとブラつくことにする。

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 小田急線小田原駅に到着。数年前に完成した橋上駅は,国内の駅には珍しい空間を持った構造で,雰囲気が良い。

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 小田原駅の駅ビルはずいぶんと立派なものになり,駅前にはペデストリアンデッキも設置された。ペデストリアンデッキができて視点が高くなったため,駅前から小田原城が見えるようになった。

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 熱海駅はJR東日本とJR東海の境界となる駅で,各駅停車のほとんどは熱海駅止まりとなるため,ここで電車を乗り換えることになる。乗り換え時にホームや階段を走って席取り合戦をするのが好みではないため,いつも電車を一本待つことにしている。利用者のひとりとして,「不便」という印象ばかりが残る駅である。

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 熱海駅前には小さな蒸気機関車が展示されている。その昔,東海道本線が熱海を通らず,国府津から現在の御殿場線のルートを通って沼津に向かっていた頃,小田原と熱海を結んでいた熱海鉄道の蒸気機関車である。

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 駅周辺の商店街を歩いてみることにする。

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 熱海はホテルや旅館が建ち並ぶ古くからの温泉地だが,近年は首都圏への通勤客を対象にしたと思われるマンション・アパートが増えている。

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 熱海といえば……干物である。

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 平和通り名店街を歩いて駅へ戻る。

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 熱海駅の横には土産物屋が軒を連ねている。

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 熱海ではKIOSKで売っているものも様変わり。

 さて,そろそろ,さらに西へ向かおうと思うのだが,新幹線は帰省ラッシュで大混雑。旅慣れない人々の中には目が血走っている感じの人も多く,そういう雰囲気には耐えられそうに無いので,在来線の各駅停車を乗り継いで移動することにする。

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 特に意味もなく,藤枝駅で途中下車する。

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 藤枝駅前広場。藤枝は東海道の宿場町だが,東海道本線の藤枝駅は宿場町の中心から遠く離れたところに設けられたため,駅周辺に歴史を感じさせる雰囲気はない。

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 藤枝駅前の商店街。

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 完成間もないJR藤枝駅。ガラスをふんだんに使った明るい駅舎である。

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 藤枝駅南口。横には仮設の跨線橋が残っている。

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2005年12月25日 (日曜日)

清水・みなとまち・お茶の町

 朝から晴天。気分が良いので,前回の静岡訪問では乗りそこなった静岡鉄道に乗って,港町清水に向かうことにする。

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 静岡鉄道の新静岡駅へ歩く。静岡駅近くの松坂屋デパートの駐車場横には,公道の一車線を使った駐車場待ち行列ができている(写真は行列になっていないが)。一般的には,デパートが整理員を出して駐車場待ちの車が路上に留まらないように整理するのが常識だと思うのだが,ここ静岡ではそのまま路上で待つように促している。信じられない光景である。

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 バスと電車が集まる新静岡センター。静岡鉄道に乗る客は,まず地下の食品売り場を歩かされることになる。静岡鉄道の新静岡駅は地上に櫛形のホームを持つ頭端式の駅なので,地上からそのまま乗れるようになっていれば便利なのだが(実は,かつてはそうなっていたのだが),わざわざ乗客が遠回りするようになっている。

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 ごく普通の食品売り場である。なぜ電車に乗る客がここに誘導されるのか,奇妙な感じがする。

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 新静岡駅のホームに電車が入ってきた。スマートなステンレス製の車体である。

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 あっという間に新清水駅に到着。電車は,新静岡から新清水まで約10kmの距離を20分で結んでいる。驚くべきはその運転間隔で,日中でも路面電車並みの6分間隔を誇る。

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 新清水駅前,国道149号線のアーケード。閑散としている。

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 新清水駅周辺は飲食店の多い商店街になっているが,活気があるとは言えない状況である。巴川沿いの道路は綺麗に整備されている。

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 巴川を渡る電車を撮影する。なにしろ電車の運転間隔は6分,上り下り合わせると3分おきに電車がやってくる。

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 新清水駅の駅舎。

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 新清水駅の前には交通量の多い国道が通っている。向かい側の商店街へ渡るには,狭く暗い地下道をくぐらなければならない。対岸の商店街にとって,この国道の存在は橋の無い川のようなものである。

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 清水銀座商店街の横を東海道本線の電車が通り過ぎる。

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 歩道の上に張り出した建物が特徴的である。

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 銀座小路。商店街にはこういう小路の存在が重要だと思う。

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 清水駅前銀座商店街には,高さのあるアーケードが設けられている。

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 ここは清水随一の商店街である。

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 JR清水駅前に出る。

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 駅前から少し離れたところに「清水駅前バスターミナル」がある。

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 バスは清水駅前の降車場も駅前広場の対岸にあるにもかかわらず,自家用車は駅に横付けできるようになっている。これではバスの利用者は増えない。海外では,鉄道のホームにバスが横付けするような例まで存在するのだ。このあたりの行政の交通政策の遅れは困ったものである。

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 JR清水駅の東側には清水港がある。

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 小田原から小田急線の電車内……三連休の最終日,皆さんお疲れの様子である。
 さて,私もその仲間に加わることにする……Zzzzzz

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2005年12月24日 (土曜日)

天竜浜名湖鉄道に乗る

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 JR新所原駅に到着。JRのホームから見ると,天竜浜名湖鉄道のレールバスがすでにホームに停まっていた。

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 天竜浜名湖鉄道の新所原駅構内にはウナギ蒲焼きの匂いが漂っていた。売店でウナギ弁当を売っているらしいので,さっそく買ってみる。列車の発車時刻までは10分もあるのだが,店の人は「間に合うかなぁ」などと不安げである。なんと,これから蒲焼きを焼くらしいのだ。これは期待できそうだ。

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 で,これが発車時刻に間に合ったウナギ弁当である。焼きたての香ばしい香りがたいそう美味であった。

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 国土地理院の地形図で撮影ポイントを探し,周囲に人家の少ない原田駅で下車する。

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 駅横の土手の上から。手前の茶畑が綺麗に写る予定だったが,この季節はすでに日が傾き,茶畑は日陰になってしまった。

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 さらに山を登って茶畑の上から見おろす。どんどん日が傾き,かろうじて列車に日が当たる状態だったが,写真の露出を考えると最悪の条件かもしれない。

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 土手のススキと茶畑に林立する霜除けファンにのみ西日が当たる。

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 茶畑の中にポツンとミカンの木が立つ。畑仕事の合間にミカンをとって食べたりするのだろう。

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 原田駅に戻り,掛川行きの列車を待つと,定刻通りにレールバスがやってきた。

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 天竜浜名湖鉄道,略称天浜線の掛川駅。

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 JR掛川駅から東海道線の電車に乗り換える。

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2005年12月23日 (金曜日)

知多半島 内海の集落を歩く

 日本列島に第一級の寒波が到来し,日本海側を中心に大雪を降らせている。皮肉なことに冬型の気圧配置になればなるほど天気が良くなる東京から,とりあえず名古屋までの切符を買って西へ向かう新幹線に乗った。
 列車が動き出すと「関ヶ原付近で徐行運転をしており,京都以降の到着は1時間以上遅れる見込み」とのアナウンスがあった。列車は三河安城付近から徐行運転になり,名古屋到着は定刻から10分程度の遅れ。怖いもの見たさでそのまま乗り続けたい気分もあったが,素直に下車することにした。

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 名古屋駅到着寸前の車窓。青空が覗いていたが,線路には雪が残っている。

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 名古屋駅前名物?の大名古屋ビルヂング。

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 名古屋から名鉄の電車に乗り,終点の内海(うつみ)で下車する。名鉄知多新線の内海駅は,ローカル駅には似つかわしくない感じの高架駅だった。

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 内海駅北側の山の上から内海の集落を見る。

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 山腹にはミカン畑が広がっている。

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 内海駅南側の集落を歩いてみることにする。

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 板壁で覆われた建物。知多半島の古い集落に多く見られる。

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 なんということもない風景だが,路地の角を曲がるたびにワクワクしてくる。

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 この地が「南セントレア市」などという奇妙な地名にならなくて良かった,と心から思った。

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 集落の中を流れる内福寺川。ここから約1km下流は太平洋だ。

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 国道257号線は町のかつてのメインストリートである。

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 内福寺川に沿って歩く。大きな建物は造り酒屋だろうか。

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 伊勢湾に沈む夕日。吹き付ける風が冷たかった。

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2005年12月11日 (日曜日)

くりでん廃止まであと一年と少し

 朝から降り続いた雪もやみ,昼近くには快晴となった。仙台に来たからには,「くりでん」こと,くりはら田園鉄道に乗りに行く。くりはら田園鉄道は2007年3月末で廃止予定となっており,乗れるときには乗っておきたい鉄道である。

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 朝まで降り続いた雪が残っている。

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 閑散とした仙台駅のホームで東北本線小牛田行きの電車を待つ。

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 小牛田駅で一ノ関行きの電車に乗り換える。小牛田は石巻線,陸羽東線が分岐する交通の要衝となる駅である。広い構内にはラッセル車やディーゼルカーがたくさん停まっている。

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 一ノ関からの2両編成の各駅停車が到着。折り返し一ノ関行きの電車となる。小牛田以北は列車が一時間に一本しかなく,天下の東北本線も並のローカル線と変わらない。

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 石越駅に到着。

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 JR石越駅の正面にくりはら田園鉄道の駅が立っている。小さいけれども美しい駅舎である。

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 ファサードの曲面が駅舎内に映り込む。

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 駅前の風景に石越駅の駅舎が溶け込んでいる。

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 駅の隣の建物も見事なたたずまいだ。昔は何の建物だったのだろうか。

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 駅の近くには大きなバス車庫がある。宮城県の北部では主要な町がことごとく東北本線から離れて位置するため,東北本線の駅からのバスはかつて重要な交通手段だったのだろう。現在は道路が整備され,各町からは仙台までの直通バスが走るようになったため,駅前のバス車庫はすっかり寂れてしまったようだ。

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 石越駅の北側でくりはら田園鉄道の列車がやってくるのを待つ。遠くで踏切の警報機が鳴る音が聞こえ,しばらくすると赤いディーゼルカーが走ってきた。
 架線柱が立っているが,すでに架線は張られていない。かつては電化されて電車や電気機関車が走っていたが,コストダウンのために現在は電化設備は廃止されている。

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 赤いディーゼルカーはカメラを構えた私の横をかすめ,石越方面へ走り去った。地方鉄道にありがちな,ゴテゴテした派手な塗装ではないところが嬉しい。
 くりはら田園鉄道は,石越駅と細倉マインパーク前を結ぶ25kmほどの小さな鉄道である。前身は栗原電鉄(愛称「くりでん」。「くりはら田園鉄道」という名称は,愛称「くりでん」を残すための妙案である。)であり,細倉鉱山で採掘された鉱石の輸送を主要な目的とした鉄道だった。元々沿線人口が少なく,鉱山が閉山してからは苦しい運営を強いられている。電化設備を廃止して電車からディーゼルカーへ転換したり,他社に先駆けてワンマン運転を実施するなどの経営努力をするも業績は回復せず,2006年度限りで県からの補助金が打ち切られ,とうとう廃止することになってしまった。

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 石越駅に停車するくりでんのディーゼルカーの横を,東北本線の下り普通列車が走ってゆく。
 くりはら田園鉄道は典型的な赤字ローカル線であり,列車の本数は1時間に約1本と少ないが,実は東北本線の列車も1時間に1本しか走っていない。

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 ディーゼルカーに乗り込む。木材をふんだんに使用したインテリアになっている。
 ドアの横には小さなクリスマスツリーが置かれていた。鉄道会社が置いたのか地元の利用者が置いたのかは不明だが,JRや大手私鉄では見られない光景である。

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 隣の荒町(あらまち)駅で下車する。石越駅に置いてあったくりでんの時刻表を見たところ,若柳駅より先までディーゼルカーに乗ってしまうと,自分が乗っている列車しか撮影できないことになる。時刻表に載っていない回送列車が車庫のある若柳駅から石越まで走ると予想されることから,若柳の手前の荒町駅で下車した。

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 予想通り石越行きの回送列車が走ってきた。

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 側面に太陽光が当たってキラリと光る。

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 石越駅で乗客を乗せた列車が戻ってきた。

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 荒町駅方向に走り去る。

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 線路横の田んぼには藁ロールが並んでいた。藁ロールの向こう側遠くには東北本線の架線柱が並んでいる。夕日に輝く藁ロールの向こう側を東北本線の列車が走るシーンが撮影できるかと期待したのだが,夕日が沈むまでに東北本線に列車は走らなかった。

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 西空が赤く染まる時刻になると,周辺の川などにいた白鳥が伊豆沼方向に次々に飛んでいった。

 石越から荒町へ向かう列車「051211-161800m.mp4」(ファイルサイズ:720KB)

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 歩いて石越駅前に戻る。夕闇が迫り,駅前の食堂にも明かりがともった。

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 東北本線の仙台方面への各駅停車が来るまで時間があったので,くりはら田園鉄道の駅で列車が到着するのを見ることにする。
 待つことしばし,ディーゼルカーが石越駅のホームにゆっくりと到着した。何人かの乗客が降りてくるのかと思ったが,乗客は一人もいなかった。駅で待っていた客も一人もいなかったから,列車はそのまま折り返していくことになるだろう。つらい現実である。

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2005年12月10日 (土曜日)

杜の都仙台へ。そして仙石線に乗る。

 特に理由はないが,仙台へ行くことにする。

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 東京駅のホーム。列車時刻表示板が新しくなっていた。文字がずいぶん見やすくなったようだ。北へ向かう新幹線は路線および列車種別が非常に複雑なので,従来の表示板では表示可能な情報量があまりに少なすぎたが,やっとまともな案内板になったような気がする。

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 仙台に到着。福島県の郡山を過ぎたあたりからみぞれが本格的な雪になったが,仙台に着く頃には小雪がちらつく程度になっていた。

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 クリスロード商店街(中央通り)には立派なアーケードが設置されている。ここと一番町の商店街は東北一の賑わいを誇る。

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 雪やみぞれが降ったりやんだりするあいにくの天気だが,最近電車が新しくなったという仙石線に乗ってみることにする。
 仙石線の仙台駅が地下化されるのに伴って,仙台駅の西側の商店街の方まで線路を伸ばし,あおば通駅が新設された。どうせなら一番町まで伸ばせば良いのに……とも思うが,いろいろ事情があるのだろう。
 あおば通駅で折り返しの石巻行き快速列車に乗る。

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 電車の中で考えた結果,海の横に駅がある陸前富山か陸前大塚で途中下車することに決めた。どちらも快速が停まらない駅なので,松島海岸で下車し,後続の各駅停車に乗り換えることにする。

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 松島海岸駅の西側にはトンネルがあり,トンネルの向こう側にも海岸線が見える。後続の各駅停車がトンネルに入るところを撮影しようとホームの先端で待ちかまえていると,どんどん雪が強くなってきた……。

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 陸前大塚駅で下車する。「海に近い駅」を主張する駅はたくさんあるが,ここ陸前大塚駅も海の近さなら負けてはいない。妙な主張の無さが好ましく感じる駅である。

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 陸前大塚駅の近くには,周辺のカキの養殖場からカキを水揚げするための小さな船だまりがある。駅からそこまで歩いていったところで電車がやってきた。あわてて撮影する。

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 電車が走り去る。
 右側に積まれているのはホタテの貝殻である。カキの養殖は,ホタテの貝殻を海中にぶら下げ,そこにカキの幼生が着いたものを海中で育てることによって行うらしい。

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 ホタテの貝殻の束。

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 船だまりの横には収穫したカキを剥く小さな工場がある。
 カキの殻の山の向こうを仙石線の電車が走る。

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 近くの道路の高いところから俯瞰する。

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 海側から撮影する。このあたりは島々が入りくんだ松島湾の奥に位置するため,風は強いが波は穏やかである。まだ午後4時前だというのに暗くなってきてしまった。

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 仙台(あおば通)行きの電車に乗り込む。

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2005年11月20日 (日曜日)

お茶の水〜神保町

 特に目当ての本があったわけではないが,久しぶりに大量の本に囲まれてみたくなったので,神田神保町に行くことにする。

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 御茶ノ水駅で下車する。

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 ダイエット嗜好の蔓延により「カロリー」が悪役となった現代。でも,キッチン・カロリーは健在だ。

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 御茶ノ水駅には昔ながらの跨線橋が架かっている。奥の迫力あるビルは東京医科歯科大や順天堂大やその付属病院である。

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 神田川にかかる聖橋からの眺めは,東京を代表する眺望だと個人的には思っている。

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 聖橋から秋葉原方面の眺めも変わりつつある。

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 日立製作所本社横,淡路坂の上から神田方面を見る。目になじんだ赤い電車の姿もあと数年となった。

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「怪しいおじさんの方を見るんじゃありません!」といった感じ,かな。

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 御茶ノ水を日本のカルチェラタンと呼ぶこともあるが……,ほんまかいな(ここはなぜか大阪弁)という印象である。

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 お茶の水中通りと靖国通りの交差点付近。スキーの街からスノーボードの街へ変貌。

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 駿河台下交差点付近。

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 神田すずらん通りのそのまた裏通りを歩く。

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 怪しげなおじさんが写真を撮ってるから警察官が駆けつけた……わけではない。

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 知ってる人は知っているミロンガ。タンゴが静かに流れる。

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 さて,写真なんか撮っていないで,そろそろ紙魚を探すとするか……。

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2005年11月14日 (月曜日)

夜勤明け/ロマンスカーで帰る

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 月曜日の朝は夜勤明け。疲れたので,さっさと帰ることにする。
 会社を出て,近くの川の水面を見おろす。鯉がゆったり気持ちよさそうだ(写真には写っていないが)。自由だなぁ……。

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 大船駅のホームで,売店の雑誌を立ち読みする人を見た。自由だなぁ……。

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 小田急線藤沢駅に停まっていたロマンスカーえのしま号は,珍しくLSE(運転席が2階にあって,前面が展望席になっているタイプ)だった。いつもはロマンスカーらしくない外観のEXEばかりなので乗ってみることにする。
 20年以上も前に作られた車両なので車内の古さは否めないし,展望席以外の車窓は特に変わりばえしないが,根が単純なのでLSEだというだけで嬉しくなる。

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 新百合ヶ丘駅に到着。藤沢駅では発車間際で写真を撮っている時間がなかったため,ここで記念撮影する。

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 ふと目に留まった新百合ヶ丘駅周辺の地図。区画整理事業がしばらく頓挫していたため,写真左側の緑色の部分,万福寺の森が最近まで残っていたが,今はもう無くなってしまった。

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2005年10月29日 (土曜日)

秋雨降る静岡へ

 最近栃木県の宇都宮(うつのみや)に行く機会が多かったので,今週末は西へ向かうことにする。ウツノミヤから連想して,一字違いの静岡市宇津ノ谷(ウツノヤ)にでも行ってみようと思う。

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 小田急線で西へ向かい,小田原へ。小田原駅の新幹線口は賑やかな表口である東口とは違って駅前には何もなく,自動販売機が並んでいる。東口側では巨大な高層ビル建築の工事が進められているが,こちら新幹線口はノンビリしたものである。
 とは言え,市役所や税務署などは新幹線口側にあり(駅から遠いけど),駅の大改装で東西の自由通路も完成し,新幹線口側が開発される条件は整ったようだ。

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 新幹線小田原駅のホームで線路を見ていたら,枕木の「76K700M」「D76-700 01」という表記が目に付いた。どうやら起点の東京駅からの距離が76.7kmであることを示しているらしい。

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 静岡までは新幹線であっという間だが,列車に乗ったらやっぱり駅弁……である。

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 富士市付近に林立する煙突。煙がたなびく方向が煙突によって異なっていて面白い。

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 静岡駅前では北口のリニューアル工事中。「政令市にふさわしい賑わいと風格のある街づくり」「明るく開放的な地下広場」……。想像力に欠ける私には,そのイメージが湧いてこない。

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 静岡名物(?),駅前の細い地下商店街。チラシ配りやティッシュ配りに募金活動が加わって,異様な光景に感じた。

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 静岡鉄道の電車に乗ってみようと思い,起点となる新静岡駅へ。
 新静岡駅前は大きなバスターミナルになっている。地上が新静岡センターという商業ビル,地下は生鮮食料品スーパーとなっている。
 が,ここまで来てから,静岡鉄道の新静岡駅が奇妙な構造になっていることを思い出した。ホームが地上にある終端駅なのでバリアフリー化が非常に容易なはずなのだが,あえてバリアフリー化に真っ向から逆らう構造になっているのである。電車を降りた乗客はそのまま地上に降りることを許されず,階段もしくはエスカレーターで地下の生鮮食料品売り場に誘導される。JRと私鉄の駅を少し離れたところに設置し,商店街に客を誘導するという姑息なやりかたはあちこちで見かけるが,地下の生鮮食料品売り場に誘導するというのは,ここ新静岡ぐらいだろう。

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 ホームのすぐ横にある新静岡鷹匠口。すぐに電車に乗れそうな位置だが,ここから電車に乗るには大変な遠回りをしなければならない。
 静岡鉄道は静岡市と清水市を結ぶ路線だったが,数年前に両者が合併して静岡市となったため,静岡市内を走る路線となった。両端が規模の大きな都市となっているだけでなく,途中駅の都市化も進み,大都市並の高密度運転を行っている。乗客に不便を強いることができるのも,地方ローカル私鉄とは一線を画す状況が背景にあるのかもしれない。

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 雨も降り続き,静岡鉄道に乗る元気がなくなってしまったので,新静岡駅の周りをぐるりと回ってみた。

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2005年10月16日 (日曜日)

栃木県烏山 ── 龍門の滝

 晴れの天気を求め栃木県に来たのだが,残念ながら昼近くなっても分厚い雲が取れない。天気予報は「朝方まで雨が残るが,日中は回復して晴れ」だったが,昨日とは逆に悪い方に外れてしまったようだ。まぁ,天気に文句を言っても仕方がないので,予定通り烏山線に乗って龍門の滝を見に行くことにする。

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 宇都宮から東北本線に乗り,二つめの宝積寺駅で烏山線のディーゼルカーに乗り換える。烏山線の列車をわずか二駅先の宇都宮駅まで走らせれば格段に便利になるのだが,乗客は不便な乗り換えを強いられている。東北本線の宇都宮以北の列車本数は少なく,烏山線の列車はさらに少ない。烏山線の列車が宇都宮まで乗り入れることを阻むものは何なのだろうか。

 宝積寺から乗った烏山線のディーゼルカーには,大きな三脚を抱えた,いかにも「鉄ちゃん」風の乗客が多かった。車窓から見た沿線にも,カメラを構えた人達がちらほら。イベント列車での混雑があまり好みではないので,なんだか悪い予感がする……。この週末は各地で鉄道記念日がらみのイベント列車が走るため,イベントとはあまり縁がなさそうな烏山線を選んだのだったが,ひょっとしたらハズしたかもしれない。
 途中の大金駅ですれ違った対向列車は,いわゆるトロッコ列車風の開放的な車両だった。この列車が烏山線を走るため,鉄道ファンが集まっているようだった。

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 終点烏山駅のひとつ手前の滝駅で下車する。この駅のすぐ近くに,駅名の元となった龍門の滝がある。烏山線を紹介する記事があると,この龍門の滝の上を走るディーゼルカーの写真が必ずと言っていいほど掲載される。有名撮影ポイントである。
 イベント列車は走り去ったので,撮影ポイントに鉄ちゃんがあふれていないことを期待しつつ,龍門の滝を目指す。

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 駅から滝に向かって歩いていくと,ちょうど滝の上に出る。国土地理院の地形図を見て,滝の下,左岸から撮影しようと思っていたが,滝の上から見る限りでは右岸のほうが滝の正面になり,見物台もあるようだ。歩いてきた道を引き返して右岸へ渡ることにする。

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 烏山で折り返してきた列車を撮影する。雨天が続いたためか滝の流量が多く,水しぶきも凄い。

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 最初のポイントで撮影し続けるとずぶ濡れになりそうなので,少し下流側から撮影してみる。
 やってきたディーゼルカーはイベント列車だった。カメラを構えていた人も少なく,まさかイベント列車が戻ってくるとは思わなかった。どちらかというと,いつも走っている列車をそのまま撮影するのが好みなので,ちょっとがっかり……。イベント列車を楽しみにしている鉄道ファンの人には,わかってもらえそうにない心情かもしれない(もちろん自分も鉄道ファンのひとりだと思ってはいるのだが)。
 30分ぐらい待って烏山で折り返してくる列車も同じイベント列車になるので,撮影ポイントを変えることにする。

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 滝駅の西側,田んぼの中の築堤を走る区間へ。

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 列車が江川にかかる鉄橋を渡る。龍門の滝の上流とは思えないほど小さな鉄橋である。

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 宝積寺からの普通列車が築堤を下ってくる。

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 小さな鉄橋だが,流量は意外に豊かだ。列車を待っている間,カルガモの親子(5,6匹いただろうか)が上流に向かって必死に泳いでいった。

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 列車は築堤の上で速度を緩める。築堤の先には滝駅がある。

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 烏山駅で折り返してきた列車が滝駅に入ってくる。駅の周辺にはリンゴ畑が広がっている。

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 列車に乗り込む。

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 宇都宮から湘南新宿ライナーに乗って新宿へ(写真は蕨付近の高層アパート群。その昔,東北本線で上京するときには,列車がこのあたりを通過するときに「やっと東京に着いた」と感じたものである)。
 途中の古河駅付近を走行中,電車が急停車した。地震だった。横を見上げると,新幹線の架線がまだ揺れていた。震源は茨城県南部。古河はほぼ震源地だった。

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2005年10月15日 (土曜日)

小田急線鶴川駅近くに残る田んぼ

 小田急線の鶴川駅周辺には,新宿−町田間では珍しくなってしまった田んぼがわずかながら残っているが,今年になってその一部が埋め立てられ,その姿も風前の灯火となっている。
 その田んぼに「はさがけ」が組まれているのを発見,さっそく撮影しに出かけた。

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 天気予報が外れて,晴れ上がった空がまぶしい。田んぼが埋め立てられたあたりで撮影する。

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 旧タイプの電車(5000系?)を狙ったのだが,来る列車来る列車,ステンレスの電車ばかりで,旧タイプの電車は本当に数が少なくなった。

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 ロマンスカーとは言え,このEXEは絵にならないので困ってしまう。

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 逆光が綺麗だ……と思っていたら,あっという間に雲が出てきて曇ってしまった。

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 なにやら変わった電車……と思ったら,小田急自慢(?)の試験用車両,テクノ・インスペクターだった。車内の広告では見たことがあるが,実際に走っているのを初めて見た。

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 なんだかんだ言って,このロマンスカー(LSE)は絵になる。

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 まだ伝統的な農家もわずかながら残っているが,この付近で伝統的な生活を続けるのは並大抵の苦労ではないはずだ。

 明日の日曜日の天気予報を見たところ,関東近辺で晴れマークが付いているのは北関東だけだった。雨と晴れのどちらが良いか,と問われれば,やっぱり晴れが良いので,北関東に向かうことにする。思い立ったが吉日である。

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 新幹線で栃木県の宇都宮へ向かう。

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 あっという間に宇都宮到着。天気は……小雨。明日は回復するらしいので期待することにする。

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2005年9月25日 (日曜日)

信州の鎌倉 ── 別所温泉

 長野からしなの鉄道で上田へ。上田交通別所線で別所温泉へ向かうことにする。
 別所温泉は北向観音などの古い神社仏閣が多いことから「信州の鎌倉」とも呼ばれる。鉄ちゃん的には上田交通別所線の電車に惹かれるものがあるが,今日は温泉街歩きをメインにしようと思う。

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 上田交通別所線の駅の前に,峠の釜めしで有名なおぎのや(本店は信越本線横川駅近く)が店を出していた。

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 ホームで待っているのは元東急のステンレス電車。古くは側面に丸い窓がある丸窓電車が走っていたことで有名な別所線だが,現在はすべての車両が元東急のステンレス電車に置き換わっている。
 まったく味気ないステンレス製の電車であるが,最近一部の電車が丸窓電車風に塗られて走っているらしく,楽しみである。

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 終点の別所温泉駅に到着。

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 別所温泉駅からさらに坂を登ってゆくと,緑の中に純和風の旅館が並んでいる。

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 周囲を緑の山に囲まれているためか,落ち着いた感じのある温泉街である。

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 共同浴場。温泉街にはいくつかの共同浴場があり,温泉街はこれらの共同浴場を中心に形成されている。

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 平坦な土地が無く,温泉街全体に坂道が張り巡らされている。

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 どんどん坂を登る。今日は電車のことを考えないつもりだったが,ひょっとしたら高いところから別所線を俯瞰できそうな気がして坂を登った。が,周囲の山には木々が茂り,俯瞰できそうな場所は見つからなかった。

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 別所温泉駅に戻ると,待っていたのは丸窓電車風に塗られ,側面に丸窓風の板をはめ込んだ車両だった。

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 風格そして雰囲気のある駅である。

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 ステンレスの車体への塗装ということで,奇妙な感じになっているんじゃないかと危惧していたが,意外に良い感じにできている。

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 上田駅に到着。車内の釣り広告には,昭和初期の復刻版の広告が使われていたり,丸窓電車の現役時代の写真が貼られていたりして,楽しめるようになっていた。

 ── 縦横比4:3の写真はPENTAX OptioWP,3:2の写真はNikon D2Xで撮影 ──
   (OptioWPの写真が少しフレアっぽいのがちょっと気になる……)

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2005年9月24日 (土曜日)

長野電鉄に乗って湯田中温泉へ

 長野電鉄で湯田中温泉へ行く。
 長野電鉄に乗るのは木島線が廃止になる直前以来のことになるから,約4年ぶりである。その後,特徴あるOSカーが廃車になって,元営団地下鉄の車両ばかりになってしまったこともあって,足が遠のいたのだった。先日,小田急のロマンスカーが長野電鉄に譲渡されるというニュースが発表され,また訪れる楽しみが増えたように思う。

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 長野市の市街地区間は地下化されているため,駅の入り口は地下鉄のような感じになっている。

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 長野駅のホームには,湯田中行きの特急と信州中野行きの各駅停車が停まっていた。各駅停車の車両は元営団地下鉄の車両ばかりになっていると思っていたのだが,ホームに停まっているのは元東急の車両ではないか。しかもそれほど古くないタイプの車両なので,長野電鉄にやってきたのも最近のことと思われる。

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 湯田中までの特急乗車券。特急列車に乗るには乗車券の他に100円の特急券が必要になる。特急乗車券は乗車券と特急券が一緒になった切符だ。

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 湯田中駅に到着。

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 駅に隣接した踏切から乗ってきた電車を撮影する。
 この車両は長野電鉄独自のもので,50年近く前に設計されたとは思えないモダンなスタイルがすばらしい。特急列車に使用されており,動力駆動系にカルダン式を採用するなど,デザインだけでなく機械的にも先進的だった車両である。

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 湯田中駅の反対側には旧湯田中駅舎が温泉施設としてそのまま保存されている。旧駅舎のほうが手入れが行き届いており,レトロ風の新しい建物かと勘違いしそうである。

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 駅から坂を登るかたちで形成された温泉街。飲食店街,歓楽街は目立ったものが無く,純粋に「温泉」を楽しむ雰囲気があるように感じた。

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 共同浴場が点在する。

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 地図を見たときには気付かなかったが,夜間瀬川に沿って形成された温泉街は,夜間瀬川の河岸段丘の上下に分かれている。段丘は意外に高く,大きな段差がある。河岸段丘の上にあるのが湯田中温泉街である。段丘の下にも温泉街が広がっているが,正確には星川温泉,穂波温泉というふうに別の名前が付いていて,それらを全部合わせて湯田中渋温泉郷と呼ぶ。

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 湯田中駅の近くにある神社の前には広場があり,ちょっと変わった雰囲気がある。

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 そろそろ長野市に戻るため,湯田中駅に戻る。雰囲気のある駅舎である。

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 ホームに長野からの特急電車が入ってきた。日中,湯田中駅にやってくる電車はすべて特急電車である。
 駅構内の線路配置が変わっていて面白い。ホームは平坦なところに設置されているが,駅の手前が急勾配になっているため,電車がそのままホームに停まると前の2両しかホームにかからない。そのため,電車は一端駅を通り過ぎて踏切を横切ったところで止まり,後ろ向きにスイッチバックしてホームに入ってくるのだ。これを知らない人がうっかりして車内アナウンスを聞き逃したりすると,最近マスコミのネタになっている「オーバーラン」かと勘違いしそうである。

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 電車はホームに入ってきたが発車までは時間があったため,再び駅の外から電車を撮影してみる。

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 湯田中駅前からは,「奥志賀高原」や「白根火山」行きのバスが出ている。

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 長野行き特急電車が村山駅近くの村山橋で千曲川を渡る。この村山橋は,自動車と電車が同じ橋を渡る道路併用橋として有名である。道路併用橋として最も有名だった名鉄犬山橋(犬山遊園−新鵜沼間)の併用が解消され,村山橋はある意味で貴重な橋となっている。

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 長野市の中心繁華街に近い権堂駅で下車する。下り特急電車は長野から須坂までノンストップだが,上り特急電車は権堂駅にも停車する設定になっている。

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松本から篠ノ井線で長野へ

 松本から篠ノ井線で長野へ向かう。篠ノ井線は中央本線の塩尻としなの鉄道,信越本線の篠ノ井を山越えで結ぶ路線である。途中の姨捨駅付近から見下ろす善光寺平の風景はことに有名で,日本三大車窓のひとつとなっている。

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 松本駅前の商店街。近年,アーケードを撤去するなど大胆に変貌した。

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 中には歴史ある建物も残っていたりする。

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 松本駅。数年前から駅構内の大改造工事が続いており,ちょっと不便な印象がある。新宿方面や名古屋方面からの特急列車がひっきりなしに到着する。

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 ガラガラの甲府行き普通列車が発車時刻を待つ。空いている電車を見ると乗り込んでみたくなる……。

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 篠ノ井線の車窓。稲刈りが進み,はざがけが整然と並ぶ。ホッとする風景である。

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 冠着(かむりき)トンネルを抜けると,車窓に善光寺平が見え始める。

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 姨捨駅。篠ノ井線は急峻な地形を越えるため,この姨捨駅や途中の信号所がスイッチバック式になっている。進行方向が変わることもあって,各駅停車は長時間停車することが多い。
 姨捨駅では何度か途中下車しているが,この駅からの絶景を楽しむために自動車で訪れる人が非常に多い。トイレを利用するだけの人も多く,その費用を誰が負担しているのかを考えると,ちょっと不満を感じる。

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 姨捨駅のホームからの見晴らしは絶品である。眼下には棚田が広がっており,小さな田んぼひとつひとつに月が映り込む姿は「田毎の月」として知られているが,最近は棚田が大幅に減少して「田毎の月」は言葉だけになりつつある。

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 姨捨を過ぎると列車は急坂を下るように篠ノ井を目指す。

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 稲荷山付近まで下ってくると,線路際には果樹園が多くなる。

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 長野駅に到着。篠ノ井線の車窓に満足して下車する。

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 長野駅前のデッキから駅前広場を見下ろす。
 続いて,長野電鉄に乗って終点の湯田中温泉に向かうことにする。

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2005年9月23日 (金曜日)

諏訪市上諏訪駅周辺を歩く

 中央本線で上諏訪駅近くを通るたびに見える小さな商店街や街並みが気になっていた。今日はその上諏訪駅周辺を歩いてみようと思う。

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 八王子駅からスーパーあずさ21号に乗る。三連休の初日ということもあって午後の指定席は満席,午後2時半のグリーン席がやっと取れた。上諏訪への到着は午後4時過ぎになってしまうが,しかたがない。

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 上諏訪駅到着。上諏訪駅は諏訪市の玄関駅である。上諏訪温泉だけでなく,近くの霧ヶ峰高原や車山高原へ向かう拠点となるため,乗降客が多い。駅のホームに温泉が設置されていることでも有名である。
 旧甲州街道である国道20号線のある東側,上諏訪の宿場町があった側に駅の正面出口がある。諏訪湖や上諏訪温泉があるのは駅裏側の西口側になる。

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 中央本線と平行に通る国道20号線に沿った駅前(横)の商店街。道路は路上駐車がしやすいように車道を広く,歩行者が歩きにくくなるように歩道が狭く作られている。

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 中央本線の線路沿いに飲食店街を歩く。商店と小さな神社が軒を連ねている。

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 中央本線の車内から見える飲食店街。西日が差し込むころ,すでにカラオケの声があちこちから聞こえてくる。

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 中央本線の踏切横のスワ・サンロード商店街。

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 国道20号線の両側に連なる本町1丁目商店街。元銀行と思われる重厚な建物などが建ち並ぶ。

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 貴金属,宝石,時計店が多い。

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 見事なファサードを持つ商店。この地のかつての繁栄が偲ばれる。

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 西日が傾いてきた。駅の西側の温泉街も歩いてみたかったが,東側の宿場町を見て歩くだけで,あっという間に時間が経ってしまった。

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 町の定番,角のたばこ屋さん。かつての看板娘が今も店を取り仕切る。

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 末広町一帯には花松館という映画館もあり,町の中心的な商店街となっている。

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 このあたりも末広町で,すぐ裏側を中央本線が通っている。

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 上諏訪駅の北側の商店街には飲食店が多い。

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 信州らしく,植え込みにはリンゴがたわわに実っている。

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 上諏訪駅ホーム。宿泊予約した松本を目指す。
 右側に停まっているのは飯田線の電車である。飯田線の列車の一部は上諏訪駅まで乗り入れているのだ。

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 松本駅到着。駅前にはまばゆいほどのネオンが光る……。

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2005年9月18日 (日曜日)

餃子の街 ── 宇都宮へ

 急に餃子が食いたくなったので,久しぶりに兵庫県の伊丹にでも行ってみるつもりで──好きな餃子屋があるのだ──アパートを出た。が,東京駅の新幹線の券売機やみどりの窓口が妙に混雑していたので,餃子の街として有名な宇都宮へ行き先を変更する。
 上野駅から普通列車で宇都宮を目指す。上野駅で東北方面の列車に乗るときに何とも言えない気持ちになるのは,たぶん私が東北生まれだからだろう。

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 宇都宮まではグリーン車に乗ることにする。東北本線や高崎線の普通列車には今までグリーン車がなかったが,湘南新宿ラインという設定で東海道本線や横須賀線と直通する列車が走るようになったことにあわせてグリーン車が連結されることになった。
 ホームでグリーン券を買おうと思ったところ,なんとグリーン券売機はSuica専用……。
 普通列車のグリーン車は座席指定が無く,JR東日本は乗車前にあらかじめグリーン券を購入することを推奨している。そのため,車内でグリーン券を買うと,事前に買うよりもはるかに高い料金が設定されているのだ。
 にもかかわらず,Suicaを持たない乗客はホームでグリーン券を買うことができない。グリーン券を買うには,みどりの窓口へ行くか,特急乗り場など設置されている臨時窓口へ行かねばならないのだ。グリーン券は座席指定がないのだから,非常に単純な券売機でも販売できるはず。Suicaの拡販に精を出すのはかまわないし,Suicaがどんどん便利になるのもかまわないが,販売促進のためにSuicaを持たないことで(以前よりも)「不便」を強いられるのは勘弁して欲しいものである。

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 今日の耳の友はiPodではなくiPod nanoである。まだまだ操作には慣れないが,小型軽量化とバッテリの長寿命化はとてもありがたい。小型軽量化されたiPod後継機が楽しみである。

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 宇都宮駅到着。すぐ横のホームに札幌行きの特急カシオペアが入ってきた。

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 ホームの階段を上ったところから駅の東側を見る。宇都宮駅は宇都宮市街地のほぼ東端に位置しており,以前は駅の東側に目立った建物は無かったのだが,近年になってからたくさんのビルが建ち並ぶようになっている。その手前は貨物の操車場になっていて広大な敷地に線路がびっしりと敷かれ,たくさんの貨車が並んでいたのだが,今はすっかり原っぱになってしまった。

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 宇都宮駅。人口45万を誇る中核市の表玄関としては,かなりこぢんまりした印象である。

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 駅前一帯をぶらつき,餃子をたらふく食う。水餃子,焼き餃子,スープ餃子……。満足である。

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2005年8月24日 (水曜日)

やっぱりコイルバネの入ったシートが一番

 台風が太平洋をゆっくりと北上中。関東に近づくのは明日になりそうだが,時折雨が強く降る天気なので,早めに帰宅する。

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 小田急線藤沢駅のホームに旧タイプの電車が入ってきた。

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 旧タイプの電車には,バケットシートになっていない古いタイプのシートが残っていることがある。これから乗る電車が古いタイプのシートだとホッとする。
 まだ古いタイプの電車ばかりだった頃は,バネが堅くて何とも座り心地の悪いシートだと思っていたが,新しいウレタンフォームでできたバケットタイプのシートが普及するにつれて,この古いシートの座り心地がすばらしいものに感じてくるから恐ろしい。

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2005年8月16日 (火曜日)

高岡駅周辺でお茶を濁す

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 朝,高岡駅前のビジネスホテルの窓から外を見る。とても良い天気だ。北陸本線の特急列車が金沢方面に走り去る。

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 駅前の歩道橋から路面電車万葉線の高岡駅前電停を見る。ちょうど新しい低床電車LRTが停まっていた。JR高岡駅からちょっと離れた位置に電停があるのが残念である。高知の土電のように駅ビルの直前まで路線を延ばすことができれば,はるかに便利になるのだが……。

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 LRTが道路を横切るシーンを撮影しようとしたところDiMAGE A2が急に不調になり,真っ白な絵しか撮れなかったため,その次の電車の時刻まで待つことにした。

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 側面に国勢調査の広告を貼り付けた旧型の電車だ。

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 駅周辺,末広町と呼ばれるあたりを歩いてみる。

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 高ノ宮通り商店街。通りの両側にはアーケードが設けられている。正面の赤い鳥居は関野神社のものである。

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 片原町の交差点を曲がり,高岡駅前を目指す路面電車。

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 高岡駅前で折り返し,駅前通を下ってきた電車が,片原町の交差点を曲がる。

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 高岡駅前の集合ビル「駅前ビル」。だいぶ古いが,かなり大規模な集合ビルである。

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 ビルの中には萬福神社が鎮座する。

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 ビルの中には吹き抜けがあって,一種独特の雰囲気がある。

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 JR高岡駅のホームへ。高岡駅は現在でも貨物を取り扱っているため,貨車や機関車の入れ替えシーンを見ることができる。

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 名古屋行きの特急しらさぎに乗って帰ることにする。

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 名古屋で新幹線に乗り換える。名古屋駅構内は愛知万博一色という感じだった。
 行き先案内板の「名鉄線・近鉄線・あおなみ線」の「あおなみ線」というのが気になった。どこをどう走っている路線だろうか。名古屋港付近に伸びる貨物線を利用した鉄道ができたとか,できる予定だとか言う話は若干記憶にあるが,その路線のことだろうか。きれいな名称を付けるのも良いが,個人的にはもう少し実態に即したものにして欲しい気がする。
 あわや誕生寸前だった「ひらなみ市」,隣の県とは言え隣接した中央本線沿線の瑞浪(みずなみ)市や竹並(たけなみ)と言い,「なみ」に特別な思い入れがあるのかもしれない。

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 Uターンラッシュの中,小田原までのこだまの席を余裕で確保する。こだまの存在は非常にありがたい。
 それにしても,名古屋駅の発車案内板に「ひかり」の文字が無く,「のぞみ」ばかりなのを見て驚いた。「のぞみ」登場時,「新幹線が名古屋駅を通過する」ことがニュースになったことを忘れてしまいそうだ。

【参考】
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 再開発ビルが出来る前の高岡駅前電停。2000年1月30日撮影。

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2005年8月15日 (月曜日)

富山地方鉄道に乗りまくり

 魚津駅前のビジネスホテルで目覚める。
 富山県の今日の天気予報はあいにくの雨。しかも,ときおり猛烈な雨が予想されるとのことである。今日は,古くて印象的な駅がたくさん残っている富山地方鉄道のあちらこちらで下車して見ようと思っていたのだが,さてどうなるだろうか。

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 ビジネスホテルの窓から外を確かめる。このビジネスホテルはJR北陸本線の魚津駅(富山地方鉄道の新魚津駅)が隣にあるため,ひっきりなしに列車が通る音がする。もちろん,普通の人には気付くかどうか程度の音なのだが,鉄チャンの端くれ(鉄チャンから見れば端くれと言えるレベルじゃないだろうけど)の私は,そのたびに外を見たくなってしまって困ってしまった……。

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 富山地方鉄道の新魚津駅で2日フリー切符を購入。2日間使えるのは良いが,この4400円という値段はバカげている。富山駅から宇奈月温泉駅までの運賃が通常1790円だから,フリー切符は3000円ぐらいが妥当だと思う。当然購入する人も少ないのだろう,窓口で購入するときには駅員さんもちょっと不慣れな感じで時間がかかっていた。
 こうやってバカげた値段の切符を買う人間(>私)がいるから,商売が成り立ってしまうのかもしれない。

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 宇奈月温泉行きの電車が新魚津駅を発車するところだった。
 ホームから上に伸びている遺構は,JR魚津駅と繋がっていた跨線橋の骨組みである。こんな弱々しい骨組みの跨線橋を人が上り下りしていたかと思うと,ちょっと驚く。かつてこの跨線橋が繋がっていたころにはJRと同じ「魚津」駅を名乗っていたのだが,今はJRとはまったく別の出入り口を使うようになり,駅名もJRとは別の「新魚津」駅となっている。

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 電鉄富山駅(富山駅)行きの電車がホームに入ってきた。なかなか愛嬌のあるデザインの電車である。

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 新魚津から電鉄富山までは富山地方鉄道の本線だが,ここ上市(かみいち)駅が行き止まり式の駅になっているため,すべての電車がスイッチバックして列車の前後が入れ替わる。富山地方鉄道はたくさんの鉄道会社が合併統合して成立した鉄道なので,このような複雑な線形になっている。立山駅と宇奈月温泉駅を結ぶアルペン特急は,ここ上市と寺田駅の2回も前後が入れ替わる珍しい列車である。

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 立山行きの電車に乗り換えるため,寺田駅で下車する。
 寺田駅を出て行く電車を見送る。上市駅を発車したころから猛烈な雨になり,電車の屋根から落ちる雨水がものすごい。

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 寺田駅は本線と立山線の分岐駅になっている。ここは駅の建築物が見事なのだが,この雨では見て回ることもできない。

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 立山行きの普通列車がやってきた。

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 屋敷森のある散居村は砺波平野が有名だが,このあたりの家も屋敷森に囲まれている。

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 途中下車してみたいところがたくさんあったが,雨が降り続いていたため下車するのを躊躇するうちに終点の立山駅まで乗り続けてしまった。まぁ,4400円の2日フリー切符を買ったのだから,今日は一日電車に乗りまくることにしよう。

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 立山駅はその名も立山の登山,美女平や黒部ダム観光の拠点となっている。
 富山地方鉄道立山駅の上からは美女平までのケーブルカーが出ている。

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 さっき乗ってきた各駅停車の先頭に「特急アルペン号」のヘッドマークが付けられ,特急列車に変身。立山から宇奈月温泉までは1時間半の長旅になる。
 立山駅から電車に乗り込んできた乗客のほとんどは登山客風と観光客風であった。この立山-寺田-宇奈月温泉という経路がわかりにくいらしく,駅員が「富山駅には行きません。宇奈月温泉駅行きです。」と説明しても納得していないようだった。中には,越後湯沢まで最速で行く方法を駅員に尋ね,駅員が一生懸命調べて魚津でJRに乗り換えるという回答をしてくれたのに,「だまされてるみたい」と納得していないおばさんもいた。

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 宇奈月温泉駅到着。ホームで出迎えてくれたのは元西武鉄道の特急レッドアロー号だった。

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 宇奈月温泉駅の前には温泉の噴水があって,観光客の注目を集めていた。その横を元西武レッドアロー号が走り抜けていく。


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 宇奈月温泉のホテルや旅館が建ち並ぶ中の商店街。

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 富山地方鉄道宇奈月温泉駅からちょっと離れたところに,トロッコ鉄道で有名な黒部峡谷鉄道の駅がある。駅の構内を見ると富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道の線路は隣り合っているのだから,駅も隣同士にすれば便利だと思うのだが,旅客の便利さよりも商店街の利権が優先するらしい。

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 「特急アルペン号」のヘッドマークを取り外して各駅停車となった電車で電鉄富山駅へ。

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 JR富山駅で各駅停車に乗り,高岡を目指す。今日は高岡に宿泊することにする。
 昼頃,いつも利用している高岡のビジネスホテルに電話したところ,電話番号が使われていない旨のアナウンスが流れて驚いた。とうとう潰れてしまったらしい。元ラブホテルだったと思われるビジネスホテルで,ちょっと設備は古いが,風呂が広くて(ヘタすると小さな駅前旅館の共同風呂より広かった),ベッドが広くて良かったのだが……。仕方なく,ノートパソコンを取り出して高岡の別のビジネスホテルをネット予約したのだった。

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 高岡に到着。ちょうど路面電車(万葉線)が高岡駅前に到着するところだった。雨上がりの曇り空にうっすらと差した夕日が街全体を染めていた。

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 高岡駅前電停に到着した電車は,越の潟に向けてすぐに発車していった。

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 JR高岡駅前にはたくさんのマイカーが並んでいた。本来なら,ここに並ぶのは路線バスか路面電車であるべきだと思うのだが……。

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2005年8月14日 (日曜日)

大糸線でリベンジ

 大糸線の松本から信濃大町付近まではいつもいつも混雑しているので,できたら乗らずに済ませたい区間である。大きな荷物を背負った登山客が多く,それが混雑に輪をかけている。しかし,八方尾根などの美しい山並み,広々とした安曇野,そして木崎湖や青木湖が続く車窓は捨てがたい。さらに,南小谷以北の姫川に沿って走る非電化区間を合わせれば,国内でも有数の車窓だと言える。
 というわけで,まずは大糸線で糸魚川に向かうことにする。

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 松本駅で大糸線の電車に乗る。大糸線のホームは松本駅のはずれ,松本電鉄上高地線と同じホームにある。松本電鉄も大糸線も登山客が多く,ときどき間違って乗車する客が居るのだろう,「この電車は松本電鉄上高地線の電車ではありません」というアナウンスが頻繁に流れる。
 車内はいつものように大混雑。グループの客が多いので会話も盛んだ。車窓が唯一の救いのはずだったが,ロングシートではなかなか車窓も楽しめない。いつも混雑しているのに2両編成の電車なのだから,困ったもんだ。

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 南小谷駅。大糸線の松本から南小谷まではJR東日本の管轄であり,電化されている。新宿からは一日に数本だけ特急列車も乗り入れている。南小谷駅から糸魚川線はJR西日本の管轄になり,非電化区間となる。同じ大糸線だがこの落差はすごい。

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 南小谷駅のホームでしばし待つ。
 しばらくすると,糸魚川からのディーゼルカーがホームに入ってきた。国鉄時代の塗色に変更されたディーゼルカーだ。この列車がそのまま折り返し,糸魚川行きの列車となる。

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 列車の本数が少なく,しかも1両編成なので,車内は結構混雑する。ちゃんと並ばず,こんなところで写真を撮っていると座れないぞ……とも思うが,なんとなく席の奪い合いは好きじゃないので,立つのを覚悟してカメラを構え続ける。

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 座るのをあきらめると,発車までの少しの時間を利用して,跨線橋の上からこんなふうに撮影することもできる。

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 さて,今年のゴールデンウィークには,この国鉄時代の塗色のディーゼルカーを目当てに大糸線までやって来たのだったが,残念ながら走っているところを見ることはできなかった。今日はこのようにこの車両が走っていることは確実なので,途中駅で下車して走行シーンを撮影することにする。
 で,前回と同じ小滝駅で下車する。

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 乗ってきたディーゼルカーが,もやの中に走り去る。川霧だろうか。

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 2時間ぐらい待っていると,糸魚川駅で折り返したディーゼルカーが戻ってきた。
 画面左側には,つい最近崩れたばかりだと思われる崖崩れの痕が見られる。

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 ディーゼルカーが鉄橋を渡る。
 この撮影ポイントは,ゴールデンウィークに来たときには三脚を立てた鉄チャンが多く,私はそれを避けてさらに山の上に登ったのだが,不思議なことに今日は私以外には誰も居ない。

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 さらに1時間待つと,南小谷で折り返した列車がやってくる。今度は鉄橋の袂で撮影する。
 列車が来る直前になって空がみるみる暗くなり,露出が厳しい状況に……。

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 次の列車はすぐにやってきた。朱色一色のディーゼルカーだ。
 が,その前に猛烈な雨が降り出した。写真ではわかりにくいが,傘を差してもずぶぬれになってしまうほど強い雨だ。こういう天気のとき,ハウジング無しで水中撮影もできるOptioWPはたいへん重宝する。ただ,雨に濡れることをまったく気にせずにすむのは楽だが,暗くて露出が厳しい状況はどうしようもなかった。
 この後,駅に戻ると,猛烈だった雨がウソのように上がってしまった。

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 朱色のディーゼルカーは南小谷まで行かずに,隣の平岩駅で折り返してくるため,車内はガラガラだった。平岩から乗ってきた老夫婦が隣の根知で下車したので,私一人の貸切車両となってしまった。
 根知で対向列車と列車交換。

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 糸魚川駅到着。

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 北陸本線の各駅停車に乗り,魚津で下車する。今日は魚津に宿をとることにする。
 駅前には,「たてもん祭り」を模したオブジェが輝いていた。

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 「ますのすし」を晩飯にする。

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2005年8月13日 (土曜日)

西へ流れ流れて松本へ

 いろいろ野暮用があるため出かけるかどうか迷ったが,結局「ちょっとそこまで」のつもりで出かけてきてしまった。
 中央本線に乗って西へ西へと向かう。

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 大月発,小淵沢行きの各駅停車で車窓を楽しむ。笹子峠を越え,勝沼ぶどう郷付近を下るときの車窓は,国内でも有数の雄大さである。

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 特急列車に追い越されるため,途中駅で長時間停車する。思い思いに外へ出て体を伸ばす。各駅停車の楽しみのひとつかもしれない。

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 終点の小淵沢駅で長野行きの各駅停車に乗り換える。真ん中に停まっているのは小海線のディーゼルカー。

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 小淵沢で駅弁を買って食う。弁当の名前は「元気甲斐」。くだらない駄洒落である。が,二段重ねになっているので許すことにする。

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 松本駅で下車する。暗くなってきたので,松本で一泊することにする。

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2005年8月 7日 (日曜日)

山形から帰る

 初めて左沢(あてらざわ)線に乗ってみようと考えていたが,山形県には朝から大雨洪水警報,雷注意報が出ており,新幹線が動いているうちに帰ることにする。

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 山形新幹線の開通に合わせて綺麗になった山形駅。東京までの指定席はすでに満席だったため,グリーンにする。

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 切符を確保した後,駅前の喫茶店で一服。朝刊一面の花笠祭りの記事を見て,昨夜の余韻を楽しむ。

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 山形駅のホームに電車が入ってきた。

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 車窓に古い橋が見えたので,あわてて撮影。
 夏の天気らしく,山形駅では激しく降っていた雨も,このあたりでは降っていた気配すらない。

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 が,米沢を過ぎ板谷峠に差し掛かるとまた強い雨が降り始めた。

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 車内販売で米沢の駅弁「牛肉どまん中」を売っていたので,迷わず買って食す。甘辛い味付けが美味である。

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2005年8月 6日 (土曜日)

陸羽西線で最上川を遡る

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 今日は鶴岡がスタート。陸羽西線に乗って最上川を遡り,庄内から最上へ向かう。
 鶴岡駅前ほど歩行者の利便を無視しているところを見たことがない。先日,焼津駅前のひどさを嘆いたばかりだが,その焼津駅前からエレベータ付き歩道橋を取り払ったのが鶴岡駅前である。駅前通りから真っ直ぐに駅に向かえないばかりか,駅前通りを横断することもできない。歩行者の安全のために「歩行者が通れない」ようにしていると思われるが,ほとんどの歩行者はガードレールを跨ぎ,横断禁止の道路を渡っている。本末転倒とはこのことである。
 不思議なことだが,鶴岡駅前にはたくさんの木が植えられているのだが,蝉の鳴き声がまったくなかった。蝉はトンボのように環境(水質)悪化の影響を受けにくく,都会でもたくさん繁殖している昆虫なのだが,どうしたことだろうか。

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 鶴岡駅で待っていた羽越本線の電車は悪名高き「走るんです」だった。

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 余目駅で陸羽西線に乗り換える。陸羽西線の列車が来るまで時間があったので,途中下車する。

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 駅前には農協の古い倉庫が残っていた。つい最近まで現役だったようだが,周囲にロープが張られているところを見ると取り壊されてしまうのは近いかもしれない。

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 陸羽西線用のホームへ。

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 陸羽西線は最上川に沿って走る。最上川を船で下った松尾芭蕉が,『五月雨を 集めて早し 最上川』と詠んだことで有名だ。そして現在,最上川は観光客向けの川下りで賑わっている。陸羽西線の車窓からも,川を上り下りする観光船を見ることができる。
 それにしても,ヨーロッパのライン川にかけて最上川を「芭蕉ライン」と呼ぶのは,風流じゃないように思うのだが……,かの芭蕉は認めてくれるだろうか。

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 川下り船の乗り場に近い古口駅で下車する。陸羽西線の列車は,ほとんどがこの古口駅ですれ違うように設定されている。
 ここ古口では,ニイニイゼミやアブラゼミ,ミンミンゼミに混じって,エゾゼミの鳴き声が目立つ。エゾゼミの鳴き声を聞くと東北に来たことをなんとなく実感する。

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 古口駅近くの山に登り,最上川の支流角川に架かる鉄橋を渡る列車を撮影しようと思ったのだが,山の上からは木々に遮られて線路が見えなかった。いくら地図を念入りに調べても,残念ながら木の高さまでは現地に行ってみないと判別できない。
 結局鉄橋のたもとまで戻って列車を撮影することにした。

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 のどかな田んぼと角川の綺麗な流れ。こういう風景をからめて列車の撮影ができれば嬉しいのだが,なかなか思ったような構図の写真にはならない。

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 古口駅で新庄行きのディーゼルカーに乗る。列車が来る直前までは駅に誰もいなかったが,いつの間にかたくさんの乗客が集まっていた。

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 新庄駅で奥羽本線の列車に乗り換える。新庄までは山形新幹線が走れるように線路の幅を広げたため,以前は繋がっていた線路が新庄駅を境にして途切れてしまっている。奇妙な光景だと感じた。

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 山形駅到着。ガラガラだった車内は,山形駅が近づくにつれて浴衣姿の乗客で満員になった。

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 まったく頭になかったのだが,昨日から花笠祭りが始まっていたのだった。今晩の宿の予約がなかなか取れなかった理由がやっとわかった。
 まだ花笠踊りが始まる前には,このように写真を撮る気分になったが,踊りが始まるとものすごい人だかりになり,人混みが苦手な私は唖然とながめているしかなかった。

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 踊りに加わる前の舞妓さん達。

 あらためて自分は人混みが好きじゃないことを実感した夜だった。
 花笠の夜は更けゆく……

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2005年8月 5日 (金曜日)

羽越本線を俯瞰/そして日本海の夕日

 古い城下町村上の街並みを歩いてみようと思っていたのだが,米坂線で鉄道写真が撮れずに欲求不満がたまったので,羽越本線では鉄道の撮影に専念することにする(暑くて暑くてあまり歩き回りたくなかったというのが正直なところかも)。
 羽越本線の村上から北側は日本海に沿って線路が敷かれ,しかもその海岸線は有名な笹川流れをはじめとして変化に富んだ美しい景色が楽しめる。だが,その村上以北の普通列車の本数は米坂線並みに少ない。列車に乗りながらの撮影旅行が難しい区間である。

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 村上の隣の間島駅で下車する。

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 間島駅近く,トンネルの上の坂を登っていると貨物列車がやってきた。昼過ぎのこの時間帯,旅客列車はほとんど走っていないが,貨物列車は頻繁に走っている。
 小さな畑が重なって,段々畑になっている。よく見ると,これらの段々畑はもともと棚田だったことがわかる。小さな棚田では生産性が低かったろうし,減反政策の影響もあるのだろう。棚田だった頃にここに来てみたかったと,ふと思った。

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 さらに坂を登り,風景と蝉の鳴き声を楽しみながら何かしら列車がくるのを待つ。乗ろうと思っている列車の時刻まで時間はたっぷりある。時刻表に載っている列車は数少なく,貨物列車が来ることに期待する。
 と,さっそく貨物列車が走ってきた。

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 線路の向こう側に見える細い直線道路は,旧羽越線跡である。旧線は海岸線に沿って走っていたが,複線化とともに海から離れたところをトンネルで通過するように付け替えられている。

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 海から吹き付ける風が気持ちよかったため,乗る列車を一本遅らせることにした。
 時間に余裕ができたため,特急いなほを撮ることができた。

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 当初乗る予定だった各駅停車が眼下を走り去る。

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 旧線跡に降り立ってみる。路肩に立てられた棒は積雪時に道路があることを示すものだろうか。

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 各駅停車に乗って北に向かう。
 今川駅で対向列車を待つ。今川駅のホームのすぐ横には存在感のあるお寺がある。

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 対向列車は妙にハデな列車だった。何かのイベント列車だろうか。

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 日本海に陽が沈み始めたので車窓から撮影する。しめ縄が張られた岩があった。日没の美しさに神秘的なものを感じるのは無理もない,と思った。

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 日本海の日没は格別である。

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 日没まで日本海の夕日を見ていたかったが,羽越本線は小波渡(こばと)駅を過ぎると海岸から離れ,内陸を走るようになる。

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 列車は庄内平野をひた走る。ここは日本有数の米どころである。

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米坂線の車窓を楽しむ

 米坂線は,米沢と羽越本線の坂町とを結んでいる超ローカル線である。米沢と坂町を通しで運転する列車は一日5往復しかないため,いつものように適当に途中下車して対向列車を撮影した後で後続列車に乗る,という方法が使えない。むちゃくちゃ暑くて歩き回るのはつらいし,途中の景色が良いところで古いディーゼルカー(塗色はハデハデでかっこ悪い)を撮影するのはあきらめ,車窓を楽しむことに専念する。

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 米沢駅構内の片隅にある米坂線のホームへ行くと,国内では珍しくなったキハ52が待っていた。

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 と思ったら,これから発車する列車はホームの先端,はるか彼方に停まっていた。
 一両目以外は非冷房車両。真夏に非冷房車両……,久しぶりに窓全開の列車を堪能することができそうだ。

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 ゆっくり列車を楽しむにはこれ,うまい駅弁が必要である。米沢駅にはうまそうな駅弁がたくさんあるが,今日は牛串弁当というのを選んでみた。
 牛肉はもちろんうまかったが,脇役のシソ巻き(甘みと辛みを加えた味噌をシソで巻き,油で揚げたもの。東北地方では一般的な食べ物)が主役を食ってしまうほど美味であった。

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 越後金丸付近の車窓。荒川を堰き止めたダム湖の周囲に緑が溢れんばかりである。

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 坂町駅に到着。羽越本線を貨物列車が通過する。

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 羽越本線の村上行き電車に乗り,終点の村上駅到着。羽越本線は村上から北もずっと電化されているが,村上駅からは各駅停車の本数が激減し,しかも電車ではなくディーゼルカーで運行されている。

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2005年8月 4日 (木曜日)

牛肉の里 ── 米沢へ

 昨日はあいにく夏休み中の出勤となってしまったが,残りの4日間の休みは気を取り直して出かけることにする。暑い日が続くので,少しでも涼しいところということで山形新幹線に乗り込んだ。

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 特急つばさは東北新幹線のMaxやまびこと連結して北を目指す。

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 米沢到着。米坂線のディーゼルカーが目立っていた。

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 米沢駅。どこかしらレトロ風な新しい駅舎だ。
 米沢の今日の最高気温は35℃……,むちゃくちゃ暑かった。米沢の街は米沢駅からかなり離れているし,クーラーの効いた駅近くのビジネスホテルにさっさと逃げ込むことにする。

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 晩飯は米沢駅で買った駅弁,牛肉どまん中。たいそう美味だった。

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2005年8月 1日 (月曜日)

富士から大井川へ

 今日のスタートは富士市吉原本町。さらに西に移動し,大井川鉄道に乗ろうと思う。

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 まずは一泊したビジネスホテルから岳南鉄道吉原本町駅へ歩く。真夏のようにクマゼミが鳴いている。
 この吉原付近は富士市の中心市街地である。現在の富士市は,吉原市と富士市(と鷹岡町)が合併してできた──と言っても,平成の大合併ではなく,昭和の大合併時代の話である──市である。JR東海道本線の吉原駅と富士駅の駅前を比較すれば,確かに富士駅前のほうがにぎやかであり,富士市が吉原市を吸収合併したかのように見える。しかし,吉原の中心市街地はJRの駅から遠く離れた岳南鉄道吉原本町の西側に広がっており,都市の規模としては(合併前の旧)富士市よりも吉原市のほうがはるかに大きい。
 にもかかわらず,合併後の市名が吉原市ではなく富士市になったことが興味深い。富士山の周辺には「富士」を名乗る都市名が多く,やはり「富士」の魅力が大きかったということだろうか。

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 岳南鉄道吉原本町駅。ホームにも改札前にもベンチが潤沢にあり,利用者は余裕を持って座って電車を待つことができる。利用客数の差もあるだろうが,ベンチの数が明らかに足りない都会の鉄道会社には見習ってもらいたいところである。

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 吉原本町駅には釣鐘のあるお寺が隣接している。

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 電車の時刻まで間があったので駅の周辺をうろうろしていたところ,急に踏切の警報機が鳴り出した。駅の時刻表を見間違えたと思いつつ,雰囲気のある建物と電車が一緒に写るようにカメラを構えていたところ,やってきたのは電車ではなく電気機関車だった。

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 駅の外から吉原本町駅の小さなホームを見る。岳南江尾行きの電車がホームに入ってきた。

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 吉原本町駅のホームで吉原行きの電車を待つ。すでに通勤通学の時間帯は過ぎているが,意外に乗降客が多い。

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 吉原駅到着。ホームの反対側には,さっき見かけた電気機関車が停まっていた。

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 吉原駅から東海道本線の各駅停車を乗り継ぎ,金谷駅に到着した。
 金谷は大井川の川越の宿場町として対岸の島田宿とともに繁栄した町である。大井川が増水したときには,有名な「越すに越されぬ大井川」となる。足止めされた旅人で宿場町は賑わったことだろう。
 東海道は金谷宿を過ぎるとすぐに険しい金谷峠となる。東海道本線はその金谷峠の下をトンネルでくぐっている。

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 大井川鉄道の金谷駅。東海道本線金谷駅に寄り添うように建っている。記念メダルの機械が珍しい。

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 ホームに入ってきた電車は元近鉄の特急列車用。2両編成の電車に,こんなにたくさん乗っていたのかと思うほど,たくさんの人が下車した。今日は平日だから混雑していないと思っていたが……。
 電車は折り返しの新金谷行きとなる。新金谷駅は隣の駅だから,駅員さんは「間違って乗らないように」と声をかけてくれた。が,どうせその次の電車を待つのだから,新金谷駅まで行くことにする。新金谷駅には車庫等があるため,時間をつぶすネタに困ることは無い。

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 新金谷駅到着。反対側のホームにも同じ元近鉄の車両が停まっている。大井川鉄道では全国の鉄道会社から譲り受けた車両を走らせており,バラエティに富んだ電車が楽しめるのだが,同じ電車が並ぶのは運がいいのか悪いのか……

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 乗ってきた電車が車庫に入るために新金谷駅本屋横で折り返す。なかなか風格のある駅本屋である。

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 新金谷駅構内。古い電気機関車や旧型客車を見ていると,タイムマシンで時を遡ったかのような不思議な気分になる。
 駅の構内には私以外誰もいない。のんびりした雰囲気を目いっぱい楽しむ。

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 金谷駅の売店で買った弁当をホームのベンチで広げる。中には蒸気機関車の葉書が入っていた。大井川鉄道名物の蒸気機関車だが,今日は平日だから走っていない可能性が高い。でも,ひょっとしたら夏休みだから走っているかもしれない,と期待してみる。

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 あっという間に時間がたってしまい,金谷からの電車がホームに入ってきた。

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 どの駅で下車しようか迷った末,国土地理院の地形図をじっくり読んで,きれいな写真が撮れそうな予感がした抜里(ぬくり)駅で下車した。こういう予感が当たるのかどうかも旅の楽しみのひとつである。
(大井川鉄道沿線には茶畑が広がり,どの駅で下車してもきれいな写真が撮れそうな気はする。)

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 雰囲気のある抜里駅。きれいに手入れされ,ホームは花であふれていた。見事な佇まいである。

 抜里駅の北側,大井川にかかる鉄橋を目指して,国土地理院の地形図に載っていない道なき道を不安になりながら──ゾーリ履きなので,草むらの中を歩くのはチト不安──歩き,やっと大井川の河原に到着。天候が不安定で,真夏の日差しが出たり,傘が重く感じるほど強い雨が降ったりする中,鉄橋を渡る電車を待つ。

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 元京阪電車だろうか。ツートンカラーの塗り分けが良い感じだ。

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 これは元南海電車のズームカーである。大井川には鮎釣りの人がちらほら。

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 大井川名物のSL列車。全国各地で蒸気機関車が復活しているが,昔ながらの旧客を引いているのは,ここ大井川鉄道だけである。予想していた通過時刻とずいぶん違っていた……(理由は後でわかった)。

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 新金谷から抜里まで乗った元近鉄電車が終点の千頭で折り返してきた。

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 草履を履いているので,そのまま川に入って撮影したりする。天候はコロコロ変化するが蒸し暑さだけは変わらず,冷たい川に入ると気持ちが良い。あちこち歩き回って撮影しようと思っていたが,結局同じ河原に居続けることになった。

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 なんとなんと,SL列車がまたやってきた。平日なので2往復のSL列車が走っているとは思わなかったが,どうやら夏休みなので特別に運転しているようだ。うれしい誤算である。

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 抜里駅のホームで金谷行きの電車を待っていると,ホームに入ってきたのは元南海の電車だった。

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 電車の調子が悪いとのことで,新金谷駅で車両を交換することになった。ホームの反対側で待っていたのは元京阪の電車。あわてて撮ったため,うっかり左側が切れてしまった……。

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 今回の旅行に持ってきたデジカメは,通販で買ったばかり(だって安かったから)のDiMAGE A2。マニュアルズームが最大の魅力のデジカメだ。手ブレ補正は助かるが,CCDを動かす技術があるなら,個人的には「傾き水平補正」に使ってほしいと日頃から感じている。シャッター速度が稼げない状況でも,手ブレで困ることより被写体ブレで困ることが多いし,手ブレによる失敗写真より水平が取れていなくて失敗した写真のほうが多いからだ。どこかのメーカーで「傾き水平補正」付きデジカメを作ってくれないだろうか。
 ミノルタ(コニカミノルタ)のカメラは以前から操作体系になじめなくて敬遠してきたが,このDiMAGE A2もなかなかとっつきにくい。普段なら説明書を読まなくても,ほとんどの機能はなんとかなるのだが,説明書を持たずに旅に出てしまったことをいまさらながら後悔している。自宅で説明書を読みながら,ファインダー(EVF)に方眼格子を表示させたのだったが,使用しているうちにリセットされてしまい(デジカメの動作がやや不安定で,エラー表示を何度か経験した),自宅で一度行った方眼格子を表示させるための操作をどうしても思い出せないのだ。
 電源OFFの際に,電源ボタンを「長押し」しなければならないことにも違和感が強い。電源を切ったつもりだったのが,実は入りっぱなしになっていたということが何度もあった。電源ボタンを簡単に押せる場所(カメラを構えたときの右手親指の位置)に設けたため,露出補正ボタンやAEロックボタンを押そうとして間違って電源ボタンを押さないように「長押し」にしているのだと思われるが,(電源ボタンを押しやすく,かつ)誤操作しにくい位置に電源ボタンを設置するのが正しいあり方である。露出補正ボタンもAEロックボタンも,そしてその近くにある電源ボタンも「押す」という同一の操作だから間違えるのだ。たとえば,NikonやPENTAXのカメラはシャッターボタンの周囲同軸上に電源スイッチを設けており,簡単に電源スイッチを操作できるばかりか,シャッターボタンを「押す」動作と電源スイッチを「スライドさせる」という動作が異なっているため,誤操作は皆無である。
 ちょっといらいらしながら,設定方法をアフォードしない操作体系はいかがなものかと思った。

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2005年7月31日 (日曜日)

松田・御殿場線・沼津・そして岳南鉄道

 さぁ,夏休みだ。会社は今日から9連休。
 ゆったりと旅に出るか……と思いきや,9連休の途中で一度出勤しなければならない。久しぶりの遠出は難しいが,とりあえずは西へ向かうことにする。

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 小田急線で西へ西へと向かい,新松田駅で下車する。ハイキングのオジさん,オバさんが多く,駅前ではバスが頻繁に発着する。

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 小田急線とJR御殿場線はここで交差しており,JR松田駅の乗り換え口が目の前にある。

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 駅前をぶらぶらしていたら,乗ろうとしていた御殿場線の電車が行ってしまい,次の電車の発車時刻まで時間があったため,松田町の商店街を歩き,乗り換え口の反対側の駅本屋側へ回ってみることにする。 商店街の中で懐かしい遊具を見つけた……。

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 工場か何かの跡だろうか……

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 不思議な感じの古い建物である。

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 JR松田駅の駅本屋。典型的な駅の佇まいである。が,よく見ると建物のメインの部分には駅業務とは関係の無い店が入っている。熱海-三島間に丹那トンネルができる前,御殿場線は東海道本線そのものであり,東西を結ぶ大動脈であった。松田駅もその東海道本線の駅として人や荷物の往来が盛んだったに違いないが,その後の時の流れをこの駅舎に感じる。

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 松田駅前にも歴史が残る。

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 さて,松田駅から御殿場線の電車に乗る。人で賑わう松田駅のホームに沼津行きの電車が入ってきた。

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 御殿場駅で対向列車を待つ。東海道線時代は複線だったが,現在の御殿場線は片側の線路がはがされ,単線になっている。そのため,対向列車待ちで停車時間が長くなることがある。
 上りホームは電車を待つ人でごった返していた。やってきた上り電車は,小田急線直通新宿行きの「あさぎり」号だった。

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 沼津駅に到着。

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 沼津駅を貨物列車が通過する。優等列車がほとんど走らなくなった沼津駅だが,長大貨物列車が頻繁に通過する。

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 沼津から東海道線下りの電車に乗り,吉原で下車する。吉原駅からはローカル私鉄の岳南鉄道が出ている。岳南鉄道は小さな小さな私鉄だが,貨物も扱う私鉄として,国内でも非常に珍しい存在になっている。
 目的も無く東海道線に乗って西へ向かうと,どうしてもこの岳南鉄道が気になってしまって,ここ吉原で下車してしまうことが多い。

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 岳南鉄道の吉原駅。JRの電車が到着すると,岳南鉄道に乗り換える客で賑わう。ローカル私鉄らしい雰囲気のある駅である。

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 工場地帯の中を電車が走ってくる。昔,京王井の頭線を走っていた車両だ。
 400円の一日フリー切符を買って電車に乗る。終点の岳南江尾までの運賃は350円だから,このフリー切符は格安である。

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 吉原駅で発車を待つ岳南鉄道の電車の横を東海道本線の電車が通り抜ける。

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 とりあえず終点の岳南江尾まで乗ろうと思ったが,比奈駅に貨物列車が停まっていたので下車する。

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 とても古い電気機関車である。面構えのゴツさ加減がすばらしい。

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 比奈駅の駅舎。構内には貨物用の引込み線が多い。

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 吉原行きの電車がホームに入ってきた。

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 岳南原田駅で下車する。煙を吐き出す煙突が立ち並ぶ風景は,私の大好きな風景である。

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 岳南原田駅の改札口。通勤時刻以外は無人駅である。「岳南鉄道をどんどん利用しよう」の文字が気になる。ご多分に漏れず,岳南鉄道も経営状態が厳しい。正直なところ,この小さなローカル私鉄が生き残っているのは奇跡のようなものだと感じている。

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 夕暮れの岳南原田駅で吉原行きの電車を待つ。

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 吉原本町で下車する。市の中心街の最寄り駅だが,この時間帯は無人駅になっている。

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 中心商店街。人通りはほとんど無い……

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2005年7月17日 (日曜日)

信越本線長鳥駅周辺を歩く

 15年ぶりに出雲崎の街並みを見ようと長岡にやってきたのだったが,駅前のビジネスホテルでごろごろしているうちに,今年のゴールデンウィークに長岡から信越本線に乗ったとき目を付けていた長鳥駅と北条駅で下車して周辺を歩いてみたくなった。

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 長岡で信越本線直江津行きの電車に乗る。涼しげなカラーリングの電車だ。

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 長鳥(ながとり)駅で下車する。ホームが狭いので,特急列車が通過するときにホームに立っていると,ちょっと怖い思いをしそうだ。

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 直江津行きの電車が長鳥駅を走り去る。ホームから続く階段もかなり狭い。階段の途中ですれ違うのは難しいかもしれない。

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 まずは線路に沿って柏崎方面へ歩く。夏の日差しが強烈で汗が吹き出す。点在する木陰が恋しくなる。
 急に夏らしい天気になったためか,ニイニイゼミが一斉に鳴き出して蝉時雨となっている。神奈川県でも最近ニイニイゼミが鳴き始めたばかりで,新潟と鳴き始めの時期にそれほど差が見られないところが面白い。
 ニイニイゼミといえば,俳人松尾芭蕉が山形山寺の立石寺で詠んだ,『閑かさや 岩にしみいる 蝉の声』の蝉がニイニイゼミである。
 決して静かではない蝉の声を『閑かさや』と表現することができ,『閑か』かつ『岩にしみいる』ような鳴き声は,ニイニイゼミ以外には考えられないと思うのだが,山形出身の歌人,斎藤茂吉は芭蕉が詠った蝉をアブラゼミだと主張して論争になったという記録があるらしい。
 結局,松尾芭蕉が立石寺を訪ねた時期に鳴いている蝉はニイニイゼミ以外にないことから,茂吉が自説を撤回したとのことであるが,ニイニイゼミとヒグラシ以外の蝉を『閑かさや』と表現することは考えにくいし,ヒグラシの鳴き声が『岩にしみいる』とは思えず,鳴き声だけで判断してもニイニイゼミ以外には考えられない。とすると,茂吉の説には何か深い理由がありそうな気がしてくる。

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 青々とした田んぼの横を列車が走り抜ける。

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 長鳥駅の東側へ歩く。
 岩之入の集落付近で長岡方面への道路が不通になっていた。歩行者は通れそうだったのでそのまま歩いたが,数箇所で崖崩れが発生していて道路が半分ぐらい無くなっている。中越地震と最近の大雨の影響だろう。

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 線路横の集落の上から信越本線の列車を撮影する。ここが今日の「目的」の場所である。列車の中から見たときには,もっと違った雰囲気のある場所に感じたが,予想とはちょっと異なっていた。列車の中から見たときの印象と国土地理院の地形図から撮影ポイントを決めているが,撮影ポイントにたどり着いたときの印象が予想通りであることはほとんど無く,だいたいは予想を裏切られる。それもまた楽しみのひとつなのだが,予想に反して列車がまったく見えないこともあり,そんなときのショックは大きい。
 30℃を軽く超える猛烈な暑さで,列車を待つ間も汗が吹き出てくる。長岡駅で買ったペットボトルのお茶とミネラルウォーターが底をつく。あまり歩き回ると熱中症にもなりかねないので,お気楽な撮り鉄(=電車を撮影すること)に流されることにする。

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 少しだけ場所を変えて撮影する。大きな杉の木が印象的だったので,それをメインにしてみる。

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 場所を変えようと線路の横まで歩いてきたところ,急に踏み切りの警報機が鳴り出した。時刻表には無い貨物列車だった。以前にも書いたが,私は貨物列車が大好きである。もしこの列車が来ることがわかっていたら,坂を下りてこなかったのだが……(後悔先に立たずとは上手いことを言いやがる)。とは言え,前もって念入りに列車の情報を収集するというようなマメなことはとてもできそうになく,行き当たりばったりが楽ちんなのだから,多少の後悔なら楽しむぐらいになりたいものである。

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 岩之入の集落の南側,信越本線が順光で見える側へ移動する。
 このあたり,狭い谷戸に見事な棚田が作られている。棚田の上にはため池があって,鯉が優雅に泳いでいた。

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 長鳥駅へ戻る。駅舎は築堤の土手っ腹にある。

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 岩之入の南側では1時間ほど田んぼのあぜ道に居座っていたのだが,田んぼの所有者の方だろうか,帰り際に棚田を下ったところで「これ作ったばかりだから食べなさい」とおこわ飯をいただいた。ちょっと挨拶しただけだったのに,この暖かさはなんなのだろうか。人なつっこい子供たちも,都会では見かけなくなった。嬉しくて,懐かしくて,たまらなくなってしまった。
 長鳥駅で電車を待つ間にさっそく頂いたが,めちゃくちゃ美味かった……。

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 長鳥駅を特急列車が通過する。特急列車の通過を狭いホームで経験してみようかとも思ったが,あまり面白くなさそうだったので,駅の外から撮影する。

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 ホームからの風景。ごくごく普通の風景だが,どこにでも見られるわけではなくなりつつある。

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 北城では途中下車せず,柏崎の宿へ到着。この宿は風呂にも窓が付いていて,湯船に入りながら柏崎の街を見ることができる。これは嬉しい。
 柏崎の街の中心部は駅からちょっと離れたところにあるのがわかる。疲れていたので柏崎の街を歩くのはやめた。

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 日本海に沈む夕日。海面近くが曇っていたため,海面に反射する夕日にはならなかった。

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2005年7月16日 (土曜日)

日本一の花火大会が近づく長岡を歩く

 ただなんとなく出雲崎の街並みが見たくなった。
 とりあえず上越新幹線で長岡へ向かう。

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 東京駅のホームで新潟行き「とき」の入線を待つ。

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 ホームに入ってきた「とき」は古いタイプの車両だった。昨年の中越地震では走行中の新幹線が地震の揺れで脱線したことが話題になったが,そのときの車両がこのタイプだった。脱線した車両がひっくり返ったり,高架線から落下したりしなかったのは,この車両のボディマウント構造がしっかりしていたからだという検討結果もあり,なんとなく安心感がある。

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 長岡駅到着。
 長岡市は今年4月に周辺町村を合併し,人口23万人の都市となった。JR長岡駅はその表玄関である。

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 駅前の地図から判断すると,駅の西側から南西側が繁華街になっているように思われたが,まずは北側からぐるりと歩いてみる。
 やっぱり目立つのが雁木(がんぎ)である。雁木といえば上越市高田の雁木通りが有名だが,ここ長岡も雪国の都市らしく,商店街には雁木が設けられている。

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 スズラン通りからセントラル通りへとつながる中心商店街には雁木は無く,立派なアーケードが設けられている。高さが高く,雪を防ぐという意味は薄れているように思われる。ここ長岡でも,雁木が必要だった昔に比べると,冬の積雪量が減っているのだろう。

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 駅前にまっすぐのびる大手通りとスズラン通りの交差点。
 長岡は城下町(長岡駅一帯が城跡らしい)として発展し,油田や軍需産業で栄えた街である。大規模な空襲で街が焼け野原になった後,道幅の広い碁盤の目状の市街地を作り上げたが,中心商店街にとっては厳しい時代を迎えている。

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 駅の南西に位置する花の町通り。

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 駅前の大きなビルの壁にこんなものが……。
 平野部とはいえ長岡の積雪量は少なくないはず。北海道や東北よりも,重い湿った雪が多いだろう。それにしても,わずか2mの雪で(もちろん凄い積雪だけど),大きなビルの雪おろしが必要とは……。

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2005年7月13日 (水曜日)

徹夜明け 真っ昼間に帰る

 設計を担当しているアンテナの試験に対応するため徹夜する。使用環境を模擬した中にアンテナをさらす試験なのだが,設計の良否をモロに突きつけられるため毎度のことながら緊張する。
 朝になると眠くて仕方ない。もう若くないことを実感。半分眠りながら打ち合わせを二つ終え,さっさと帰宅することにする。

 昨晩からまともなものを食っていなかったため,大船で飯を食う。

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 大船の石狩亭で中華丼と餃子を食う。中華丼の写真を撮ろうと思っていたが,料理が運ばれてきたらすっかり写真のことは忘れて食べ始めてしまった。

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 藤沢駅で小田急線に乗り換える。JR東海道線の電車を降りると,横の小田急線のホームに電車が入ってくるところだった。

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 新百合ヶ丘に到着。眠さがピークに達する。

# 事情により文章の一部を書き換えました。2005年7月22日

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2005年7月 4日 (月曜日)

明るいうちに家路につく

 胃の具合が良くないので早めに帰宅することにする。最近ずっと調子が悪いのは,昨年末に見つかった十二指腸潰瘍が悪化しているのかもしれない。

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 藤沢駅近くで早めの夕飯を食う。

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 飲屋街が賑やかになるには,まだちょっと早い。

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 飲食店街の横を東海道本線が走る。
 今年の梅雨は本当に梅雨らしい天気が続き,雨ばかり降っている。

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 藤沢駅南口駅前の名店ビル裏のビルの谷間にはちょっとした広場がある。

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 広場には一本の木が植えられているのだが,ちょっと気の毒な環境である。

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 東海道本線藤沢駅の南北を繋ぐ自由通路。

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 小田急江ノ島線藤沢駅で発車を待つ江ノ島行きの電車。藤沢はスイッチバック式の駅になっているため,ここで運転士と車掌が交代する。

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 東海道線の駅に比べると,小田急線の駅にはちょっとだけのんびりした雰囲気が残る。

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2005年6月21日 (火曜日)

朝から相模原に出張

 今日は朝から相模原に出張。いつもの通勤先より相模原のほうが自宅に近いので朝はゆっくりできるかと思いきや,バス時刻の関係でいつもとほとんど同じ時間にアパートを出なければならなかった。

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 新百合ヶ丘から多摩線に乗り,多摩センターで京王相模原線に乗り換える。

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 橋本駅。駅前には新しい商業施設が立ち並び,立派なペデストリアン・デッキができているが,駅自体は小さく地味である。

 仕事が終わり,橋本駅行きのバスに乗ろうとしたがタイミングが悪く,寸前でバスは走り去ってしまった。
 仕方なく橋本駅まで歩こうと思ったが,一緒に出張に行っていた同僚の「京王線に乗るんだったら,橋本に行くより多摩境のほうが近いよ」というアドバイスで多摩境駅に向かう。が,しばらく歩いてから不安になり,近くを歩いている中学生の集団に聞いてみたところ,橋本駅のほうが近いという意見が圧倒的に多く,結局引き返すことにした。バス通りに戻ると,ちょうど次の橋本駅行きのバスが走ってきたところだった。のんびりバス停で待っていれば良かった……と反省。

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2005年6月13日 (月曜日)

早く帰った日の藤沢駅

 特に用事があったわけではないが,今日は仕事をさっさと切り上げて早く帰る。

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 小田急江ノ島線藤沢駅で電車を待っていると,隣の東海道線のホームを寝台特急富士が通過していった。無性に旅に出たくなる。他のおじさん達も,心なしか羨望のまなざしで特急列車の通過を見送っているように見えた。

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 待っている電車の前に,江ノ島行きの各駅停車が入ってきた。典型的な小田急線の車両だと思っていたこのタイプの車両も,最近はだいぶ少なくなってしまった。

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 小田急藤沢駅はスイッチバック式の駅になっていて,電車はここで折り返すことになる。

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2005年6月 5日 (日曜日)

甘酸っぱい思い出の代々木八幡

 先週は体調を崩して2日も会社を休んでしまい(そのため,もう一つのブログ「かすかだり」の記事が増えた),昨日の土曜日は自重して自宅でゆっくりしたが,今日はぶらぶらと出かけることにした。出かけると言っても,遠出する元気はない。とりあえず小田急線の電車に乗り,各駅停車の中でひと眠りした後で目が覚めた代々木八幡駅で下車した。
 遠い遠い遠い昔,学生時代に付き合っていた女性と初めて逢った日に待ち合わせしたのが,この代々木八幡駅だった。自称「高校生みたいに見える」大学生だったが,改札口にはどう見ても中学生に見える女の子しかいなくて,目の前を通り過ぎてしまい,待ち合わせ時間が過ぎてもしばらく隣で待ち続けたことを思い出す。ためらいがちに声をかけた私,驚いたようにふり向く彼女…。あぁ,青春だなぁ。

 真綿色したシクラメンほど
 清しいものはない
 出逢いのときの君のようです
 ためらいがちにかけた言葉に
 驚いたようにふりむく君に
 季節が頬をそめて過ぎて行きました
   ──シクラメンのかほり 作詞:小椋 佳──

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 代々木八幡駅構内の跨線橋の上から電車を見下ろす。代々木八幡駅構内は小田急線内で最もきついカーブになっていて,通過列車にも時速45kmの速度制限がある。福知山線の事故の後,新聞や雑誌に首都圏のJRや私鉄の急カーブ一覧が載っていたが,ここは首都圏でも有数の急カーブであるらしい。
 電車はフランジをキィキィ鳴らして通り過ぎる。

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 駅の外にも跨線橋があり,そこから線路を見下ろす。開かずの踏切を解消するために設けられた跨線橋だと思われるが,通勤ラッシュ時間以外は踏切が開いている時間も長く,跨線橋を利用する人はほとんどいない。

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 跨線橋のさらに上を山手通りの陸橋がオーバークロスしている。陸橋の袂には緑が残り,目を楽しませてくれる。

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 山手通り。山手通りの拡幅工事,および首都高速中央環状線の工事が行われている。

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 山手通りと井の頭通りが交わる富ヶ谷の交差点から新宿方面を見る。古くからの住宅地にも新たな建築ラッシュが押し寄せている感じだ。

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 代々木八幡駅に戻ってきて,踏切待ちしてみる。
 警報器が鳴り,遮断機が下りる。人の流れが止まり,その前を電車が通り過ぎる。遮断機が上がると一斉に人々が歩き出す……。心にゆとりさえ持っていれば,踏切には街の鼓動を生み出す力があるように感じる。開かずの踏切は確かに困るが,そうでなければ毛嫌いするだけの存在ではないように思う。

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 代々木八幡駅の改札口前。

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 駅前の商店街を歩いてみる。

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「春の小川」の文字が見える。童謡「春の小川」の歌詞は代々木八幡周辺を流れていた川の情景を,国文学者の高野辰之がうたったものである。
 壁面にも書かれている高野辰之の詩は次の通りである。

 春の小川は
   さらさら流る
 岸のすみれや
   れんげの花に
 にほひめでたく
   色うつくしく
 咲けよ咲けよと
   ささやく如く

 小学校の時に習った歌詞と異なっている。教科書に載せる際に,小学生にもわかりやすい現代の口語に直したのだろうが,このように美しい元歌を変えてしまって良かったのだろうか。

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 古い商店があった。店頭に路上駐車している車がじゃまだったため,車が立ち去るのをしばらく待ったが,川崎ナンバーのこの車の持ち主は戻らなかった。せめてカッコ良い絵になる車だったら良かったのだが…。

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 路地裏では,小さな芸術家たちが壁のカンバスに向かって作品創作中だった。

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 靴職人の店。

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2005年5月29日 (日曜日)

浅草橋 ─ 柳橋界隈

 買ったばかりのD2Xの試し撮りも兼ねて,今日は浅草橋,柳橋界隈を歩いてみることにする。

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 JR総武線浅草橋駅の東口駅前。JRがまだ国鉄だった今から20年ほど前,この浅草橋駅が中核派によって放火された事件が記憶に残る。
 ここを走る電車は,新しいステンレス車両の電車ばかりになってしまった。その昔,茶色一色だった電車が赤や黄色,緑色に塗装され,路線ごとに色が統一されるようになるなど,電車はカラフルになった。それが最近,車両のコストダウンのためにステンレス素材むき出しの電車ばかりになってしまい,時代が逆戻りしたかのように銀色一色になってしまったのだ。塗料ぐらいケチるな,と言いたい気分である。

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 駅周辺にはガード下を利用した商店街がのびている。生活感のある街は,歩いていてとても楽しい。

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 浅草橋駅西口は,気をつけないと見落としてしまうほどのさりげなさである。

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 浅草橋駅周辺には,「秀月」や「久月」といった有名店をはじめとして,人形メーカーが多い。

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 浅草橋のたもとに立つ浅草橋ビル。昭和初期ぐらいのビルだろうか。老朽化は進んでいるが,その存在感はすごいものがある。
 このあたりは浅草見附があった場所である。見附ということから,ここから北側が江戸城の外,南側が城内だったことがわかる。また,浅草橋の南側は追分になっていて,一方は大手町方面へ向かう江戸通り,もう一方は清洲橋へ向かう清杉通りである。

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 浅草橋の上から神田川に浮かぶ屋形船を見る。

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 浅草橋の交差点から馬喰町,日本橋横山町方面を見る。

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 馬喰町,日本橋横山町の問屋街。最近は小売りもする店が増えている。

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 清杉通りの歩道橋から浅草橋交差点方面を臨む。

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 隅田川に架かる両国橋のたもとには,球体をモチーフにしたモニュメントがある。

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 両国橋の上から隅田川を行く水上バスを見る。高架道路は首都高速6号線の両国ジャンクション付近である。

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 両国橋の上から北側の総武線鉄橋を見る。ステンレス車体の電車ばかりだから味気ないなぁ,と思いつつカメラを構えていたところ,やってきた電車は房総方面からの特急列車だった。一日に数本だけ,総武線緩行線を走って新宿まで乗り入れている特急があるのだが,運良くその特急が通る時刻だったらしい。隅田川の川幅に収まらない長編成の国鉄色車両には風格さえ感じられる。

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 この橋が柳橋である。神田川はこの柳橋をくぐったところで隅田川に合流する。

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 小さいながらも存在感のある橋だ。

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 柳橋の上から神田川の屋形船群を見る。柳橋は江戸随一の花柳街で,その名前を全国に轟かせたが,現在その面影はほとんどない。屋形船は柳橋の宴席の延長となり,お客の吉原通いの送迎の役割もしたようである。当時の粋な遊びの最前線であり,その名残が神田川の屋形船群である。

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 粋な遊びの最前線も,今はすっかり落ち着いた街になっている。

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2005年5月22日 (日曜日)

いにしえの武蔵国分寺を偲ぶ

 国分寺市は,国府のあった府中市の北側に位置し,市名の由来となった武蔵国分寺は各国に存在した国分寺の中でも大きな規模を誇っていたそうだ。現在の人口は約10万人。武蔵野の面影をわずかながら残す,東京郊外の文教都市となっている。

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 JR中央線国分寺駅北口前。以前のこぢんまりした駅前には更地が広がっていた。

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 東側にはタクシープールとバス専用のロータリーがある。以前からの駅前広場である。

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 JR国分寺駅の北口。南口側には新しい大きな駅ビルが立っているが,古くからの街が広がる北口側はこれから再開発されようとしているところである。国分寺駅の南側には野川の河岸段丘があって,地形的にはなかなか面白いのだが,今日は北口側を歩くことにする。

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 西通り商店街。北口では最も賑やかな商店街である

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 西通り商店街を歩き続けると,そのまま大学通りとなる。大学通りの先には東京学芸大がある。

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 名曲喫茶。店の横の自家畑が店名の由来だろうか。

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 あちらこちらに区画整理事業による空き地がある。いくつかの空き地は野花に埋もれていた。

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「いっぱいやっぺ」の看板が気になる。「いっぱいやっぺ」と言われたら,そりゃ寄らずに居られない……が,まだ店は開いてなかった。

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 「角のタバコ屋」は商店街の定番である。

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 ぶらぶらしているうちにJRの駅前まで戻る。写真の順番がバラバラのようにも見えるが,ほぼ歩いた順番通りに並べている。

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 西武多摩湖線の国分寺駅へ向かう。

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 西武多摩湖線の国分寺駅横には小さなバスターミナルがある。しかし,バスターミナルで下車し西武多摩湖線の電車に乗ろうとしても,駅の入り口はJR国分寺駅側にしか存在しない。すぐ横にホームがあるのに不便だと思うのだが,バスから乗り換える客は少ないのだろう。

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 国分寺駅を出た電車が小平方面へ走り去る。線路横の道路はバス専用道路になっていて,歩行者すら歩くことができない。

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 坂道を下っていくと,「だんごの輪島」の看板が目に入る。元ボクサーの輪島功一の店らしい。
 輪島は元Jミドル級(現在の言い方だとスーパーウェルター級)の世界チャンピオンである。ミニマム級やライトフライ級ではなく,世界的にも選手層の厚い階級の元チャンピオンなのだ。柳斎斗戦だったかエディ・ガソ戦だったかは忘れたが,タイトルマッチなのにラジオ中継しかなく(当時福島県には民放が少なかったからかもしれない),ラジオにかじりつくようにして試合の様子を聴いたことを思い出す。そんな輪島がバラエティ番組でイジられているのを見ると,妙に悲しい気分になる。

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 国分寺駅を発車し,東村山駅を目指す西武国分寺線の電車。駅を出てしばらくはJR中央線と平行して走る。北側の土手にはまだ緑が残る。

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 西武多摩湖線の国分寺駅は,JR国分寺駅に直角にぶつかるかたちで設けられている。周辺にはまだビルが少ない。

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 西武国分寺線の電車に乗ることにする。同じ西武鉄道でも多摩湖線と車両に違いがあって面白い。

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 小川駅で拝島線の電車に乗り換える。電車は厳つい感じの面構えである。

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 玉川上水駅で多摩モノレールに乗り換える。モノレールは高架を走り,線路脇にフェンスなどが無いため車窓がとても楽しい。根が単純なものだから,高いところからの景色が見えるだけで嬉しくなってしまう。

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 立川の中心街には新しいビルが立ち並んでいる。
 ビル群よりも,空き地の真ん中に残る白いガードレールの歴史が気になったりする。

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 立川駅を見下ろす。小雨が降り出したためか,人通りが少ない。

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 多摩川を渡ると日野市に入る。奥に見える橋は,国道16号線の日野橋である。

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 日野市の甲州街道付近。農地が中心だった地域に住宅化の波が押し寄せている状況がよくわかる。

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 多摩動物公園駅を過ぎると緑豊かな丘陵地帯となる。周辺一帯には中央大学をはじめとする大学のキャンパスが点在する。写真の左下は京王動物園線の多摩動物公園駅である。

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2005年5月 9日 (月曜日)

小田急にも女性専用車登場

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 大型連休明けの5月9日から,関東の大手私鉄にも女性専用車両が登場した。写真は,小田急藤沢駅の朝の様子である。藤沢駅では朝のラッシュ時の新宿方面行き急行列車のみに対して,改札口に最も近い車両(新宿到着時には最後尾)が女性専用車両に設定されている。

 女性専用車両に対しては,歓迎派,賛成派,いろいろのようだが,個人的には「まぁ,そういう車両があってもいいかな」ぐらいの感想であり,同時に「それだったら,女性禁止車両も作ってほしい(満員電車内では,痴漢と間違われないようにするのも結構たいへんなのだ)」「朝の小田急線下り各駅停車の車内ではしゃぎまわる玉川学園の小学生軍団がウザイので,子供禁止車両も作ってほしい」とも言いたくなる。とにかく,痴漢を避けようとしても避けられないほどの混雑が問題なのは明らかである。

 私は,読売ランド前駅や新百合ヶ丘駅を使うことが多いのだが,「混雑」が嫌いなので,新宿まで出るときには混雑する急行は使わない。少なくとも,ここ5年間ぐらいは新宿までの急行には一度も乗っていない。乗るのは各駅停車ばかりである。新百合ヶ丘から各駅停車に乗っていると,途中の成城学園前で急行に抜かれるのだが,各駅停車の乗客の多くが満員の急行に乗り換えるため,急行はさらに超満員になって成城学園前駅を発車していく。混雑が嫌いな私はいつも,がらんとした各駅停車車内から,満員の急行を見送るのだ。
 実際,急行に乗り換えたからと行っても,到着時刻はわずか10分とか20分しか違わない(成城学園前から新宿までの比較)。そのわずかの時間と混雑を天秤にかけて,混雑のほうがマシだと感じる人が多いだけのことである。痴漢と混雑と20分の時間を秤に掛けて,「急行の女性専用車」を熱望する女性の気持ちは,少数派の私の感覚ではわからなくても当然なのかもしれない。

 

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2005年5月 4日 (水曜日)

町屋から新三河島・そして日暮里へ

 5月5日は5月2日に続いて出勤しなければならない可能性が高いため,せっかくのゴールデンウィークなのに遠出は難しい。かといって,近場で「どうしても行ってみたい」という場所もなく,とりあえず営団地下鉄の町屋駅で下車し,周辺を歩いてみることにする。

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 町屋の駅ビル,センターまちや。近年,町屋駅周辺には背の高いビルがどんどん立って,「町屋」のイメージを変えつつある。

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 町屋のシンボルでもある都電は変わらないが,都電の位置づけというか,その環境は変わりつつある。時代遅れの乗り物と思われていた路面電車が,ヨーロッパを中心としたLRT推進の動きによって逆に環境負荷の小さな時代の先端を行く乗り物に変わりつつある,という意味である。

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 休日にもかかわらず,小学校の校庭で遊んでいる子供が一人もいない。私の個人的な印象では,とても異常なことのように思うのだが,東京では当たり前のことなのかもしれない。

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 五月(さつき)だけあって,ツツジの花が綺麗だ。

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 路地の光景は昔から変わりがない。

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 都電の運行本数は多く,ひっきりなしに電車が通過する。団子状態になって,複数の電車が立て続けにやってくることも多い。しかも,どの電車も満員状態である。列車を2両編成に増やすなどの対策が急務だと思われる。

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 あっという間に隣の町屋二丁目駅となる。このように停留所がバスのように短い間隔で設置されているのも路面電車の魅力である。

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 町屋二丁目駅の横に小さな商店街を見つけた。「飯田のオモチャ」の看板に惹かれるモノがある。感じの良さそうな商店街なので,ちょっと歩いてみることにする。

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 商店街が途中で分岐しているところも魅力的だ。住宅地の中の小さな商店街だが,こういう地元の人相手の商店街も楽しい。

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 商店街と住宅地が混じったような感じではあるが,狭い通りなので車がほとんど走らないので,安心して歩くことが出来る。

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 小さな商店街なので,あっという間に途切れてしまうかと思いきや,歩いても歩いても商店街が続く。商店街の名称はいつの間にか「商隆会」から「江戸道商店会」に変わっている。「江戸道」ということは,何か歴史のありそうな通りである。

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 道なりに歩いていくと,京成線にぶつかった。町屋二丁目付近から京成線に平行に歩いていると思っていたので,ちょっと驚いた。

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 京成線の高架下は住宅や商店として利用されていることが多い。他の鉄道ではあまり見られない利用方法である。
 京成線に沿った通りは藍染川通りと言うらしい。一部は車の通行が禁止されていて,子供がキャッチボールやテニスをしていた。のどかな感じで嬉しくなってくる。

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 そのまま新三島駅近くまで歩いていくと,駅の直前で藍染川通りが途切れていた。よく見ると,藍染川通りを横切っているのは明治通りだった。

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 新三島駅から電車に乗ろうと思い,明治通りを渡る横断歩道で信号が青に変わるのを待っていたところ,明治通りの向かい側の「冠新道商興会」という文字が目に入った。「冠新道(かんむりしんどう)」という文字の並び,語感が新鮮だった。商店街は特に古い感じは無く,一直線に伸びていた。どちらかというと曲がりくねった商店街が私の好みだが,一直線に伸びる道路の向こう側に緑色の木々が見える。公園だろうか。ちょっと気になって歩いてみることにする。

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 ごく普通の商店街だったが,途中からは桜並木が商店街の両側に並んでおり,トンネルのようになっていた。一ヶ月前には見事な桜の花のトンネルが出来ていただろう……。

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 一直線に伸びている冠新道の商店街は,途中で広い尾久橋通りにより分断されている。尾久橋通りから西側は,商店街としての機能は薄くなっている。
 尾久橋通りでは,日暮里と足立区北部の舎人を結ぶ新交通システムの橋脚工事が行われている。

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 真っ直ぐの冠新道をさらに歩いていくと,東北本線の高架橋をくぐったところのツツジの花に突き当たった。奥に見える高架線は東北・上越新幹線である。

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 ツツジの花が咲いている土手を登ると,足下には東北本線と常磐線をショートカットする貨物線が通っていた。通りには電車を見に来た親子が数組と,大きな三脚を立てた鉄チャンが数人,どうやら定番のポイントらしい。

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 ちょっと歩くと,西日暮里駅だった。ということは,冠新道の直線が終わったあたりは田端駅に近かったかもしれない。

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 西日暮里駅の東側には京成線の高架線が通っている。

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 京成線の下には常磐線が通っている。やってきたのは103系電車。数年前までは103系ばかりだった常磐線の快速列車だが,最近では見かけることがほとんど無くなり,私はすでに常磐線から103系の電車は無くなったものだと思っていた。

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 昔は赤電と呼ばれた真っ赤な電車ばかり走っていた常磐線の中距離電車だが,筑波博のころから白地に青ラインの塗装となり,最近はステンレスの車両ばかりになっている。

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 尾久橋通りをオーバークロスする常磐線。電車は「スーパーひたち」か「フレッシュひたち」か(まぁ,どっちでもいい)。日暮里・舎人間の新交通システムの橋脚を見ると,この常磐線の上をさらにオーバークロスするようだ。

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 尾久橋通りを日暮里方面に歩くと,日暮里駅前にあった駄菓子問屋街から立ち退いたと思われる店があった。

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 日暮里駅前。駄菓子問屋街があったあたりは,区画整理事業によってすっかり更地化されていた。ここには40階建てのビルが建つらしい。

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 日暮里駅の上から駅前を見下ろしてみる。再開発事業や新交通システムの工事が完了する頃には,以前の面影を思い出すのが困難なほど変わった街並みになることだろう。複雑な気分だが,その日が楽しみでもある。

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2005年5月 1日 (日曜日)

立山連峰に沿って走る大糸線

 大糸線の白馬から南は,いわゆる北アルプスに沿って走っている。白銀の壁が連なる車窓は美しく,とても印象的な路線である。

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 白馬の山々が美しい白馬駅前。国籍不明的ショップがならんでいるが,そのメルヘンチック(?)な外観にはちょっとひいてしまった。はずかしー。

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 北アルプスの山々をバックに電車が走るところを撮影しようと,安曇沓掛駅で下車する。
 まずは国道の跨線橋の上から撮影してみるが,ぽかぽかした春の陽気の薄曇りのため,バックの山は霞んでしまった。冬の晴れた日じゃないと美しい山々が際だたないようだ。

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 田植えを前に,田んぼには水が張られていた。北アルプスをバックにした写真は期待できなかったため,田んぼが水鏡になったところを狙う。列車が来る時刻までは間があったため,あぜ道に座ってぼんやり山を見ていた……ところが,突然手持ちの小型時刻表に載っていない電車が走ってきた。しかも,近頃珍しくなった国鉄色のタイプだ。あわてて撮影してみたものの,風が強くて水鏡はくもり,空には雲も何もない,散々な出来の写真になってしまった。名古屋からの臨時列車だと思われるが,本当にもったいないことをした。

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 肉眼では白銀の山がうっすらと見えているので,とりあえず山を入れて撮影してみたが,やっぱりほとんど写っていない。

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 こういう「ありがち」な写真を撮ることはほとんどないのだが,途方に暮れて撮ってみた。

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 正面勝ちに撮影してみる。

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 近くの山々はきれいなグラデーションで重なっていて,これと列車を絡めて撮れれば面白いのだが……

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 ……良さそうな撮影ポイントも見つからず,特急あずさも正面勝ちに撮影する。

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 あぜ道に花が咲いていた。

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 架線柱のある側から狙ってみる。山々のグラデーションも多少写り込む。運良く水鏡の曇りが多少とれてきた。

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 きれいに磨き込まれた水鏡が出来たと思ったのだが,列車が来た瞬間に曇ってしまった。

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 あきらめて安曇沓掛駅に戻る途中,これまた時刻表に無い列車がやってきた。回送列車だった。

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 横を通り過ぎた回送列車を振り返る。ふと見ると,立山連峰が少しだけ見えるようになってきていた。

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 安曇沓掛駅に松本行きの電車が入ってきた。こういう気分が乗らない日は,さっさと帰ってゆっくり風呂に入ることにしよう。

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2005年4月30日 (土曜日)

大糸線のディーゼルカーを撮る

 信越本線米山でのんびりした後,北陸本線糸魚川から大糸線に乗り,キハ52という古いディーゼルカーの写真を撮ることにする。数年前に塗色を国鉄時代のものに戻した車両があり,運が良ければ見ることができるかもしれない。

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 糸魚川駅に到着。乗ってきた電車を見送る。
 貨車,煉瓦造りの車庫,ディーゼル機関車……,昔から変わらない糸魚川駅の光景である。

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 大糸線のホームに向かうと,待っていたのは国鉄色が復元されたディーゼルカーだった。エンジンが掛かり,ヘッドライトも点いている。運良く,この車両に乗れるかと思ったのだが……

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 さらにその前には真っ赤な塗色のディーゼルカーが停まっていた。2両編成で走るのかとも思ったが,どうやら次の列車は真っ赤なほうの一両編成らしい。こちらの車両も,国鉄時代の首都圏──八高線や相模線など──で多く見られた塗色に近い色をしている。タラコ色とも揶揄され,当時から評判はあまり良くなかったが,大糸線の一般的なディーゼルカーの大胆な斜めストライプの塗色よりはマシかもしれない。

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 大糸線の糸魚川−南小谷間は非電化ローカル線であり,列車の運行本数は少ない。途中駅で下車して列車を撮影しようと思うが,列車の本数が少ないため何度も乗り降りすることは難しく,悩んだ末に小滝駅で下車することにした。幸いなことに,沿線には絶景ポイントが多く,どこの駅で下車しても撮影する場所に困ることはない。
 小滝駅で下車し,乗ってきた列車を見送る。

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 小滝駅のこぢんまりした駅舎。駅の横を暴れ川として有名な姫川──翡翠(ヒスイ)の産地としても有名で,河口付近では濁流に流された翡翠を拾うことができる──が流れており,雪解け水のために増水した川の轟音が響いている。10年前の集中豪雨で線路がズタズタになり,この小滝−南小谷間の列車運行が再開するまで数年もかかったのは記憶に新しい。そのときには廃線も覚悟していただけに,こうやって車窓の美しい路線が復活したのは嬉しいことである。
 
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 小滝駅の北側の鉄橋の袂で撮影する。姫川は全長60km足らずの短い川だが,白馬岳をはじめとする北アルプスを水源とする豊かな水量が日本海まで一気に流れ込むことを利用した水力発電所が数多く設置されている。
 鉄橋の下を流れる姫川は翡翠のような清流ではなく,雪解け水で増水した濁流になっていて,近くで見ると恐怖を感じるほどである。

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 近くの山を登り,糸魚川で折り返してきた列車を撮影する。ここがフォッサマグナ(大地溝帯)であることを実感させてくれる雄大な風景である。
 いつものように三脚を使わない手持ち撮影なので,この大きさの写真が限界。

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 奥の鉄橋を渡った列車が左側のトンネルを抜け,再び姫川の鉄橋を渡ってくる。

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 再びトンネルを抜け,足下の鉄橋を渡る。一粒で三度美味しい撮影ポイントである。こうやってカメラを動かして撮影できるのは,三脚を使っていないから,とも言える。

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 今度は鉄橋の横から南小谷駅で折り返してきた列車を撮影する。
 鉄橋の真横から見て,線路の下り勾配のきつさを実感する。写真の左側が下がっており,手持ち撮影だとカメラの水平を出すのに苦労する。どのように撮ってもカメラが傾いているように見えてしまうので,いっそのこと線路が水平になるようにして撮影してしまおうか,とも……。
 陽が傾きはじめ,トンネルの上方の木々に当たる光が斜光になって美しい。

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 時刻表を見ると,次にやってくる列車は,先程の列車が糸魚川で折り返すより前に糸魚川を発車している。ひょっとしたら,糸魚川に停まっていた国鉄色のきれいなディーゼルカーが走ってるくんじゃないかと期待して,姫川の河原に降りて列車を待っていたが……。

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 何度見ても,この斜めストライプ塗装はいただけない。

 さて,次の糸魚川方面への列車の15分後にやってくる南小谷行き列車に乗る予定だし,あちこち歩き回るのにも疲れたので,次の列車は小滝駅のすぐ近くで撮影することにする。

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 小滝駅構内で撮影しようと思ったが,駅の南側にあるトラス橋が気になり,思わず歩き始めてしまった。一旦歩き始めると,もう足が止まらない。足下の濁流がちょっと怖い感じのする護岸の上から撮影……。
 今回の旅行に持ってきたのはFinePixS2Pro + AF-S24-120だが,ここへ来てこのデジカメの欠点のひとつ,バッテリ制御の弱さが露呈し,列車が来て一枚目を撮影したところでバッテリ切れのマークが出て撮影不可となり,あわててポケットからOptioS5iを取り出して撮影するハメになった。トラス橋のような直線のある被写体では,コンパクトデジカメの歪曲の大きさがちょっと気になる。列車の重さでトラス橋が歪んでいるわけではない。

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 小滝駅に南小谷行きのディーゼルカーが入ってきた。
 小滝駅周辺では一日中たくさんの鉄道ファンが三脚を立てていたが,ホームでこの列車を待っていたのは私一人だった。周囲は暗くなり始め,次の列車を撮影するのは無理だと思われる。たくさんの鉄道ファンでホームが一杯だったら(座れないから)嫌だなぁと思っていたが,杞憂に終わった。喜ぶべきか,悲しむべきか……。

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 南小谷駅に到着。

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 信濃大町行きの電車に乗り換える。
 大糸線の南小谷から松本までは電化されていて,一日に数本は新宿からの特急あずさが乗り入れている。

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 今日の宿がある白馬に到着。

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峠から米山(鉢崎)の集落を見下ろす

 信越本線米山駅近くの山の上からは日本海と米山の集落に沿って走る信越本線を俯瞰でき,運が良ければ遠く立山連峰が見えることもあって,有名な撮影ポイントになっている。温かくなった今の時期,立山連峰が見えるのは期待できないが,雄大な景色を見ながら,しばらくのんびりしてみようと思う。

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 米山駅で下車する。日本海に一番近い駅として,ここから二つ新潟駅寄りの青海川駅が有名だが,この米山駅もすぐ隣が日本海になっている。

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 米山駅にはJAが併設されている。立派な駅本屋だが,現在は無人駅である。

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 米山は古くは鉢崎と呼ばれた宿場町であり,地形的な要因から関所(鉢崎関所)が置かれていた。交通の要衝であったため,早くからバイパス的な道路が造られ,そのおかげで古い街並みが残ったようである。写真の白いガードレールがバイパス道路。

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 宿場町として栄えた歴史を感じさせる建築物も多い。

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 街の外れに関所跡があり,そこから先は自動車が通れないつづら折りの坂道が続く。
 坂を登るのに疲れて,街並みを見下ろすあたりで休んでいると,長岡方面行きの列車がやってきた。期待はしていなかったが,やはり海の向こうに立山連峰は見えなかった。

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 米山の街並みも入れて撮影するとこんな感じになる。
 天気は快晴。ぽかぽかとして,このままぼんやり海を見ていたい気分だ。

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 坂を登り切り,岬の反対側(新潟側)を眺める。
 半分埋もれたトンネルは旧信越本線のものである。信越本線は当初,現在の路線よりも海側を海岸にへばり付くように走っていたが,複線化の際に長大トンネルで危険箇所を一気に駆け抜けるように線形の変更が行われた。その結果,海岸線にはたくさんのトンネル跡が残っている。米山駅の案内板では,旧線路跡はサイクリングロードになっているが,崖崩れでトンネルもろとも潰れてしまっているようだ。

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 最も高い場所から見下ろすと,快速「くびき野」がやってきた。元特急「みのり」が格下げになってできた列車で,車両も特急時代のままだと思われる。
 現在の線路の海側に旧線時代の架線柱が残っている。

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 米山の集落が終わるあたりが関所跡である。そこから道路は山に沿って折れ曲がり,上り坂となる。

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 関所跡から続くつづら折りの道。
 中越地震との関係は不明だが,この道の途中に大きな亀裂が生じており,ひょっとすると今後は大規模な改修工事が必要になるかもしれない。信越本線のトンネルの真上でもあり,この写真のような緑豊かな姿は数年後には見られなくなるような予感がする。

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 米山駅への復路は往路とは別の路地を歩いてみる。

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 軒下の形状が面白い建物が多い。間垣と同じように,日本海から吹き付ける強い風に屋根が吹き飛ばされないようにするための工夫だろうか。

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2005年4月29日 (金曜日)

いざ 長岡へ。

 日本海を見に行く。

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 東京駅から上越新幹線で長岡へ。

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 ゴールデンウィークとは言え,国境の長いトンネルを抜けると,そこにはまだ雪が残っていた。

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 長岡に到着。

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 長岡駅前。

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 長岡駅前の大通り。

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 長岡駅。土地に余裕があるのか,立地的に駅のステータスが低いところにあるのか,駅前の超一等地が駐車場になっていた。MOTTAINAI!。

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 長岡から柏崎に向かう。長岡駅のホームに電車が入ってきた。

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 柏崎駅に到着。

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 柏崎駅前。

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 柏崎駅。

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 今晩は柏崎駅前のビジネスホテルに宿泊。

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 柏崎駅構内を見下ろす。右手前はバスターミナル。

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2005年4月10日 (日曜日)

桜満開 小田急線百合ヶ丘〜柿生

 私が生まれ育った福島県三春町には桜の木が多く,春になり周辺の桜の花が咲き競う様は見事である。「三春」という町名は「春になると梅,桃,桜の三つの花が一斉に咲き競う」ことに由来するらしいが,現実には圧倒的に桜の花が多い。最もポピュラーなソメイヨシノではなく,ヒガンザクラ系のベニシダレザクラが多いこともあって(有名な「滝桜」ももちろんベニシダレザクラである),開花時期がソメイヨシノよりも早く,梅の花と同時期に咲くことがあったのだろう。そんな三春の風景が身体に染み込んでいるためか,梅や桜の花が咲き始まるとワクワクしてたまらなくなる。
 というわけで,近くの桜の木が満開になったので出かけてきた。

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 小田急線百合ヶ丘駅の周囲には見事なソメイヨシノの並木がある。
 ホームからその桜並木を見上げる。安易に下枝を切り落としているためか,木に以前のような勢いがない感じがする。並木の中の一本はほとんど花を付けず,すでに葉桜になっている。枯れ枝が目立つ木も多く,もう少しケアが必要かもしれない。

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 百合ヶ丘駅の新百合ヶ丘側には桜並木はないが,線路横の土手には菜の花が一面に広がっていた。

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 百合ヶ丘駅から小田急線の線路に沿って読売ランド前駅方面へ下る坂道は,私の好きな場所のひとつだ。どうってことない坂道だが,桜並木が満開になるこの季節はよそ行きの姿を見せる。
 ちなみに,縦横比4:3の写真はNikonのCOOLPIX5700,3:2の写真は*ist Dで撮影している。*ist Dでレンズ交換をする代わりに,望遠側で撮りたいときにはCOOLPIX5700,広角側で撮りたいときには*ist D,という使い分けをしてみた。

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 新百合ヶ丘駅から柿生駅までの小田急線に沿って流れている柿生川の両岸には,見事な桜並木が続いていて,車窓からの目を和ませてくれる。柿生川と小田急線の間には畑が広がっていて,桜並木をさえぎるものはほとんどなかったのだが,5年前ぐらいから大きなアパート(マンション)がたくさん建ってしまって,小田急線の車窓はだいぶ寂しくなった。
 桜の花が咲く頃には近所の人々が集まり,あちらこちらで宴会が催される。わずかに残る広場にも,よく見ると「道路建設予定地」の看板が立っており,数年後には風景や風習が変わってゆくことだろう。

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 柿生川は人工的な味気ない川だ。完全にコンクリートに囲まれ,大雨が降ったときの大量の雨水を氾濫させることなく下流に流す機能に特化している。

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 以前のこの道は,アスファルトに覆われていない土の道で,表面をタンポポやオオバコが覆っていた。周囲が宅地化されたのと同時に自家用車が通れるように舗装されてしまった。でも,最近の犬は,意外に土の道よりも舗装された道を好みそうだったりして。

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 新百合ヶ丘駅から多摩線に乗る。新百合ヶ丘駅を出てすぐに柿生川と世田谷通り(津久井道)の上をクロスする。見事な桜並木だ。

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2005年4月 3日 (日曜日)

京浜急行青物横丁〜鮫洲

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 京浜急行川崎駅。京浜急行といえば赤い車体に白い線。他社線のようにステンレス車体の列車が急増しているということはないが,こういう古いタイプの車両はだいぶ少なくなったようである(大師線は別だが)。

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 名前に惹かれて青物横丁駅で下車する。楽しそうな商店街がありそうな予感がする。

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 最初は駅の西,第一京浜側に出たが,商店街のにおいがする東側に歩いてみる。すると,見事な洋風建築物と「旧東海道」の案内が見えてきた。

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 旧東海道を南側の鮫洲方向に歩く。旧東海道ということと,青物横丁という駅名から賑やかな下町風の商店街を想像したが,カラー舗装はなされているものの,すでに商店街としての機能は薄れてしまっていた。ところどころに昔の賑わいを感じさせる建物が残っている程度である。

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 京浜急行は旧東海道に沿って南北に伸びている。このあたりから南は高架線になっている。

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 歩き続けると,あっという間に鮫洲の商店街へ。やっと商店街らしくなってくる。

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 鮫洲の駅から運転免許センターへ行く道筋と旧東海道が交差するところ。

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 丁寧に使い続けられているため,とてもきれいなまま残っている。

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 旧東海道から逸れて,鮫洲駅周辺をふらつく。見事な住宅が残っている。

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 懐かしい感じの路地も残る。

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 路地を歩くと鮫洲八幡神社へ。門前には風格のある建物が残っている。

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 京浜急行鮫洲駅前。運転免許センター周辺らしく,代書屋さんが軒を並べる。

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 京浜急行の品川駅構内。跨線橋から駅構内を見渡せるようになっていて楽しい。
 今日は気合いを入れてあちこち写真を撮り歩いてみようと思って*ist Dを持ってきたが,うっかりCFカードを入れておくのを忘れてしまった。我ながら情けない。写真は常時携帯しているOptioS5iで撮影したものである。

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2005年3月26日 (土曜日)

再開発が進む賑やかな街/立川

 東京西部にある立川市は人口が16万人程度だが,中央線,青梅線,南武線,そして多摩都市モノレールが集まる駅周辺に伊勢丹,高島屋,丸井等の有名デパートが建ち並び,非常に賑やかな街である。多摩都市モノレール建設と同時に都市再開発が進み,古い街がどうだったのかをすっかり忘れてしまうほど街のかたちが変貌している。

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 立川駅南口前。北口には大型店が立ち並んでいるが,南口側には庶民的な商店街が広がっていた。その南口も再開発によって一新した。一軒だけ残る商店の向きが他の街並みと異なっていることから,いかに街並みが変わったかがわかる。

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 JR中央線の上を多摩都市モノレールが横切る。JR立川駅と一体になった駅を作れば乗り換えが便利だったはずだが,モノレールの駅はあえてJR立川駅を避け,立川北と立川南の二つの駅に分断している。利用客の利便性を無視した計画には賛成できない。利用客が計画通りに増えず,赤字に苦しむ多摩都市モノレールであるが,元々利用客のことを考えない計画を立てているのだから,宜なるかな,である。

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 モノレールの立川南駅横には,大型の商業施設AREAREAができており,来月早々のオープンを控えている。個々には開店準備が完了いる店も多そうだが,部分開業はしないようだ。
 かの評論家平岡正明氏は,美空ひばりと山口百恵が「国民歌手」と呼べる位置に登りつめたことに対して,『国民歌手としての条件は,クラシックやジャズなどの既存の音楽体系を身につけた職業歌手ではなく,少年少女の成長過程に宿る』と指摘していることは興味深いが,それは別にして,商店街が地域に愛されるかどうかは,その形成過程が重要な気がしないでもない。

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 立川南駅を出たモノレールが立川北駅に向かう。


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 JR立川駅北口。

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 立川駅北口の駅前通り。丸井やFROM中武があり,昔から立川で最も賑やかな通りである。駅前広場のペデストリアン・デッキはFROM中武やビック・カメラに向かう途中で細くなり,先端がエスカレーターになっているため,人通りが滞ることも多い。

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 多摩都市モノレールの立川北駅と,その横の巨大な伊勢丹デパート。

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 伊勢丹デパートの横(裏)に商店街の残骸が少しだけ残っている。

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 立川北駅(写真右側)にモノレールが入ってきた。モノレールの奥が高島屋,左側がパークアベニューである。中途半端に無機質な感じで,なぜこのような街に人気があるのか,個人的にはよくわからない。

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 街が計画的ならば,しっかりした計画性を見せてほしいものだが,たとえばこのペデストリアン・デッキと新しいビルの段差(階段で繋がっている)が生じているのはなぜなのだろうか。

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 立川南駅を出て,中央線をオーバー・クロスしたモノレールが立川北駅に入ってきた。立川北駅横には空き地が残っており,ここにもすぐにビルが建つだろう。

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 ベデストリアン・デッキから続く歩道橋だが,まだまだ先に伸びそうな構造になっている。しかし,その先に広がっているのは普通の住宅地だ。この住宅地も再開発事業用地になっていて,いずれはこのようなひゃっこい歩道橋を使って歩く場所になるのだろうか。

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 立川駅の北西,モノレールの西側にのびているのが,立川銀座商店街と第一デパートである。名前が表す通りの昔からの商店街であり,再開発の流れからは取り残されたような感じになっている。

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 古くからの商店街であることを示すかのような店も,ほんの少しだけ残っている。バス停は「立川銀座」だが,すでに主要なバス経路からは外れてしまっている。

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 多摩都市モノレールに乗り,多摩センターへ。駅の外に出て西の空を見上げると,乗ってきたモノレールが立川方面へ戻っていくところだった。

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 西日に染まる多摩センター駅前のビル。

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 駅前を歩いている人達も西日に染まる。

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2005年3月21日 (月曜日)

関東鉄道常総線でのんびりする

 今日は関東鉄道の常総線に乗り,古い駅舎を見たり,田園風景の中で一日のんびりしようと思う。
 関東鉄道常総線は,常磐線の取手と水戸線の下館を結ぶ私鉄の非電化鉄道である。途中には水海道や下妻などの街がある。10kmぐらい東側には,かつて常磐線の土浦と水戸線の岩瀬を結ぶ筑波鉄道──経営は関東鉄道と同じだった──が走っていたが,筑波鉄道は1987年に廃止されている。常総線も筑波鉄道と同じ運命かと思っていたが,その後,流れが大きく変わったのだ。茨城県の南部にまで首都圏の都市化の波が押し寄せ,関東鉄道常総線は廃止どころか水海道まで複線化され,朝のラッシュ時には10分程度の間隔で長編成のディーゼルカーが走る──非電化の複線は非常に珍しい──通勤路線に変貌したのである。筑波鉄道も,あと数年,バブル景気の時代まで頑張っていれば,ひょっとしたら……と思ってしまう。
 水海道から下館の区間は単線のローカル線で,運転本数も少ない。取手駅で「下館行き」を名乗る列車も,実際には下館まで直通する列車はなく,水海道駅で乗り継ぎ用の車両に乗り換えることになる。

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 関東鉄道常総線下館駅は水戸線下館駅の南側に併設されている。下館駅からはSL列車で知られる真岡鐵道が出ており,それに比べると常総線はちょっと地味な印象である。

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 当初は黒子駅で下車しようと思っていたが,楽しみにしていた古い駅舎が無くなり,新しい駅舎に建て替えられてしまっているようだったので,次の騰波ノ江(とばのえ)駅で下車する。ここには存在感のある駅舎がまだ残っている。

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 古い駅舎の典型的な造形である。

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 無人駅だが,きれいに掃除され,一輪挿しの花が飾られている。地域の方々に愛されていることが良くわかる。この駅舎は「関東の駅百選」に選ばれているが,駅舎の造形だけではなく,こういった地域の人々との関わり合いも含めての選定だと思われる。

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「関東の駅百選」に選ばれたからといって,駅舎が保存されるわけではない。無人駅になり,手入れもままならない状況では,あっという間に廃墟になってしまうだろう。

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 騰波ノ江駅の周囲は梨の産地であり,梨畑が広がっている。あちらこちらで枝の剪定作業が行われていた。

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 水海道行き(車内や駅の案内には「取手行き」の表示もあるが,水海道で取手行きに乗り換えるという意味である)に乗る。青い塗装を施した古いディーゼルカーを期待していたのだが,今日は新しいディーゼルカーしか走っていないようだ。

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 次の大宝駅で下車し,駅近くの大宝八幡神社横で撮影する。このあたりには葦や蒲(枯れているが)が繁っている。
 それにしても,APSサイズなのにこれだけ周辺減光があるとは……。

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 この梅の木,線路の反対側は満開なのだが,線路側には枯れ枝も多く,花も五分咲き程度だった。

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 大宝八幡神社の隣(同じ敷地?)には大宝城跡があるが,立ち入り禁止どころか「ちかづくな」である。国指定の史跡らしいのだが,有刺鉄線が張り巡らされていて,案内板にすら近づけない状態である。土地の所有者と何かトラブルでもあったのだろうか。

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 大宝駅。騰波ノ江駅との駅舎の差は大きい。
 周辺の子供達の遊び場になっているらしく,私が列車を待ってホームでボケーッとしている間にも,何人もの子供が入れ替わり立ち替わり現れる。しかもみんな人なつっこい。嫌な事件も多い昨今,こんなに純粋に育って大丈夫だろうか,と心配してしまうほどである。

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 そうこうしているうちに,列車がやってきたので乗り込む。さて,次はどこで下車しようか……。

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2005年3月20日 (日曜日)

日立電鉄の雄姿を記録に残す

 日立電鉄は,常陸太田市の常北太田駅と日立市の鮎川駅を結ぶ鉄道である。他社に先駆けて電車のワンマン運転を行うなど,経営合理化の努力が続けられてきたが,とうとうこの2005年3月末で廃止されることになってしまった。今日は一日,その日立電鉄に,乗って,撮って,のんびりすることにする。日立電鉄には一日乗車券(フリー切符)があるので,心置きなく楽しむことができる。あいにくの曇り空なのが残念だ。ちょうど一年前の今日も日立電鉄に乗りに来ているのだが,そのときには季節外れの雪だったから,それに比べればマシかもしれない。

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 大甕(おおみか)駅で常磐線から日立電鉄に乗り換える。大甕駅の側線には,昔の日立電鉄の車両に似た塗装に塗り替えられた車両が放置されている。
 鉄道ファンで混雑しているだろうと思っていたが,ホームには人影がまばらだった(鉄道グッズ即売会が行われていたホームの待合室の中が,鉄道ファンで満員だったことを後で知った)。

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 大甕駅のホームに鮎川行きの電車が入ってきた。車内は鉄道ファンや地元の人々で満員である。

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 大甕から電車に乗り,まずは茂宮で下車。国土地理院の地形図で目をつけておいた場所から俯瞰する。3階分の階段を登るだけで息が切れるほどの情けないカラダなのに,こういう高いところからの俯瞰が好きなのは困ったものである。
 茂宮駅上方からの俯瞰だが,中央右寄りに有名撮影ポイントである大橋の鉄橋を渡る電車が見える ──Blogの小さい写真ではよく見えないかな──。こういう写真を撮ることになるなら,*ist Dじゃなくて,解像度の高い画像を作り出すFinePixS2Proを持ってくるんだった,と少しだけ後悔する。

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 大橋駅を出た電車が茂宮駅に入ってきた。

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 茂宮駅の北側,大橋寄りの田園の中を走る。

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 川中子駅で下車し,西側の平宿の集落あたりで撮影する。このあたりには木々に囲まれた家々が並んでいる。

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 平宿の集落の裏側を川中子方面へ電車が走り去る。

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 警報機も遮断機も無い,小さな踏切を電車が通る。

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 平宿の集落を抜けたところに梅の木があった。田んぼに水が張られていて,ひょっとしたら水鏡になるかと期待したが……。

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 常北太田方面に電車が走り去る。もうすぐ走らなくなる電車を,地元の方も思い思いに見送る。
 カメラのファインダーから覗いた電車の車内は満員だった。名残を惜しんで乗車する人が多いのだろう。廃止間際の鉄道では,沿線に鉄道ファン(いわゆる「撮り鉄」)が押し掛けてカメラと路上駐車の放列ができることも少なくないが,この日立電鉄沿線ではほとんど見かけなかった。寄せ集めのような雑多な電車が走っていた時代には鉄道ファンに人気のあった日立電鉄だが,地下鉄銀座線の車両に統一されてからは鉄道ファン的には面白みが無くなってしまったのだろう。経営的にはぎりぎりの最低限のところで生き延びていけるかと思われた日立電鉄が,沿線の自治体にも見放され,あっけなく廃止されてしまうわけだが,実に複雑な気分である。

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 川中子駅に戻る途中に小さな地蔵さんを祀った祠があった。花が飾られ,周囲もきれいになっており,この平宿地区の人たちのゆったりした生活を垣間見たような気がした。

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 大甕~鮎川方面への電車を悠然と見送る。この後,川中子から常北太田行きの電車に乗るつもりだったが,その電車は休日運休だった。

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 夕暮れの川中子駅に鮎川行きの電車が入ってきた。ホームで待つのは私一人だった。
 常北太田へ向かう予定を変更して,鮎川行きの電車に乗り,大甕で常磐線に乗り換えることにする。

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 常磐線のホームから常北太田行きの電車を撮影する。
 廃止まで,あと2週間足らず。たぶんこれが最後の日立電鉄訪問になるだろう。後ろ髪を引かれる思いで,上野行きの各駅停車に乗り込んだ。

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2005年3月19日 (土曜日)

三連休の初日 常陸国の日立へ

 茨城県日立市は,その名の通り日立製作所の企業城下町である。常磐線の大甕,常陸多賀,日立……と,日立製作所関連会社の工場やビルが立ち並ぶさまは圧巻だ。

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 日立駅前には,巨大なタービンの羽根が鎮座している。人口はだいぶ減少したが,それでも20万人の人口を抱える都市の表玄関としては,本当にささやかな駅舎である。この町が商業中心の街でないことを物語るかのようだ。

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 奇妙な球形の建築物。何を意味しているのかは不明だが,日立市という場所が場所だけに,市内に点在する球形のガスタンクを思い起こさせ,あまり未来的な感じがしないところが面白い。

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 昔はあちこちに工場への鉄道の引込み線があって,たくさんの貨車が並んでいた。近年は貨物輸送が衰退して引込み線もどんどんなくなってしまったが,こういう光景を見るとワクワクしてしまう。私が生まれ育った福島県の三春町には磐越東線が通っていて,セメントを主とした貨物列車がたくさん走っていたからだ。磐越東線の大越駅には住友セメントの工場があり,一時は貨物の出荷量全国一を誇っていた。

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2005年3月 5日 (土曜日)

ホヤホヤの新駅/はるひ野で下車してみる

 小田急多摩線の「はるひ野」駅で下車してみる。
 この駅は昨年末にできたばかり,できたてホヤホヤの駅である。駅の近くに住宅や工場などがあって,鉄道の利用客が見込めるために駅ができたのではなく,駅の周囲には何もない。何もないところに駅を作り,そこに街を開発するという,昔ながらのニュータウンの手法である。

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 最近の小田急の駅舎によく見られる,曲線を多用した駅舎である。太陽光発電や風力発電の設備を持ち,環境負荷の縮小を図っている。風が弱かったためだろうか,風力発電機の羽根は回っていなかった。単なるポーズでないことを期待したい。
 地上にある改札を入るとそこがホームになっている。安易に橋上駅にしなかったことは高く評価したい。

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 隣駅の黒川方面から宅地化が進んできてはいるが,はるひ野駅の周辺にはまだ何もない。

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 小田急永山駅方には小さな丘があり,その尾根筋を「よこやまの道」が通っている。
 よこやまの道は,古くは武蔵と相模を結ぶ道だったようだが,近年は鬱蒼とした林の中に埋もれた雰囲気の良い(人によっては寂しすぎて怖いとも)道であった。小田急多摩線と京王相模原線を俯瞰できる場所として何度か利用している。その「よこやまの道」が公園の中のハイキング道として整備され ──雰囲気的にはぶち壊されてしまったわけだが── 一般的には利用しやすくなったが,その手前には複数のビルが工事中であり,その見晴らしの良さは風前の灯火かもしれない。

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 京王線の代田橋を歩き回るのに時間を費やしたため,はるひ野に付いたときにはすでに夕方だった。天気は下り坂で,空には分厚い雲が広がっており,露出が非常に厳しい状況になってしまった。
 右奥には京王相模原線の線路も見える。

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京王線代田橋駅周辺を歩く

 小田急沿線に住んでいることもあって京王線の電車を利用する機会は多くないが,そんな京王線の車窓からちょっと気になる街があった。駅を通過する電車の車窓から,一瞬だけ見える「懐かしい街並み」,それが代田橋だった。

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 代田橋駅北口。駅は地下化されているが,駅の横には踏切が残る。

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 北口の前には,このような小さな商店街が広がっている。なんとも魅力的な商店街ではないか。

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 駅の西側には,このあたりの地名の元になった大原稲荷神社がある。

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 商店街の横,代田橋駅の東側下には玉川上水が流れている。いや,正確に言うと水は流れていなかった。玉川上水もかなりの部分は暗渠化されているが,代田橋駅付近では普通の川のような姿を残している。玉川上水は元々,東京の街中に飲み水を提供するために作られたものであり,代田橋の南側には東京都水道局の給水所があるのも,それと縁のないことではないだろう。

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 玉川上水の測道を歩いて京王線の線路をくぐり,代田橋南口商店街に出る。

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 この南口商店街を真っ直ぐ伸ばすと,京王線の線路を挟んで,大原稲荷神社の参道にそのまま繋がっていることがわかる。

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 南口商店街側から,踏切の先,北口の商店街を見る。実にこぢんまりして魅力的な街だということがわかる。

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2005年2月27日 (日曜日)

新宿の東急ハンズは暑かった

 先週からの腰痛はなかなか治まらなかったが,昨日の土曜日を一日中静かにしていたら気にならないぐらいになってきた。天気も良いし,毎日使っているリュックサックもヨレヨレになってきたし,1970年のワイト島でのマイルス・デイヴィスの演奏を完全収録した ──と言っても全部で38分の演奏なのだが,今までは「ワイト島1970」というDVDの中で演奏のほんの一部分を見ることしかできなかったのだ── DVDは近所では売ってないし…… ,というわけで,新宿へ買い物に行くことにする。

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 新宿駅東口。大型量販店が競うように建ち並ぶ。

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 駅前をうろつく。ライオン会館は飲み会の定番。サッポロビールの直営店である。

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 かっこいいバイク。

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 新宿駅の東南口前。このあたりと南口は変貌の激しい新宿でも,近年大きく変わったところだろう。ヘロヘロとした石段が懐かしかったりする。

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 右側のビルは京王新宿追分ビル。ここは甲州街道と青梅街道の追分であった。ちなみに空中に浮かんでいるのは飛行船であり,葉巻型の未確認飛行物体ではない。
 ここ新宿四丁目交差点に京王のビルがあるのは,昔ここが京王線の始発駅だったためである。当時,京王線は甲州街道上を走っており,JR新宿駅南口前の新宿陸橋の上をゴロゴロと走り,坂を下ったここ追分付近が駅になっていた。現在の状況からは想像もできない。

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 何を宣伝する飛行船なのかと空を見上げたら,ちょうどビルの外壁をクリーニング中だった。登山の訓練をかねてこういう仕事をすることがあるということを聞いたことがあるが,何にしろ大変な仕事である。

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 開発されずに残っている路地の横には墓地があった。変な構図で写真を撮ったところ,場所が場所だけに立派なゴーストが現れた。

# ちなみに,今日持ち歩いたデジカメはリコーのCaplio GX+ワイコン。

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 高島屋タイムズ・スクエアの前には,古くからの生コン工場が残っている。高島屋ができた当時は周辺の開発も急に進み,この生コン工場もあっという間に無くなってしまうのかと思ったが,まだまだ健在である。

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 高島屋の向かいには,こういう日通の営業所も残っている。日通といえば,まだ国鉄による貨物輸送が盛んだった頃は,駅の前には必ずと言ってよいほど日通の営業所があったものである。ここに日通の営業所があるのは,高島屋が建つ前はここが新宿貨物駅だったためである。

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 ずっと工事中が続く新宿駅南口。
 高島屋タイムズスクエアの東急ハンズとMHVで買い物をしようと考えていたのだが,店に入ってすぐに室温の高さに耐えられなくなってしまい,さっさと退散してきてしまった。リュックにぶら下げていた温度計は28℃を示していた。店員のように軽装ならば28℃でも大丈夫だろうが,こっちは肌寒い外気にも耐えられるように冬物のコートを着ているのだ。さすがは超一流ショップが入る超一流デパートである。ISO14001のようなみみっちい規格とは無縁なのだろう。

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 甲州街道を跨ぐ跨道橋から撮影。工事はいつまで続くのだろうか。

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 というわけで,さっさと新宿を後にし新百合ヶ丘へ到着したところ,多摩線のホームに新しいロマンスカーが停まっていた。新しいロマンスカーを見るのは初めてである。前面展望復活は大賛成だが,ちょっと窓が小さすぎはしないだろうか?

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 新百合ヶ丘駅周辺には,先日の雪がまだ残っている。

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2005年2月19日 (土曜日)

久しぶりの散髪 ── 登戸・溝の口 ──

 髪の毛が伸びて鬱陶しくなったので,久しぶりに散髪&パーマに行く。なじみの散髪屋は,今の住所に引っ越す前からのなじみの店なので,電車とバスを乗り継いで行くことになる。

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 今日は朝から小雪が降り,ちょっとした積雪になった。近所の五重塔も,うっすらと雪化粧。

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 登戸駅で小田急線からJR南武線に乗り換える。駅舎の改築工事が本格的になっている。

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 JR登戸駅構内には仮設の跨線橋が設けられ,乗車する人と降車した人が別々の専用跨線橋を使うような運用になっている。うっかり間違った跨線橋を利用しないように,あちらこちらにたくさんの誘導員が看板をもって立っていた。

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 登戸駅のホームに,こんなベンチが出来ていた。この仕切りはなんなのだろうか。「3人座れるベンチなのに,カバンを横に置いて座る人や,脚を広げて座る人が多いので,3人座れない」というような苦情があるのだろう。どういう神経でそのような苦情を言うのか私にはよくわからないが,仕切りの無い普通のベンチだったら,3人の内の一組が小さなお子さん連れだったら4人座れるとか,乗降客の少ない時間帯だったら,大きな荷物を持った人が荷物をベンチに置くことが出来るとか,そういう融通を利かせた使い方ができるのに,融通を利かせるための人と人のやりとりをも無視してしまうような「ベンチの仕切り」である。電車の車内に増えつつあるスタンションポールと同様,悪い風潮であると思う。

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 JRと小田急を繋いでいた古い通路や駅舎が無くなっていた。さて,新しい駅舎ではどのような乗り換え形態になるのだろうか。ちょっと楽しみだ。武蔵小杉駅のJRと東急東横線の例のように,両者を離ればなれにして乗り換えが不便になるような改悪だけは避けるよう,期待したい。

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 パーマの極細ロットを巻くことと,髪の毛の本数が普通よりも多いこともあって,散髪屋でパーマを巻くのは半日がかりである。バスで溝の口に戻ったときには夕方になっていた。
 溝の口駅前の再開発ビル「NOCTY(ノクティ)」で夕飯を食う。NOCTYと連絡通路から溝の口の街を撮影。朝から降り続ける雨が窓の外側に付いているのと,金網入りの二重窓ガラスなのが残念。駅前広場が無く,駅前から小さな商店がびっしりと立ち並ぶ溝の口駅前の風景は無くなっている。
 NOCTYという名称から,Nocturne(ノクターン,夜想曲)やNocturnal(夜の),そしてあこがれのレンズ,ノクト・ニッコール(夜景撮影で点光源がちゃんと点像として写るように収差を抑えたレンズ)Noct-NIKKOR58mm/1.2を想像し,夜遅くまで営業しているのかと勘違いしてしまいそうだが,NOCTY内各店の営業時間は夜8:00までである。「みぞのくち」が「のくち」と呼ばれていた(本当? NOCTYが出来る前に,溝の口を「のくち」なんて言っている人を見たことがないのだが)ことからNOCTY(のくてぃ)という名称になったらしく,「夜」とは無関係である。紛らわしい名称である。

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 登戸駅前。駅ビルの工事が終われば,この駅前の区画整理事業も動き出すことだろう。

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2005年2月13日 (日曜日)

張りぼて浅草からディープ浅草へ

 群馬県の多々良から浅草行き準急に乗り続け,乗り続け,尻が痛くなった頃に浅草に到着した。

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 浅草駅のホーム。駅を出てすぐに急カーブになっているため,ホームの先端部のカーブもきつく,車体同士が接触するんじゃないかと心配になるほどだ。

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 東武浅草駅は松屋デパートと一体化している。

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 浅草駅に近い新仲見世商店街にはアーケードが付いている。

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 仲見世商店街と平行する通り。かなりの賑わいだ。

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 仲見世商店街へ向かう。アーケードが切れたところ,アーケードのある通りと直交しているのが仲見世商店街。

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 仲見世商店街。人,人,人……。ものすごい数の人である。海外からの訪問客も多い。
 あまりの人混みのすごさに浅草寺へ向かう気力が無くなり,雷門方向へ向かう。ここは仲見世商店街の入り口。張りぼてのような建物にはガッカリである。

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 雷門の大提灯。松下電器の松下幸之助が寄贈したものである。

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 雷門の前へ回り込む。浅草のシンボルである。記念撮影をしている人のほとんどがデジタルカメラを使っているようだった。

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 浅草寺から花やしき周辺を歩こうと思っていたのをあきらめ,浅草で最も好きな地下の商店街へ向かう。

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 地下鉄銀座線の浅草駅へ向かう階段を下ると……

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 そこには浅草地下商店街がある。

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 浅草地下商店街は,地下鉄銀座線浅草駅の改札横から広がっている。

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邑楽郡一帯をうろつく(太田−西小泉−館林−多々良)

 今日は太田−館林間の東武伊勢崎線,小泉線の電車に乗ったり,昨日目を付けておいた多々良駅付近で電車を撮影しようと思う。
 太田駅前のビジネスホテルをチェックアウトしたのは11時過ぎだった。テレビ番組のサンデープロジェクトにライブドアの堀江社長が生出演していて,田原総一郎をはじめとするレギュラー陣のツッコミを軽く跳ね返す堀江氏を見ていたら,あっという間に11時を過ぎていたのだった。
#堀江氏は頭が良いね。成功するかどうかは頭の出来とは別だけど。

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 まずは伊勢崎線で多々良駅に向かおうと思ったのだが,浅草行きの準急が発車したばかりで電車がない。先に発車する東小泉行き(たった2駅走るだけの電車)に乗り込んだ。
 東小泉駅で西小泉駅行きの電車を待つ。やってきた電車は,昔急行列車に使われていた車両だった。廃車にされてしまうよりは,こういう第二の人生(?)も良いものだ。

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 西小泉駅到着。ちょっと奇妙な面構えの電車だが,やっぱり風格が感じられる。
 折り返しの電車が発車するまで時間が少なく,西小泉駅周辺をぶらぶらすることが出来なかった。

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 小泉線の電車で館林駅へ。館林駅で伊勢崎線の電車に乗り換え,目的の多々良駅を目指す。
 多々良駅を通る電車が来るまで時間があったため,隣のホームで停車中の東武佐野線の電車を撮影する。

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 多々良駅到着。無人駅かと思ったが,なんのなんの立派な駅である。東武鉄道には無人駅が少ない。

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 多々良駅から館林方向に少し歩いたところで電車を撮影する。
 農家の建物が実に見事である。左端の農機具置き小屋までもが立派な瓦屋根である。田んぼは田起こしがしてあって,藁や雑草と土が混ぜ込まれている。水が入って水鏡になった田んぼや稲が生い茂った田んぼと電車を組み合わせた写真はよく見かけるが,土の田んぼが電車より目立つ写真は滅多に見ない。希少価値があるから良いということにしておこう。

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 続いてやってきた特急列車。流線型でカッコイイ。
 三脚無しの手持ち撮影なので,電車が走り去るまで思う存分撮影することができる。カメラの連写機能は使わず,架線柱が適当な位置になるところでシャッターを押すようにしている。

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 多々良駅の太田寄りに場所を移して撮影しようと思っていたが,多々良駅に戻って朝買った握り飯を食べていたら急に帰りたい気分になり,やってきた浅草行きの準急に乗り込むことにした。

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 隣の館林駅でちょっとした停車時間があり,車外に出て乗っている電車を撮影する。古いタイプの電車が多い群馬県内の東武路線であるが,こうやって古いタイプの電車が並ぶ確率もだいぶ少なくなっているようだ。

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2005年2月12日 (土曜日)

富士重工の企業城下町太田(群馬県)

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 伊勢崎から東武伊勢崎線で太田へ。伊勢崎と太田といえば富士重工の企業城下町として有名である。
 太田は中山道から分岐し日光へ続く例幣使街道の宿場町として発達した町である。有名な戦闘機を数多く作り出した中島飛行機が戦後解体し,自動車会社として再出発した富士重工とその関係の会社が周辺に集まっている。ちなみに,伊勢崎,太田に限らず,群馬県のこのあたりには中島飛行機関連の企業,工場が多い。

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 太田駅の高架化工事が進み,電車は高架線を走るようになった。地上には本格的な解体を待つ旧ホームが残っている。

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 太田駅の北口前に広がる商店街。例幣使街道が駅の北側に東西に伸び,町もそれに沿って発達したが,大型の商業施設が駅の南側に作られたこともあってか,北口側はちょっと寂れている印象である。ただ,北口側には富士重工の大きな工場があり,平日には工場で働く人たちで賑わうのかもしれない。

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 私の好きなカギ曲がりの道路。

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 伊勢崎に向かう電車の中からチラッとこの風景が見えたため,こうやって太田に戻ってくることになった。別にたいした風景ではないが,自分の記憶の中から出てきたような風景だったりする。

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 太田駅南口。北口に比べるとちょっと賑やかである。

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 南口から南に一直線にのびるのが南一番街商店街。駅の南側は近年区画整理された新しい町である。
 道路の幅は非常に(異常に?)広く,30mぐらいはあるだろうか。その半分は歩道になっていたり,写真のように駐車場になっていたりする。商店街とは言え,これだけ広いと左右の商店間に一体感はなく,閑散とした印象である。
 伊勢崎駅周辺の区画整理事業の完成予想図がちょうどこの南一番街のような外観になっているのだが,こんな閑散とした外観にすると本当に町は活性化するのだろうか。

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 南一番街の両側にはファサードを統一した建物が並んでいる。電線も地中化され,一見すると非常にすっきりした印象である。建物の古さを見ると,この通りは最近になって商店をセットバックして道幅を広げたのではなく,最初に設計した際に広い道幅と両脇の建物を設計したようである。
 ただ,一見すっきりした印象であるのだが,商店の多くが風俗店であり,ちょっと複雑な印象になっている。

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 風俗店が集まる通りにしては,道幅が広すぎて,ちょっと間の抜けた感じがする。
 それにしても,なぜこのように風俗店が集まるようになったのだろうか。不思議である。狭い通りに不健康な感じで集まっていたほうが,それっぽくて良いと思うのだが。

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東武伊勢崎線伊勢崎駅周辺を歩く

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 北千住で東武伊勢崎線の電車に乗り,終点の伊勢崎駅で下車した。
 伊勢崎市といえば群馬県の中核都市であり,周辺の町村を合併して人口は約20万人になっている。浅草駅を発車する電車の行き先表示には伊勢崎行きのというのも多く,「伊勢崎」という地名はよく目にするが,ちょっと地味な印象の都市である。

 その昔,青江三奈が歌った名曲「伊勢崎町(正しくは伊勢佐木町)ブルース」は,この伊勢崎市のことを歌った歌だと勘違いしていた。小中学校の地図帳には,群馬県の伊勢崎市はひとつの都市として載っているが,横浜市の伊勢佐木町は京浜地帯の詳細図にしか載っていなかったのだ。また,当時の歌謡曲には,「(岐阜市の)柳ヶ瀬ブルース」などのように地方都市の地名を歌ったものも多く,違和感を感じなかったのも確かである。

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 東武伊勢崎線とJR両毛線の伊勢崎駅が一体となった駅舎。風格を感じる。

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 駅前通り。20万都市の駅前としてはちょっと寂しい感じがする。中心市街地は駅から離れていると推測される。

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 跨線橋の上から,乗ってきた伊勢崎線の電車を見る。遠くを見ると,隣の新伊勢崎駅方向に商業施設のビル群が見える。商業的な中心は新伊勢崎駅からのほうが近いようだ。

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 伊勢崎駅前には大きな商業施設はなく,駅から遠くはなれたところに中心商店街がある。駅周辺は,写真のように崩壊した建物が放置されていたりして,ちょっと寂れている印象である。

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 伊勢崎駅のホームの横には,すでに廃墟となった飲食店が並んでいる。

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 駅前一帯の商店街。車の通行量は多くはないが,歩行者がほとんどいないのは困った状況。商店街としての機能は薄れてきている。伊勢崎駅周辺の鉄道の高架化計画があるようだが,この程度の通行量で高架化が必要なのだろうか。伊勢崎線の電車も日中は1時間に1本程度である。さらに,駅前通を大きく広げ,その半分ぐらいを歩道にするという区画整理事業計画もあるようだが,その必要性も個人的には感じられない。

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2005年1月22日 (土曜日)

ロマンスカーで休日出勤

 昨年の暮れからずっと体調が悪く,咳が止まらなくて困っている。
 ゆっくり身体を休めるのが一番だとは思いつつ,今日は休日出勤。

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 藤沢駅までロマンスカーえのしま号を使う。座席が4号車ということで,ちょっと驚く。12月のダイヤ改正前まで江ノ島線のロマンスカーは4両編成で,小田原行きの6両編成にぶら下がっていたため,いつも7〜10号車だったからである。ダイヤ改正後は10両編成全部が,えのしま号として江ノ島線を走ることになったようだ。
 切符を携帯電話のデジカメで撮影した絵なのでちょっと汚い。

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 えのしま号の車窓から。鶴川駅手前に田んぼが線路際に広がるところが一カ所だけ残っていたが,その一部で何やら工事が始まっている。とうとうここも宅地化されるようである。

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 藤沢駅到着。一日を仕事でつぶしてしまうのはもったいないような良い天気である。

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2005年1月10日 (月曜日)

松並木のある宿場町 ── 御油

 中小田井で乗った電車は各駅停車の東岡崎行き。名古屋の西側から岡崎市までだから,かなりの長距離を走る各駅停車だということになる。とりあえず東岡崎まで乗ってみることにする。東岡崎まで乗り続けるとどのぐらいかかるのか不明だったが,のんびり電車に乗るのも悪くない。

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 結局,東岡崎まで2時間近く同じ電車に乗り続けることになった。このまま名鉄で豊橋まで行き,新幹線に乗り換えて帰宅するつもりだが,自宅に早く帰っても待っている人がいるわけでなし,今朝の時点で考えていた御油の街並みを歩いてみることにする。
 豊川稲荷行きの急行が来たのでそれに乗り,本宿で下車。しばらくしてやってきた各駅停車に乗り換えて御油へ。名鉄名古屋本線のこの区間は優等列車が多く,各駅停車しか停まらない御油は不便きわまりない。

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 御油駅で下車。乗ってきた電車を見送る。

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 御油宿の街並みを西側へ歩く。狭い通りだが車が頻繁に通るので,写真を撮るのに苦労する。西側へどんどん歩いていくと,街道の両側に見事な松並木が現れる。この松並木は天然記念物になっている。

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 松並木を通り抜けると赤坂宿にたどり着くのだが,今日はそこまでの時間は無いので,御油宿の街並みを東側へ戻る。御油宿の中心部には,醤油や味噌を作っているイチビキの工場がある。旧東海道を横切る配管が面白い。

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 さらに東側へ歩くと,古い街並みが良く残っている一角があったが,ちょうど下水道工事の真っ最中だった。

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 街の東側に架かる橋の上から古い街並みを見る。

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成り行きで中小田井の町へ

 今日は名鉄の知立,岡崎,赤坂,御油などの東海道の街並みを歩いてみようと思い,名鉄の神宮前で乗り換えるつもりで電車に乗っていたところ,ついウトウトとしてしまい,ハッと目が覚めたのは新名古屋駅でドアが閉まる寸前だった。乗っていたのは犬山線の各駅停車。こういう機会じゃないと下車することはないと思われる中小田井で下車することにする。
 中小田井は名古屋と岩倉を結ぶ岩倉街道に沿って栄えた町で,名古屋市の町並み保存地区にも指定されているとのことである。

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 名鉄中小田井駅。駅としての存在感のない,仮設駅のような駅舎である。

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 土手の上から旧岩倉街道を眺める。古い街並みというより,新しいアパート群のほうが目立つ。名古屋市が街並みを保存しようとしていると言っても,名古屋駅から数駅,わずか10分足らずのこの地の街並みを保存するのは並大抵のことではない。あっという間に普通の住宅地になってしまうだろうと予想される。

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2005年1月 9日 (日曜日)

名鉄常滑線の大野町で途中下車

 武豊,半田と訪ねた後は,名鉄常滑線の終点,焼き物の町として知られる常滑に向かったが,途中の大野町で思わず途中下車してしまった。常滑線の電車の車窓から,沿線の瓦屋根の美しい街並みが目に付いたためである。

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 大野町の駅舎は改築中。

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 まずは駅の北側の街並みから歩き始める。

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 谷田川を渡る名鉄常滑線の電車。谷田川(前山川)河畔の家並が美しい。

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 見事な建築物があちらこちらに残っている。この大野町は昔かなり繁栄した町のようだ。規模としては,ひょっとしたら半田よりも大きな町だったのではないだろうか。

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武豊線武豊駅周辺を歩く

 武豊は「たけゆたか」ではなく,「たけとよ」である……,念のため。
 武豊線は,東海道本線の大府駅から知多半島東岸の武豊までを結ぶ非電化ローカル線だ。だが,その歴史は古く,1886年には武豊と名古屋の熱田までの区間が開通している。東京と大阪を結ぶ大動脈東海道本線を作るにあたって,武豊の港から資材を運ぶために作られたらしい。東海道本線は「東海道」とは言うものの,名古屋からは岐阜,関が原と「東山道」を経由して,当初は琵琶湖東岸の長浜まで開通し,長浜からは琵琶湖を船で大津まで結ぶという経路だった。東海道は名古屋の熱田から船で三重県の桑名を結び,今の関西本線の経路で三重県の鈴鹿や亀山を通っていたのである。
 というわけで,武豊線は現在の東海道本線の元になった路線であり,その経緯から,武豊へ向かう列車が上り列車,武豊から名古屋へ向かう列車が下り列車になっている。

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 武豊の街並みの裏側を武豊線のディーゼルカーが走る。

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 町のあちこちに古い建物が残る。かつての賑わいはもうみられない。武豊町の人口は4万人を越え,町としては大きな規模だが,商店街は機能していない。

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 港には大きな工場が立ち並んでいた。プレジャーボートの周辺に人影は無く,煙突は煙を吐き続ける。今日が日曜日であることを忘れてしまいそうな光景だ。

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2005年1月 8日 (土曜日)

名鉄新名古屋駅はすごい

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 名鉄の名古屋駅(正確には新名古屋駅)は,名鉄の各線(豊橋,新岐阜,犬山,常滑,半田等々)の電車が集まる名鉄最大の駅なのだが,線路が上下各1線しかない相対式ホーム(間に島式の特急用ホーム有り)で次から次にやってくる電車を捌くという,綱渡りのような運用をしている。行き先ごとに乗車行列を分けるように工夫して設けられたホーム前方の行列位置表示がミソで,次々にやってくる列車に合わせて点灯することにより整列乗車が可能になっている。
 が,慣れないと頭が混乱する……。

#というわけで,今週もまた名古屋へ来てしまった。

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2005年1月 4日 (火曜日)

近鉄養老線の大垣-揖斐間に乗る

 今日は近鉄養老線で終点の揖斐を目指す。近鉄養老線は,関西本線の桑名駅(三重県)から東海道本線の大垣を通り,岐阜県揖斐川町の揖斐駅を結ぶローカル線である。電車は大垣-揖斐と大垣-桑名で別々の路線のように運行していて,直通する電車もないことから,大垣-揖斐は近鉄揖斐線と呼んでも違和感がない。

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 大垣駅に停車する桑名行きと揖斐行きの電車。どちらもワンマンカーである。「サイクルトレイン」のマークが掲げられているように,自転車ごと電車に乗り込むことができるようになっている。

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 近鉄揖斐駅構内に入ってくる電車。架線柱の位置と構内の広さから,昔は数多くの側線があったことがわかる。

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 ホームで待つ乗客には高校生が多い。

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 揖斐駅に到着した電車は,ほとんど休む間もなく大垣に向けて発車していった。

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 揖斐駅は木造の典型的なタイプの駅舎である。典型的なタイプとは言え,近年は数が少なくなりつつある。

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2005年1月 3日 (月曜日)

琵琶湖東岸を北上する

 今日は近江鉄道の古い駅舎を巡りながら,琵琶湖の東岸を北上する。

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 まずは浜大津駅で京阪石山坂本線の電車に乗り,京阪石山駅へ。

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 京阪石山駅は,前後がカーブになっていて見た目に楽しい。

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 見た目に楽しくても,JR石山駅から少し離れた位置にあって乗り換えに不便なため,JR石山駅の横に新しい駅の設置工事が進んでいる。

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 JR石山駅と一体化した新しい京阪石山駅を電車が通過する。新しい駅は橋上駅になっている。

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 近江八幡で近江鉄道に乗り換え,新八日市駅で下車。走り去る列車を見送る。

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 新八日市の堂々たる二階建ての駅舎。その昔,近江八幡と八日市を結んでいた八日市鉄道(後に近江鉄道に吸収?)の本社がここにあったため,駅舎が立派なのだという。

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 新八日市駅の近くには天理教の教会があり,古い重厚な建物がたくさん残っている。高い塀に囲まれているのが残念である。

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 次に彦根口駅で下車する。隣に高層アパートができるなど,周囲の宅地化も進んでいるが,駅舎は古いままである。愛知川駅や五個荘駅のように新しい駅舎に変わるのももうすぐかもしれない。

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 鳥居本(とりいもと)駅で下車。すぐ横を新幹線が猛スピードで走る。

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 鳥居本駅は大正時代に建てられたモダンな駅舎である。

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 鳥居本は中山道の宿場町として栄えた街であり,今でも江戸時代の雰囲気がところどころに残っている。

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 近江鉄道米原駅。近江鉄道の北側の始発駅である。
 米原駅は東海道本線から北陸本線が分岐する交通の要衝である。蒸気機関車の時代は機関車を前後に付け替える必要があったため停車時間が長く,駅構内はいつも賑わっていたらしい。今もホームに残る大きな鏡付きの洗面台がその歴史を物語っている。
 しかし,近年では特急列車の電車化で停車時間が短くなり,さらに貨物の取り扱いがなくなったこともあって,広い構内が無駄になってきて,JRは駅の機能を西側の新幹線ホーム側に寄せてしまって,東側を広い空き地にした。東側にぽつんと取り残されたのが近江鉄道米原駅である。
 ちょっと前まではJRよりも重厚で立派な駅舎(外観)が残っていたのだが,JR側の建物が取り壊されるのに伴って,近江鉄道米原駅の外観も変わり,安っぽい合板をかぶせたような駅舎になってしまった。それでも,駅の内部はそれほど変わっていないのが救いか……。

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2005年1月 2日 (日曜日)

京阪京津線が走る大津市へ

 三条から蹴上までの電車が道路上を走る区間が廃止されたのは残念だったが,京都の中心部まで地下鉄東西線に乗り入れることになって,車両も一新した京阪京津線。てっきり二条駅まで乗り入れているのかと思ったら,京津線の電車は市役所前までだった。
 京都市内で道路上を走る区間はなくなったが,大津市内に入ると国道161号線上をゴロゴロと元気に走っている。

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 上栄町で下車し,すぐ横の山の上から京津線の電車を撮影。国道161号線に沿った街並みがボロボロになっているのがわかる。

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 浜大津から国道161号線を登ってきた電車が専用軌道に入ろうとするところ。

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 アーケードのあるヒシヤ町商店街から国道161号線を走る電車を見る。国道の向こう側の丸屋町商店街にもアーケードが設置されている。

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 国道161号線の西側の街並み。

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 浜大津から西側へは京阪石山坂本線がのびている。

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 浜大津駅のペデストリアンデッキから見ると,次から次に電車が道路上を走ってきて面白い。

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2005年1月 1日 (土曜日)

橿原市今井町を歩く

 大和郡山市の東岡町の街並みに感動して時間を使ってしまったため,田原本をぶらつくのはあきらめ,橿原市の今井町に行ってみることにする。今井町はかつて「海の堺,陸の今井町」と言われていたほど繁栄した町だが,理由は不明だが,その後は近代化せず,江戸時代に繁栄していた当時の姿の街並みがそのまま残っている。昭和,大正,明治を飛び越えて,江戸時代の街並みだから驚く。

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 八木西口で下車する。大和郡山の街並みとは違って今井町は観光地としても有名なため(といっても,マイナーな観光地ではあるが),下車してから今井町方向へ向かう人が多いかと思ったが,正月元旦だからだろうか,私一人がとぼとぼと歩いている状態だった。

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 今井町の入り口から街並みを望む。

 古い町並みが残っている町はいろいろあるが,ぽつんぽつんと「点」で存在していたり,「線」で存在している程度である。ここ今井町は広い「面」として残っているため,どの路地を曲がっても古い町並みが現れる。私は,倉敷の美観地区や妻籠宿のような観光地化され,生活感がまったくなくなった街並みには興味がない。今井町がそういう方向に行かないように,うまく生き残ってほしいと痛切に感じた。
 以降は,言葉でうまく説明できない今井町のあちらこちらの写真。
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 最後,蛇足のように鉄道の写真。今井町の近くを走るJR桜井線の電車。今井町は,JR桜井線の南側,近鉄橿原線の西側に広がっている。