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2017年9月 3日 (日曜日)

「ハマのアメ横」洪福寺松原商店街へ

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「ハマのアメ横」洪福寺松原商店街へ


 約10年ぶりに洪福寺松原商店街を歩く。横浜の三大商店街といえば横浜橋通商店街,六角橋商店街,そして「ハマのアメ横」とも呼ばれる洪福寺松原商店街。10年間でどのように変わったのか,あいかわらずの賑わいなのかを見るのが楽しみだ。
(約10年前の記事「洪福寺松原商店街から天王町へ」)

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 相鉄の湘南台駅から横浜行きの各停に乗り,天王町駅で下車する。

 天王町駅は旧東海道と相鉄線が交差する場所にあり,旧東海道に平行する横浜環状1号線(横浜市道保土ヶ谷駅浅間線)と立体交差するために早い時期(1968年)に駅が高架化されている。近年になって天王町駅から和田町駅の東側までの区間で連続立体交差事業が行われており,天王町駅でも何らかの関連工事中である。

 古い地形図を見ていたら,1978年(昭和53年)発行の地理院地形図では駅名が「てんのうまち」,1986年(昭和61年)発行の地形図では「てんのうちょう」となっていた。単なる間違いか,「てんのうまち」だったことがあるのかは不明。

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 天王町駅の高架下から北側の旧東海道(駅前通り)を見る。

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 天王町駅北側の旧東海道。シルクロード天王町商店街。

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 相鉄天王町駅北側の高架沿い。

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 北側から天王町駅を見る。高架下を旧東海道が通っている。天王町駅付近からJR保土ヶ谷駅付近まで続くのが,かつての東海道程ヶ谷宿である。

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 天王町駅前通り(旧東海道)のシルクロード天王町商店街を北へ。

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 帷子川に架かる帷子橋に向かって上り坂になっている。帷子川の自然堤防が高くなっているのかと思いきや,戦前の地図で帷子川は天王町駅のすぐ南側を流れており,この先に帷子川はない。戦後,駅の北側を流れるように河川改修したときに,このなだらかな勾配を人工的に設けたようだ。

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 帷子橋が見えてきた。

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 本日の残業は当店で!!

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 帷子橋の袂から相鉄天王町駅方向を振り返る。

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 帷子川に架かる帷子橋。上に書いたように,ここが東海道だったころはここに橋はなく,天王町駅の南側に帷子橋があった。天王町駅前の跡地には帷子橋跡のモニュメントがあるという。

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 帷子橋の上から天王町駅方向を振り返る。

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 帷子橋北詰にある手打そば「伊豆庵」。

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 ぱっと見に何の店かわからないのは,だいたいがパチンコ屋だ。今まで半世紀以上生きてきて,パチンコ屋とゲームセンターには一度も入ったことがないので,なにか得体の知れなさを感じる。

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 シルクロード天王町商店街(旧東海道)を北へ。「シルクロード」の名のとおり,旧東海道に沿って形成した商店街ではなく,生糸の集散地だった八王子から町田を通り貿易港の横浜を結ぶ八王子街道は「絹の道」「日本のシルクロード」とも呼ばれていたことによる命名である。

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 旧東海道と横浜水道道路(水道道)の交差点。天王町の西側,現在イオン天王町店や保土ヶ谷区役所等の官庁街やマンション群のあるところには,富士瓦斯紡績の巨大な保土ヶ谷工場があり,シルクロード天王町商店街は,もともとは東海道から富士瓦斯紡績工場の正門に続く表門通りとそれに並行する横浜水道道路に形成した商店街である。

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 旧東海道と横浜水道道路の交差点から,北の江戸方向を見る。

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 喫茶店「コロボックル」には食べもののメニューがズラリと並ぶ。

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 喫茶店「コロボックル」の向かい側には橘樹神社(天王様)が鎮座する。大正時代に橘樹神社となる前は牛頭天王社,天王宮などと呼ばれ,天王町という地名の由来となった神社である。

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 橘樹神社の鳥居と旧東海道。

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 旧東海道と表門通りの交差点から表門通りの東側(環状1号線側)を見る。

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 旧東海道を北へ。

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 たこやきてるちゃん横の駐車場には「江戸方見附跡」の説明板がある。ここに東海道程ヶ谷宿の江戸方見附があったとされる。つまりここから南が程ヶ谷宿の「宿内(しゅくうち)」となる(上方見附は保土ケ谷町一丁目と二丁目の境の外川神社付近にあったという)。

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 程ヶ谷宿の江戸方見附跡付近から西に入る。

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 かつて天王町日用品市場が集合住宅に建て替えられていた。

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 これがかつての天王町日用品市場の写真(2008年2月16日撮影)。

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 天王町日用品市場跡地の前の屋台屋「うるの」に大衆酒場ののれんが下がる。

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 旧東海道に戻り,北へ。国道16号線(八王子街道)の松原商店街入口交差点が見えてきた。

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 国道16号線(八王子街道)の松原商店街入口交差点。洪福寺松原商店街の商店街アーチがある。

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 やすさ…来やすさ…と書かれた洪福寺松原商店街の商店街アーチ。

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 洪福寺松原商店街の国道16号線側の入口にはダイソー横浜洪福寺松原店とハックドラッグ洪福寺松原店が向かい合う。

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 松原商店街入口交差点を振り返る。日よけの傘が洪福寺松原商店街のシンボル的存在になっている。

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 写真左が「まつばらセンター」。大型小売店のない洪福寺松原商店街の中核になっているマーケットである。

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 まつばらセンターの旧東海道側の入口。

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 テント屋根の上にどんどん積み上がる段ボールが商店街のシンボルにもなっている八百屋の外川商店。

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 その向かいが茶・海苔「丸秀園」。

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 旧東海道から宮田町公園に向かって商店街が延びる。写真左が「まつばらセンター」。

 とにかく商店街に買い物客が多い。こうやって写真を撮るのも,人並みが途切れる瞬間を待つのが大変だ。

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 まつばらセンターの向かい側には UOKOH SUISAN®(魚幸水産)がある。

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 京町屋食品本店。

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 京町屋食品の向かい側にあるまつばらセンターにお菓子類が並ぶ。こちらの店も京町屋。

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 その隣の惣菜店,ここも京町屋。京町屋は本店,菓子部,惣菜部の三つがあるらしい。

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 京町屋食品惣菜店の前から東側を振り返る。

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 京町屋食品惣菜部の前から西側を見る。うっかり二つ前の写真と同じ場所の写真になってしまったが,面倒なのでアップしたままにする(いかに選別作業をサボってブログにアップしているかがわかる)。

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 とんかつ「かつ信」。店頭では焼豚や肉まんを売っている。

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 シューズショップ「カメヤ」の前から西側を見る。

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 エビスヤ青果店。

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 キムチの冬伯の前から東側を振り返る。

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 川根茶ののれんが下がる「身成園」。

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 彩鮮市場。三浦半島産地直送がウリで,肉の晃進,長井水産,三浦の青果の三つの店が入っているようだ。

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 彩鮮市場の前から東側を振り返る。

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 いのまた陶器店の前から東側を見る。隣には道志村情報館,水カフェ「どうし」がある。山形県道志村の道志川は,横浜市の水道水の水源地のひとつである。道志村の面積の約36%は横浜市水道局水源涵養林として保全されている。将来,横浜市が周辺の町村と合併することがあるとしたら,たぶん相手は道志村だと思う。

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 自然食品いな穂の隣が三角形の宮田町公園になっている。

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 宮田町公園の前から洪福寺松原商店街を見る。

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 洪福寺松原商店街を東に引き返す。

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 商店街に日よけの傘が並ぶ。

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 まつばらセンター。

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 洪福寺松原商店街の中心の四ツ辻。丸秀園の前から外川商店,かつらや商店を見る。

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 外川商店とお菓子のさいとう。

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 外川商店の段ボール箱と日よけ傘。

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 お菓子のさいとう,ふるさと弁当。

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 ふるさと弁当の前から洪福寺松原商店街の中心の四ツ辻を振り返る。

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 紳士専門「シムラ」の前から商店街の東側を見る。

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 釜山キムチ,韓国の軽食。

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 釜山キムチ。

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 つるや洋品店。

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 商店街の東側の突き当たりは横浜市環状1号線(主要地方道83号青木浅間線)。

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 小さな喫茶店たいむ。

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 環状1号線側の商店街アーチとラーメン「光家」。日曜日が定休日なのか,営業していなかった。

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 洪福寺松原商店街の中心の四ツ辻に引き返す。

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 洪福寺松原商店街の四ツ辻の外川商店。

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 外川商店の前から南側の松原商店街入口交差点方向を見る。

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 ファッションセンター柳屋の前から商店街の北側を見る。

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 清水青果店。

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 八百屋のファームガーデン松原と清水青果店。並んでいる商品をよく見ないと境界がわからない。

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 かまぼこ・半ぺん・さつまあげ・おでん種各種製造販売「三増屋」,焼鳥ムック,泉屋菓子店のある四ツ辻。

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 お菓子の店「泉屋」,五十貝商店,焼鳥ムック,肉の上原が四隅を固める四ツ辻。

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 三増屋の前。おでん種を猛烈に欲しがるワンちゃん。

 約10年前にこの商店街を歩いたときにも思ったのだが,犬を連れながら商店街を歩いている人がとても多い。単なる推測になるが,洪福寺松原商店街の近所に住んでいる方が多いためだと思われる。

 洪福寺松原商店街は最寄り駅である相鉄線天王町駅や西横浜駅からは少し離れた立地にある。横浜環状1号線や八王子街道(国道16号線)がそばを通るが,商店街は車で通行できず,周辺に駐車場は少ない。
 商店街の立地条件としては,それほど恵まれているとは言えない。それなのにこの商店街はとても賑わっている。

 Googleマップを見ると,洪福寺松原商店街の特徴がよくわかる。

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[洪福寺松原商店街(Googleマップより)]

 旧東海道に沿った商店街の北端に2階建ての「洪福寺松原商店街駐車場」が設置されているが,それほど大きな駐車場ではない。周辺に駐車場は少なく,大規模な駐車場もない。徒歩や自転車を使って訪れる客が多いことがわかる。

 対照的な地域として,千葉県でも有数の繁華街だった千葉市栄町の地図を見てみる。

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[千葉市栄町(Googleマップより)]

 一目見ただけで違いがわかる。面積の半分ぐらいが駐車場になっている。ここがかつては繁華街だったのかと思うと悲しくなってくるほどだ。

 栄町の北側にはかつて国鉄千葉駅,南側には京成千葉駅もあり,栄町は千葉市の中心的な繁華街として賑わっていた。
 その後,どちらの駅も遠ざかってしまい(と言っても,洪福寺松原商店街と天王町駅・西横浜駅との距離と同じぐらいなのだが),栄町は次第に風俗街・歓楽街となっていった。しかし,風俗街・歓楽街だけで街が成立するわけもなく,街は衰退の一途をたどっているように思う。

 衰退した商店街に飲み屋が増え,歓楽街化・飲食店街化する傾向は各地に見られる。県庁所在地クラスの都市でも,商店街が飲食店街化しているところが多いように感じる。

 その点では,洪福寺松原商店街に飲食店が少ないことにも注目したい。
 表層を見ての印象ではあるが,洪福寺松原商店街は衰退とは無縁の状態にある。商店街を利用しない人に訊ねたアンケートで「駐車場がないから」が上位になるからといって,駐車場を増やし,道路を広げて車が通りやすくするという商店街活性化施策が,必ずしも商店街に賑わいに結びつくわけではないのである。

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 お菓子の店「泉屋」。

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 四ツ辻の五十貝商店。

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 新鮮野菜・果物の五十貝商店。

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 大きなテント。ここも五十貝商店。

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 洪福寺松原商店街を北へ。婦人・紳士服「勉強堂」。

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 餃子ハウス。

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 餃子ハウス・荒井たばこ店の前の四ツ辻から和光豆腐店のほうに続く曲がりくねった道路。

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 写真左が旧東海道。

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 餃子ハウス・荒井たばこ店の前の四ツ辻から南側を見る。ここからの旧東海道が歩行者天国になっている。自転車や二輪車で商店街に来ている人は多いはずだが,商店街の中を自転車で走り回る人は少なく,ところどころにある(歩行者天国時間帯だけの)駐輪場にきれいに停めている人が多いようだ。

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 この和光豆腐店の前の道路がなぜ曲がりくねっているのか,不思議だ。

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 京あん・たいやき「鯛あん亭」。京町屋食品系の店らしい。

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 日よけの傘が並ぶ,ふとんの店「マルヨシ衣料」。織物は日焼けが禁物だからね。

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 マルヨシ衣料の婦人服店,インテリア雑貨店などが集まる丁字路。

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 旧東海道の北側を見る。歩行者天国になるのは餃子ハウス・荒井たばこ店の前から南側だけだが,その北側も車はほとんど通らない。
 車で買い物に来る人が少ない,あるいは北端の洪福寺松原商店街駐車場にちゃんと車を停めて買物をする人が多いのだろう。これだけ人気の商店街だと,周辺が路上駐車の車だらけになっていてもおかしくないし,歩行者天国になっていないこの写真のあたりに車に路上駐車の車が並んでいても不思議ではない。

 このまま旧東海道を浅間神社や横浜駅のほうまで歩くことも考えたが,10年前と同様に南浅間町・尾張屋橋のあたりを見てみたくなり,引き返す。

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 和光豆腐店の前の曲がりくねった道へ。

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 和光豆腐店の前から四ツ辻を振り返る。

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 道路が曲がりくねっている。

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 横浜環状1号線(主要地方道83号青木浅間線)に出る。

 交差点には神奈中バスの横17系統の横浜駅西口行きのバスが停車中。東戸塚から権太坂・保土ヶ谷と国道1号線を走り,相鉄西横浜駅を過ぎたところで国道16号線(八王子街道)に入り,尾張屋橋で東海道線や相鉄線,帷子川を渡って,洪福寺交差点からここまで横浜環状1号線を走ってきたバスだ。

 逆方向のバスは東戸塚行き。いつもの悪い癖で,乗ってみたくなる。

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 横浜環状1号線の街のコミュニティー食堂「タニヤ食堂」。タニタ食堂ではなく,タニヤ食堂。子持ち昆布や数の子の卸売「谷屋」が営業している食堂である。谷屋の子持ち昆布の取扱量は約30年間世界一らしい。最近は生唐辛子を使用した辛さが特徴の“横浜明太子”を売り出しているそうだ。

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 横浜環状1号線と八王子街道(国道16号線)が交差する洪福寺交差点。すぐ横に臨済宗の洪福寺がある。

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 洪福寺交差点の少し北にある中華「福屋」。

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 横浜洪福寺郵便局の南側,スナックが点在する南浅間町にあった古いマーケット跡を訪ねたが,スナック「ニューはれむ」があったマーケット跡の建物は取り壊され,新しいマンション建築工事が行われていた。

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 クリオ横濱天王町新築工事現場の前から北側を見る。GoogleマップやMapionにはまだ「ニューはれむ」が残っているので,マーケット跡が取り壊されたのはつい最近のことだと思われる。

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 スナック「ニューはれむ」と古いマーケット跡の写真(2008年2月16日撮影)

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 谷口鉄工所の壁に斜めに光が当たって美しい……

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 八王子街道(国道16号線)の南浅間交番前交差点。工事中のシートに覆われているビルが,スナック「ニューはれむ」があったマーケット跡地のクリオ横濱天王町新築工事現場である。

 洪福寺前から帷子川や東海道線・相鉄線を越えて浜松町まで横浜市電の尾張屋橋線があり,9系統の電車(六角橋〜横浜駅西口〜洪福寺前〜藤棚町〜久保山〜浦舟町:1969年廃止)が走っていた。

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 尾張屋橋際バス停。バス停名の通り,バス停のすぐ先から尾張屋橋への上り勾配が始まっている。

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 尾張屋橋際から下を見下ろすと新天地桜会稲荷神社が見える。以前見たときよりも鳥居の赤色がずいぶん褪せている。

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 玉垣に「新天地カフェー組合」の名が入った新天地桜会稲荷神社。

 このあたりは,戦前は新天地遊郭,戦後は新天地カフェー街だったところである。その面影はほとんど残っていない。唯一の名残と思われた近くの旅館「笹本」の看板も取り外されていた。あとはこの新天地桜会稲荷神社の玉垣にたくさん名が刻まれているカフェーの店名ぐらいである。

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 気になっていた東戸塚行きのバスに乗るため,尾張屋橋の下をくぐって,東戸塚方面の尾張屋橋際バス停に向かう。

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 バス停を関内駅北口行きのバスが出て行く。

 バス停の名前を見て驚いた。尾張屋橋際バス停の向かい側のバス停だから,当然尾張屋橋際バス停だと思ったら,洪福寺バス停だった。行先によってバス停の位置が互い違いに設置されていることはよくあるが,尾張屋橋際バス停が尾張屋橋側にズレると「橋際」ではなく「橋上」になってしまう。実際はどうなっているのだろうと思って,バスの中から橋の上にある尾張屋橋際バス停を探したが,橋の上にバス停はなかった。

 つまり,尾張屋橋際バス停は道路の片側にしか存在しないことになる。田舎の路線だと,バス停を示すバス停ポールが片側にしかないことはよくあるが,その場合はポールがなくてもバス停がないわけではない。
 尾張屋橋際バス停の場合は,横17系統のバスでいえば,東戸塚から横浜駅西口行きは浜松町−尾張屋橋際−洪福寺の順に停車するが,横浜駅西口発の東戸塚駅東口行きは洪福寺−浜松町と停車することになる。片側だけバス停がないのである。

 バス停ではよくあることなのだろうか? 尾張屋橋際バス停を利用する人は,会社に提出する通勤経路はどのように書いているのだろうか?

── Nikon D800E + AF-S Nikkor 18-35mm F3.5-4.5G ED or SONY Cyber-shot DSC-RX100M3

天王町〜洪福寺松原商店街

【関連記事】
2008年2月16日 (土曜日):洪福寺松原商店街から天王町へ

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2017年8月27日 (日曜日)

小さな秘密 郷里にて親密交会 横浜三ツ境

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小さな秘密 郷里にて親密交会 横浜三ツ境


 横浜市保土ケ谷区西谷の西谷商店街の写真を10年ぶりに撮影しようと思ったら,ちょうど賑やかなお祭りをやっていたため断念。しかたなく相鉄線西谷駅から電車に乗り,瀬谷区三ツ境にある三ツ境駅で下車した。三ツ境駅周辺を歩くのは約5年ぶりとなる(5年前のブログ記事は「あの秘密 胸臆に納め 満つ矜持 三ツ境」を参照)。

 三ツ境は横浜市瀬谷区の東端にあり,瀬谷区役所の最寄り駅である。三ツ境という不思議な地名は,二俣川村,都岡村川井分,中川村阿久和分の三つの村の境を意味するという説や,もともとは「三ツ橋」のように「境」が「橋」だったという説(すぐに西には「二ツ橋」という地名もある),隣の旭区東希望が丘の三経山長楽寺に関係して仏教の「密教」に因むという説など諸説紛々である。

 そんな中で三ツ境の由来についての私の思いつきを書いてみる。

 地理院地図などの等高線のある地図を見るとわかるように,三ツ境付近は起伏が多く,しかも周囲よりも標高が高くてちょっとした分水嶺になっている。

 三ツ境駅付近は阿久和川の水源地になっており,三ツ境駅南口に降った雨水は三ツ境駅前商店街や中央通商店街を下り,阿久和川となって相模国鎌倉郡の阿久和村~上矢部村と流れ,下柏尾村で平戸永谷川と合流し柏尾川となる。
 三ツ境駅の少し西側の富士見通りはちょっとした起伏の尾根筋(分水嶺)を通っているため,瀬谷区役所のあたりの雨水は西に向かって和泉川となり,相模国と武蔵国の国境(あるいは相模国鎌倉郡と相模国高座郡の境)を流れる境川に流れ込む。
 三ツ境駅の東や北に降った雨水は,相鉄本線に沿って希望ヶ丘駅〜二俣川方向へ,あるいは笹野台の谷戸を北へ流れ,いずれも帷子川の支流となり,武蔵国橘樹郡の神奈川浦(横浜港)に流れ出る。

 農業には水が不可欠であり,水利権がどの地に属するかは重要な問題である。水をめぐっては村同士,国同士の争いもあった。三ツ境という地名は,雨水が三方向(四方向?)へ流れる境界,つまり三方向への分水界(分水嶺)になっていることに由来するのではないかというのが私の妄想である。

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 三ツ境駅北口は三ツ境ライフ(三ツ境相鉄ライフ)と一体化している。この三ツ境ライフはスーパーマーケットの「ライフ」だと思っていたが,よく見たら相鉄系の会社が管理する駅ビルの名称だった。核店舗は「ライフ」ではなく相鉄ローゼンである。

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 三ツ境駅北口のデッキから駅前を見る。

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 三ツ境駅の北口バスターミナル。相鉄バスと神奈中バスが乗り入れている。

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 三ツ境ライフと三ツ境駅北口。

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 三ツ境ライフの西側の入口。厚木街道の富士見通り入口交差点の三ツ境歩道橋や北口自転車駐車場とデッキでつながっている。

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 厚木街道の富士見通り入口交差点横の相鉄線踏切。

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 相鉄線三ツ境駅西側の踏切。

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 厚木街道の富士見通り入口交差点の三ツ境歩道橋。

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 厚木街道の富士見通り入口交差点と三ツ境歩道橋。阿久和〜戸塚駅東口方面のバスが行く。

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 相鉄本線海老名方面行きの電車。

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 富士見通り(富士見通り商店街)。

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 富士見通り入口交差点から南に向かって尾根筋に延びる富士見通り。

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 神奈中バス戸17系統戸塚駅東口行きバス。

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 富士見通り商店街。

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 富士見通り商店街のうなぎ「銀」。

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 中国料理「品珍酒家」の前から富士見通り商店街の南側を見る。

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 富士見通り。酒・米・激安,ヒロマルチェーン「たかだ」。

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 富士見通り商店街の北側を振り返る。
 尾根筋にある富士見通りのこのあたりを西側に下ったところに瀬谷区役所がある。

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 富士見台バス停付近の交差点から西側を見る。西側に向かって下っているのがわかる。「富士見」の地名の由来がよくわかる地形だ。

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 富士見台バス停付近の交差点から東側に向かっての下り坂。このあたりから中央通商店街になっている。

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 中央通商店街から坂の上を振り返る。

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 中央通商店街の坂を下る。

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 ことぶきショッピングセンターの裏側。

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 ことぶきショッピングセンターの裏側。シャッターが閉まっている。

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 ことぶきショッピングセンターの裏側。

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 坂を下り終わると中央通商店街のメインストリートに出る。

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 中央通商店街のことぶきショッピングセンター。シャッターが閉まり,「ことぶきショッピングセンター」という文字が取り外されている。

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 雑貨三河屋,豊屋寝装店の前から中央通商店街の南側を見る。

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 大岡ビル。

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 豊屋寝装店の前から中央通商店街の北側を振り返る。

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 大岡ビルの前から中央通商店街の南側を見る。

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 大岡ビルの前で北側に引き返してしまったが,もう少し南側まで歩いてみればよかったと後悔している。

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 雑貨三河屋とことぶきショッピングセンター。

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 ことぶきショッピングセンター。

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 中央通商店街を三ツ境駅方向に向かって北上する。

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 ことぶきショッピングセンター。

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 中央通商店街。シャッターを閉めたままの店も増えている。

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 三ツ境病院。

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 中央通商店街。

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 中央通り商店街を北へ。

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 中央通り商店街。Pana Town アヅマ電機グループ三ツ境店。

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 メガネの美和の前から中央通商店街の南側を見る。

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 前回訪問したときにも三ツ境で一番印象的だった四叉路。坂の具合といい曲がり方といい,起伏の多い三ツ境の街の成り立ちをよく表していると思う。

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 中央通商店街の四叉路。

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 中央通商店街の北側の3本の通りはいずれもここから上り勾配になっている。
 右側の通りは突き当たり付近までが中央通商店街で,そこから三ツ境駅までは三ツ境駅前商店街となる。

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 居酒屋「大番」横の細い急坂は,三ツ境駅方向に続く勾配の等高線に直角に延びている。急勾配になるのをいとわず,最短距離を直線的につないだ道路だ。写真左側の道も三ツ境駅方向に続いているのだが,こちらは谷戸の地形に沿った曲がり方をしていて,昔は小川が流れていて,谷戸田になっていたんじゃないかと思われる。

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 印象に残る四叉路ではあるが,その感動まで写真に写し込もうとしても簡単にはいかず,はがゆい思いをする。こういうときは,あらゆることにいい加減な私でも「もっと写真が上手くなりたい」と切実に思う。

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 居酒屋「大番」の前から西側を回り込むように三ツ境駅に続く道路。こうやって見ていると昔の谷戸田が見えてくるようだ(という写真を撮りたいと思っている)。

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 中央通商店街の四叉路に戻る。

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 三ツ境駅に真っ直ぐ延びる坂道。

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 坂道を登る。

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 坂の下を振り返る。写真左側は銭湯「さくら湯(ファミリーアイランドさくらゆ)」。

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 銭湯「さくら湯」の横にスナックや居酒屋が並ぶ。

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 銭湯「さくら湯」の横にスナックや居酒屋が並ぶ。

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 まつ秀鮨。

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 パチンコびっくりや三ツ境店裏手の四叉路。

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 パチンコびっくりや三ツ境店裏手の四叉路の横に小さな飲み屋街がある。

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 焼肉ホルモン「見治(みはる)」,いざかや「みはる」,カラオケサロン「紋」……

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 袋小路に焼肉ホルモン「見治(みはる)」,いざかや「みはる」,カラオケサロン「紋」などが並ぶ。

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 袋小路の前から東に歩き三ツ境駅前商店街へ。

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 三ツ境駅前商店街。南側の中央通商店街に向かって下り坂になっている。

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 三ツ境駅前商店街の坂の上のほうを見ると,奥には相鉄三ツ境駅ビル「三ツ境ライフ」のそうてつローゼンの看板が見える。

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 三ツ境駅前商店街。

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 三ツ境駅前商店街のメインストリートから東のダイエー三ツ境店の前に続く通りに居酒屋「松美屋」がある。お座敷で宴会もできそうな感じの店だ。

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 三ツ境駅前商店街のメインストリートに戻る。神奈川県警の車が停まっている。駅前で事故か何かが起こったらしい。

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 三ツ境駅前商店街の南側の下り坂を見る。

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 よいこのよろこぶよいおもちゃ「バンビ」のシャッターの絵を撮りたかったが,神奈川県警の車にどけろというわけにもいかない。

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 おいしいお弁当・サンドイッチ「グローバル」。思わずハムカツサンドを買い食いしてしまった。
 突き当たりは三ツ境駅前を横切る厚木街道(神奈川県道40号横浜厚木線)。

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 三ツ境駅前商店街のサンドイッチ「グローバル」の前から南側を振り返る。手にハムカツサンドを持ちながら……

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 グローバルフーズの横から西に延びる路地。

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 一と休み食堂。海鮮料理が中心の食堂らしいが,日曜祝日は定休日らしい。残念。

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 ジュエリー「カドヤ」のシャッターにはJEWELRY「KADOYA」の絵が描かれている。

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 FASHION「ハマモード」の前から横浜三ツ境郵便局を見る。郵便局の2階には真光の業の文字がある。

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 横浜三ツ境郵便局の前から三ツ境駅南口前を横切る厚木街道(神奈川県道40号横浜厚木線)を見る。

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 厚木街道(神奈川県道40号横浜厚木線)の神奈中バスの三ツ境駅前バス停。写真左が相鉄三ツ境駅。

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 厚木街道の衣料品店。写真左が相鉄三ツ境駅。

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 ダイヤモンド毛糸,ハマナカ手芸糸,和洋裁用具「タカギ手芸店」の看板。

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 相鉄三ツ境駅前を神奈中バス戸17系統湘南和泉病院経由戸塚駅東口行きのバスが通る。

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 厚木街道横の相鉄三ツ境駅。南口側に駅前広場はなく,少し離れたダイエー三ツ境店の前に三ツ境駅南口バスターミナルがある。

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 相鉄三ツ境駅南口の前の厚木街道から三ツ境駅前商店街が延びる丁字路。

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 相鉄三ツ境駅前を三ツ境駅行きのバスが通りすぎる。

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 三ツ境駅前商店街の丁字路。

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 三ツ境駅前商店街の丁字路。

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 三ツ境駅南口の丁字路から南口バスターミナル方向を見る。駅前の厚木街道の歩道のガードレールは,コンクリート製の頑丈なタイプで珍しい。なにか頑丈にしなければならない理由があったのだろうか。

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 三ツ境駅南口バスターミナルに向かう途中ですれ違った戸塚自動車学校の教習車。いすゞキュービックLTかな。

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 三ツ境駅南口バスターミナル横の白姫神社。

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 三ツ境駅南口バスターミナル横の白姫神社。

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 三ツ境駅南口バスターミナルを見ると戸17系統戸塚駅東口行きのバスが停車している。この日,何度も見かけたバスだ。こりゃ乗らないわけにはいかない。

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 ダイエー三ツ境店の前の三ツ境駅南口バスターミナルに停車する戸塚駅東口行きのバス。バス停に横付けするのではなく,バス停から少し離れて停まるのがおもしろい。じっくり観察したわけではないが,小さいバスターミナルなので,運転本数の多い境11系統の宮沢方面行きのバス(日中でも1時間に4本)がバス停側に停車し,運転本数の少ない(と言っても日中は1時間に3本)戸17系統の戸塚駅東口方面のバスがバス停から離れて2台が並ぶように停車するようになっているらしい。

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 和泉病院経由戸塚駅東口行きのバスに乗り込む。もちろん,空いていれば一番楽しい先頭かぶりつき席に座る。

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 富士見通り商店街を通り,南へ走るバス。途中には通常の速度ではすれ違えない狭い区間も存在し,停車して対向するバスをやり過ごす。

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 瀬谷柏尾道路(神奈川県道401号線)を南下する。途中の阿久和交差点を過ぎたところで県道から逸れ,湘南和泉病院を経由してから県道に戻り,新橋町を過ぎると新橋町西田橋交差点のそばに「まほろば」バス停がある。

「まほろば」は素晴らしい場所という意味の古語である。古事記の「倭(やまと)は国のまほろば たたなづく青垣山籠れる倭しうるはし」という一説でも有名だ。バス停名を見ただけで降りてみたくなる(我慢した)。

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 岡津町の向導寺の富士塚(写真左)あたり。
 Googleマップを見ると,写真の右側の阿久和川は親水公園「集のまほろば」として整備されている。てっきり新橋町西田橋交差点近くの老人ホームが「まほろば」という名称が付いていて,それがバス停の由来なのかと思ったが,そうではなさそうだ。

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 ずっとバスに乗っていたい気もしたが,あっという間に戸塚駅東口(戸塚駅東口入口交差点)に到着。約50分のバス旅だった。

 追伸
 戸塚駅東口入口交差点横の銭湯「矢部の湯」が9月30日で閉店してしまうらしい。近隣にマンションなどの住宅が増え,煙突から出る煙への苦情もあったという。寂しくなるね。

── Nikon D800E + AF-S Nikkor 18-35mm F3.5-4.5G ED or SONY Cyber-shot DSC-RX100M3 or iPhone 7

三ツ境

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2012年3月11日 (日曜日):あの秘密 胸臆に納め 満つ矜持 三ツ境

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2017年7月29日 (土曜日)

弟橘媛が静めた海 横須賀市走水

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弟橘媛が静めた海 横須賀市走水


 地図を見ていてとても気になっていた横須賀市走水の集落と漁港を歩く。

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 京急線馬堀海岸駅前のバス停から観音崎行きのバスに乗り,走水上町バス停で下車する。横須賀海岸通り(国道16号線)をバスが走り去る。

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 横須賀海岸通り(国道16号線)にある走水上町バス停。

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 走水上町バス停の横にはかつての待合所が残っている。ベンチは撤去され,「京急観光」という文字がかすかに読み取れる元看板だけが残っている。終点の観音崎までは徒歩圏内なので,このバス停から観音崎方面への利用者はほとんどいないのだろう。

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 御所ヶ崎(旗山崎)の横にある走水漁港。御所ヶ崎は日本武尊が東征の際に御旗を立てたところから御所ヶ崎,あるいは旗山崎と呼ばれる。対岸にある千葉県の富津岬との距離が近く,東京湾が最も狭まる場所に位置することから,明治時代に走水低砲台(27cm加農砲)が建設され,その砲台跡やレンガ積みの弾薬庫などの遺構が残っている。

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 走水上町・仲之町・南町の海岸沿いには関義丸などの釣り船店がズラリと並んでいる。

 横須賀市走水は一丁目と二丁目からなり,一丁目の大部分は防衛大学校の巨大なキャンパスと伊勢町,二丁目に上町・仲之町・南町の集落と海上自衛隊や防衛大学の宿舎がある。もともと走水と呼ばれていたのは走水二丁目で,走水一丁目は伊勢町だったことがわかる。

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 釣り船店が並び,その先に防衛大学校走水海上訓練場がある。

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 横須賀海岸通りから覚栄寺に続く路地。戸袋の菱形の装飾にこだわりが感じられる。

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 走水上町から仲之町に続く町並み。松栄丸,吉明丸,広川丸と釣り船店の看板が並んでいる。

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 のり人工採苗場。

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 走水神社バス停に停車する須24系統走水経由観音崎行きのバス。「八都県市指定良低公害車」と書かれている。私が走水上町バス停まで乗ってきたバスには「九都県市指定優低公害車」と書かれていた。

 検索してみると,八都県市というのは埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市,九都県市は埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市らしい。

 また,排出ガス低減レベル別に,「超」低公害車,「優」低公害車,「準超」低公害車,「準優」低公害車,「良」低公害車などの指定区分がある。なんだか「優」「良」「可」の成績表を背中に貼り付けられたまま走らされているようで,今の時代はバスも大変だなという印象。

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 古いバスが置かれている。

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 走水神社。日本武尊と弟橘媛が祀られている。

 日本武尊が東国を静めるために相模国から上総国に渡ろうとしたところ海で暴風雨に遭ったが,弟橘媛が海中に身を投じたところ海が静まり,無事に上総国に渡ることができたという話が日本書紀に書かれているという。

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 走水神社の前から上町方向を見る。

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 走水神社。

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 走水神社神社から東京湾(浦賀水道)を見る。

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 走水神社の手水舎の水は湧水である。古い東海道は走水から裏が街道を渡って上総国に続いており,走水の湧水は船に積む飲料水としても利用されていたという。

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 走水漁港へ。

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 走水漁港。上町方向を見る。

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 走水漁港。南町方向を見る。

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 走水漁港。

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 御所ヶ崎(旗山崎)と伊勢山崎に囲まれた天然の良港である。

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 奥に見えるのが御所ヶ崎(旗山崎)。

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 走水漁港のハーバーライト,赤灯台と白灯台である。

 別ブログ『三日画師のかすかだり』で“「ハーバーライト」は港の夜景じゃねえべ?”という記事を書いたが,この赤灯台と白灯台がハーバーライト(ハーバーライツ)である。港町の夜景や街の灯りのことをハーバーライトと勘違いしている人が多いようだが,実はハーバーライトというのは港の入口を示す灯台・光波標識であり,港の入口の両側に立って,港に入る船から見て右側が赤灯台(赤色灯),左側が白灯台(緑色灯)と国際的なルールが決められているのだ。

 港町の灯りがたくさんあるから英語で harbor lights と複数形になっているのではなく,赤灯台と白灯台のペアだから harbor lights なのである。

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 走水漁港の真ん中にある岩礁。人工物なのか天然のものなのかわからなかったが,天然のもののように思われた。

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 走水漁港。

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 横須賀海岸通り(国道16号線)の走水神社バス停に戻る。

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 釣り船店「広川丸」の隣が味美食堂。

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 味美食堂で遅い昼飯を食べようと思ったが,なんと昼の営業時間が終了していた。しかたなく,向かい側にあるコンビニで握り飯を買って食う。

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 走水漁港の南端の釣り船店「勝洋丸」の横を通って海に出る。ここから先(南東側)は防衛大学校走水海上訓練場なのでフェンスで入れないようになっている。

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 走水漁港。

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 走水漁港。

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 干からびた大量の牡蠣系の貝。

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 南町町内会館前の横須賀海岸通り(国道16号線)の新道と旧道の分岐点。

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 南町町内会館。走水の山車(南町の山車)の車庫が併設されている。説明書きによると,南町の山車は山鉾形式・総欅づくりの山車で山形の飾り台の上には天降る神の目印としてホコやナギナタなどの飾りものを立てるという。隔年の七月中頃に開催される走水神社の本祭りでは山車が引かれるらしい。

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 南谷戸のバス停からバスに乗ろうとしたら,防衛大学校の学生と思われる大勢の若者が歩道を歩いてきてバス停に集合。統率された集団とは言え,男臭いぎゅうぎゅうのバスには乗りたくないので,バスを一本見送ることにする。

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 南谷戸バス停。

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 南谷戸のバス停に横須賀駅行きのバスがやってきた。わずか二つ先の観音崎バス停が始発のバスだが,観光地でもある観音崎や海水浴場があることもあって結構な乗車率だった。

 往復同じ系統のバスに乗ったのだが,横須賀駅方面のバスは走水一丁目の伊勢町バス停を過ぎると埋め立て地の馬堀海岸ではなく,かつての海岸だった崖に掘られた複数のトンネルを通り抜けて馬堀小学校前交差点に出た。これはなかなか素晴らしい区間で,この区間に乗るためだけにまたこのバスに乗ってみたいと思った。

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or iPhone 7

横須賀市走水2

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2017年7月17日 (月曜日)

京急久里浜 黒船仲通り〜はろーど通り

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京急久里浜 黒船仲通り〜はろーど通り


 2007年2009年に続いて,約8年ぶりに京急久里浜駅(横須賀市久里浜)周辺を歩く。
 あいかわらず何も考えずに街を歩いているので,以前撮影した写真と同じような写真ばかりになってしまった。いつもそれなりに反省しているつもりだが,まったく改善効果がみられない。

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 京急久里浜駅東口にあるウィング久里浜を出て,駅前のバスターミナル越しに京急久里浜駅前交差点を見る。

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 京急久里浜駅東口のバスターミナルを出て,国道134号線の久里浜四丁目交差点に向かうバス。

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 京急久里浜駅の駅ビル「ウィング久里浜」。1987年開業の京急グループのショッピングセンターである。

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 京急久里浜駅前交差点から東に延びるのは「はろーど通り」。駅前の通りの歩道にはアーケードが設置されている。

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 京急久里浜駅東口の前,駅前交差点から南北に延びるのは駅前本通り。写真右が東口のバスターミナル。

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 京急久里浜駅東口のバスターミナルとウィング久里浜。

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 京急久里浜駅前交差点(駅前本通り)から「はろーど通り」を見る。柱の上に黒船のオブジェがある。

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 全蓋式アーケードのある黒船仲通り。入口にあるパチンコ屋がやたら目立つ。

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 黒船仲通りの京急久里浜駅東口側の入口。

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 京急久里浜駅ビルのウィング久里浜。

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 京急久里浜駅を出て三崎口駅に向かう京急久里浜線の電車。

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 京急久里浜駅東口の南側にある袋小路の飲食店街。

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 全蓋式アーケードのある黒船仲通りへ。

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 黒船仲通りから京急久里浜駅方向を振り返る。

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 黒船仲通り。「黒船産直市場」と書かれたバナー(垂れ幕)がズラリと並ぶ。

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 黒船仲通りのきものセンター「あさひや」。

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 京急久里浜駅方向を振り返る。

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 “ひもの”の幟が立つ手づくり専科「妙宝水産」。

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 黒船仲通りの中央の四ツ辻。

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 黒船仲通りの中央の四ツ辻から北側を見る。

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 黒船仲通りの元祖札幌や。

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 やきとり「くりはま家」。

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 黒船仲通りの東(東南)端で国道134号線に出る。

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 黒船仲通りの東側,国道134号線の向かい側にイオン久里浜店がある。2008年8月の開業で,開業時はジャスコ久里浜店だった。ここにイオンができたことで,横須賀中央などに出かけていた買物の多くが久里浜で済むようになったんじゃないかと思う。

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 黒船仲通りの国道134号線側の入口。

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 イオン久里浜店が開業した影響もあるのだろう,黒船仲通りにシャッターが閉まったままの店が増えているように感じた。

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 黒船仲通りの中央の四ツ辻。

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 鮮魚「やました」。定休日かな。

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 黒船仲通り側に角を向けた「Choutypes」という美容室。

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 化粧品,袋物の店「めおと」。

「めおと」の斜向かいにあった久里浜銘菓“発電もなか”の盛家菓子舗は既に閉店していた。“発電もなか”がかたどっていた発電機の元になった横須賀火力発電所も老朽化のために2010年に休止していたが,2011年の東日本大震災での電力不足のために老体にむち打って運転再開していた。その横須賀火力発電所の発電設備も今年2017年3月いっぱいでとうとうすべて廃止された(新しい発電設備が計画されている)。

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 黒船仲通りの全蓋式アーケードの南端と衣料品「ときわ屋」。

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 黒船仲通りの全蓋式アーケードの南端,「まるげんらーめん」と蕎麦の「濱膳」。広い通りを挟んで,その先は「すずらん通り」となっている。

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 黒船仲通りの全蓋式アーケードの南端。国道134号線の久里浜交差点から京急久里浜駅南側の八幡公園前交差点にかけても,歩道の上にはアーケードが設置されている。

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 黒船仲通り側から向かいのすずらん通り商店街を見る。以前は入口に「すずらん通り」と書かれた立派な商店街アーチが設置されていたが,今は撤去されている。

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 すずらん通り側に渡り,黒船仲通りを振り返る。

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 久里浜交差点とイオン横須賀久里浜ショッピングセンター(イオン久里浜店)。

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 すずらん通り商店街。

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 すずらん通りには落ち着いた感じの飲食店が多い。

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 すずらん通りから黒船仲通りを振り返る。

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 すずらん通り商店街。

 地図を見れば明らかなように,夫婦橋付近から「はろーど通り」〜黒船仲通り〜すずらん通りと続くこの細い通りが,三浦往還(現在の国道134号線の旧道)である。

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 すずらん通りから国道134号線に出る。尻摺経由京急久里浜駅行きのバス。

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 国道134号線の久里浜交差点のイオン横須賀久里浜ショッピングセンター。

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 国道134号線の久里浜交差点。国道134号線=尻こすり坂通りとの案内板が立つ。国道134号線(三浦往還)の神明中学校前(尻摺坂下)から野比四丁目のハイランド入口交差点(尻摺坂上)が急坂で,荷車を曳いて坂を下るときに荷車の後部を摺ったことから「尻こすり坂」と呼ばれたらしい。

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 尻こすり坂通り(国道134号線)の横,イオン横須賀久里浜ショッピングセンターの前の野菜の無人販売所。

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 国道134号線を北へ。

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 洒落た感じの美容室「luce(ルーチェ)」。

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 国道134号線の交差点。駅前から続く「はろーど通り」と中央通りを結ぶ。

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 はろーど通りの京急久里浜駅方向を見る。

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 はろーど通りの新鮮屋ヨシダ。

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 はろーど通り商店街。旧三浦往還の黒船仲通りは「はろーど通り」の北側で全蓋式アーケードが付き,はろーど通り商店街となる。

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 ゆるやかなカーブを描きながら京急久里浜駅前交差点に続く「はろーど通り」。

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 はろーど通りから黒船仲通りを見る。

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 黒船仲通り商店街。

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 黒船仲通りから「はろーど通り」を振り返る。買い物客が絶えない新鮮屋ヨシダ。

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 黒船仲通り商店街の柳屋と100YEN生活工房(写真右)。

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 黒船仲通り。

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 はろーど通りに戻り,モスバーガーの前から京急久里浜駅方向を見る。

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 はろーど通りと黒船仲通りの交差点を振り返る。

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 全蓋式アーケードが付いた「はろーど通り」から黒船仲通りを見る。

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 はろーど通り商店街の全蓋式アーケードの北端。酒蔵「一升屋」がある。

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 はろーど通りの全蓋式アーケードの北端。「はろーど久里浜」と書かれている。

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 KSS横須賀スイミングスクール。

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 銭湯「梅の湯」の周辺が小さな飲食店街になっている。

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 銭湯「梅の湯」は街路に対して斜めに建っている。

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 銭湯「梅の湯」の煙突。

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 銭湯「梅の湯」の周辺の小さな飲食店街。

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 KSS横須賀スイミングスクールの裏手の路地。「ロマン風呂」はなくなり,普通の住宅になっていた。

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 はろーど通り商店街の北側に飲み屋街がある。

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 縁取りのあるツタ(アイビー)に覆われた居酒屋「元」。

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 飲み屋街。たそがれ横丁と呼ばれているらしい。

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 ツタに征服されつつある。

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 居酒屋「元」の前から銭湯「梅の湯」方向を振り返る。

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 久里浜の飲み屋街「たそがれ横丁」。

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 久里浜の飲み屋街「たそがれ横丁」。

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 ツタ(アイビー)に覆われた居酒屋「元」の横に戻る。

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 たそがれ横丁を南東側へ歩く。

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 たそがれ横丁。

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 たそがれ横丁。

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 たそがれ横丁を南東側へ歩く。

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 たそがれ横丁。

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 旧三浦往還からたそがれ横丁を振り返る。

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 たそがれ横丁の旧三浦往還側の入口。

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 はろーど通り商店街側を見る。

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 平作川に架かる夫婦橋の南詰。川岸に釣り船が並ぶ。

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 夫婦橋の南詰から平作川の下流側を見る。左岸の久比里(くびり)二丁目には陸上自衛隊久里浜駐屯地がある。

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 夫婦橋南詰には横須賀風物百選「夫婦橋風景」の碑が立っている。

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 夫婦橋の上から平作川に並ぶ釣り船をきれいに撮ろうと思ったが,うまい構図にならなかった。まだまだ未熟だ。

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 たそがれ横丁を歩いて京急久里浜駅に戻る。

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 たそがれ横丁。

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 たそがれ横丁を北西側へ歩く。

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 たそがれ横丁。

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 たそがれ横丁。

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 駅前本通りに出る。

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 SNACK「ニューこしみづ」の横を通って京急久里浜駅西口へ。

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 SNACK「ニューこしみづ」の前の駅前本通り。

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 京急久里浜駅の高架ホーム。

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 京急久里浜駅西口(西口北側のJR久里浜駅方)。

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 西口栄通り商店街。8年前と10年前に見たときには路上駐車の車がズラリと並んでいたが,それが大幅に少なくなっている。

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 京急久里浜駅西口と西口栄通り商店街。

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 西口栄通り商店街。自分の影が写り込んでしまった。

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 西口栄通り商店街を走る回送バス。国道134号線沿いの北久里浜駅寄りに京浜急行バス久里浜営業所の車庫があるため,車庫を出たバスは西口栄通り商店街を通って京急久里浜駅東口のバスターミナルに向かう。

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 西口栄通り商店街。

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 西口栄通り商店街の京急久里浜駅西口の北側には従来通りに路上駐車の車が並んでいる。それでも台数はずいぶん少なくなったように思う。

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 京急久里浜駅西口(北側)の前の西口栄通り商店街。

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 日宝薬品の店頭に並ぶ「サトちゃん」。「サトちゃん」「サトコちゃん」は佐藤製薬のマスコットキャラクターである。

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 西口栄通り商店街。

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 西口栄通り商店街の石井畳店の前。

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 京急久里浜駅の西側に,JR横須賀線久里浜駅から延びる線路(JR横須賀線なのかJR久里浜駅構内なのかは不明)の八幡第一踏切がある。JR久里浜駅には電留線があり,その電留線から久里浜駅ホームに入る電車(あるいは久里浜駅ホームから電留線に入る電車)は,この線路に一旦入り込んで,スイッチバックする線路配置になっている。地図で線路の長さを見ると,たぶんこの踏切上で電車が停車してからスイッチバックしているはずなので,入庫・出庫時には踏切は開かずの踏切になりそうだ。

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 八幡第一踏切。古い地図を見ると,戦前からこの踏切が存在していることがわかる。その当時はこれほど立派な道路ではなかったため問題にはならなかったようだ。

 また,戦前にはこの踏切の線路とは別に,久里浜駅の手前から分岐して久里浜港まで続く線路もあり,途中のJVCケンウッド横須賀事業所の構内に痕跡は見当たらないものの,横須賀線から分岐して尻こすり坂通り(国道134号線)と交差するまでと,くりはま花の国公園の東側でJVCケンウッド横須賀事業所を出たあたりでは,廃線跡が道路として残っているので,廃線跡を巡ってみるのもおもしろそうだ。

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 西口栄通り商店街を京急久里浜駅西口方向に戻る。

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 京急久里浜駅西口前のパチンコ屋。

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 京急久里浜駅西口前のパチンコ屋と日宝薬品。

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 京急久里浜駅西口(北側)。西口の外階段にはエスカレーターなどはないが,高架下に京急ストアが入っており,店内のエスカレーターを使って改札口へ。

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 暑い一日だったが,高架ホームに吹く風が心地よく,しばらくホームでのんびりしたい気分になった。

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or iPhone 7

京急久里浜

【関連記事】
2009年7月25日 (土曜日):ゆっくりハマる久里浜の夏
2007年9月 9日 (日曜日):京急久里浜駅周辺を歩く

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2017年6月 4日 (日曜日)

悠久の歴史を持つ新しい街 海老名駅界隈

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悠久の歴史を持つ新しい街 海老名駅界隈


 相模大塚駅南口から相鉄バス綾瀬52系統のバスに乗り海老名駅へ。途中に「飛行場正門」や「日立相模前」「国分」というバス停があっていろいろ興味深かったが,RX100M3で撮影した写真をMacBook Proに取り込み忘れて,バスの先頭かぶりつきで撮影した写真を紛失。記録が残っていない=記憶がない。

「飛行場正門」バス停はもちろん米軍厚木基地の正門前であり,「日立相模前」は日立オートモーティブシステムズ社の相模事業所で,もともとはトキコ(東京機器工業)の相模工場だね。「国分」は国分南一丁目にあって,相模国分寺跡(と後継寺院の相模国分寺)がすぐ近くにある。

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 楽しかったバス旅が終わり,海老名駅前へ。小田急小田原線,相模鉄道本線,少し離れてJR相模線の海老名駅がある(神奈川県海老名市)。

 神奈川県のほぼ中央にある海老名市は人口約13万人で,天平時代に聖武天皇が日本の各国に建立させた国分僧寺と国分尼寺のうち,相模国分寺・相模国分尼寺があったという歴史を持ち,また近年になって海老名駅周辺の再開発で大型の商業施設が集積し,注目されている都市である。

 駅周辺の再開発とは書いたものの,実際のところ昭和も終わろうとする頃まで駅前に一面の田んぼが広がっていて,再開発というより新規開発に近い。駅前に広大な土地が残っていたという点が,今になって見れば非常に幸運だったと言える。

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 小田急・相鉄・JR相模線海老名駅(東口)。

 海老名駅周辺を歩くのは2005年6月12日以来だから十数年ぶり。そのときのブログ記事は『歴史と文化が息づくまち 海老名を訪ねる』にまとめているので,興味がある方は読んでほしい。JR相模線海老名駅周辺の変貌ぶりには驚かされると思う。

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 小田急・相鉄・JR相模線海老名駅(東口)。海老名駅の東西を結ぶ自由通路が立派になっている。

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 小田急系の複合型商業施設「ビナウォーク (ViNAWALK)」に続くペデストリアンデッキ。

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 駅と直結のビナフロント(ViNA FRONT:写真右)。ビナフロントは2014年開業と,比較的新しい商業施設である。

 ViNAWALKのWebサイトを見ると,“ビナウォークの「ViNA」はViVA NATURE(自然礼賛)の略語で、Rambling(ランブリング:ぶらぶら歩き)と併せて「歩いて楽しめる界隈」を表現しています”と書かれている。洒落た「ヴィナ」ではなく「エビナ」のビナなのかと思いきや,意外に旧式の表記が使われている。

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 海老名駅東口のペデストリアンデッキ。カーブが美しい。ビナウォークの2階部分を結ぶペデストリアンデッキは,街を繋げる歩行空間ということで「ランブリングテラス」と名づけられている。

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 左奥に見えるのが,マルイファミリー海老名が核店舗として入った「ビナウォーク3番館」である。

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 海老名駅東口のバスロータリーとタクシープール。

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 海老名駅東口の「ViNAWALK 1番館」。デイリーセレクトショップ,生鮮市場,三省堂書店が入っている。ペデストリアンデッキには「新幹線新駅を寒川町倉見に!」と書かれた神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会の横断幕が掲げられている。

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 ランブリングテラスの海老名駅方向を振り返る。

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 海老名駅前から県道40号線横浜厚木線(大山街道・厚木街道)の海老名駅入口交差点方向を見る。

 海老名駅入口交差点の先にイオン海老名店(元のニチイ海老名店〜サティ海老名店)がある。併設するイオンシネマ海老名は,日本で初めてのシネマコンプレックス「ワーナー・マイカル・シネマズ海老名」が改称したもので,海老名駅周辺が現在のような賑わいになるきっかけとなった商業施設である。

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 ビナウォーク5番館。ビナウォークを象徴するような大屋根がある。

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 ビナウォークの各館は海老名中央公園を取り囲むように配置されている。公園には相模国分寺にあったのではないかとされる七重塔の3分の1スケール模型が建っている。

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 海老名中央公園とビナウォーク3番館。

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 ビナウォーク3番館の前の大屋根の張り出しっぷりもすごい。

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 海老名中央公園の南側のビナウォーク5番館。

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 ビナウォーク3番館。

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 ビナウォーク3番館と透明な大屋根。

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 向かい側のビナウォーク5番館の大屋根との対比が面白い。

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 ビナウォーク3番館の2階マルイ正面と6番館TOHOシネマズ海老名前の間を運行するミニトレイン「ビナポッポ」。ゴムタイヤでバッテリー駆動。ゴムタイヤの4輪なのでカーブをどのように曲がるのか興味があったが,客車の車輪にも舵機構(たぶん連結器部分と連動して舵が切られるようになっている)が付いていて,見事に曲がり角を曲がる構造になっている。よくできている。一見の価値あり。

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 相模国分寺にあったのではないかとされる七重塔の3分の1スケール模型。3分の1なのにかなりデカい。この3倍の高さというのが想像できない。

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 七重塔を下から見上げる。

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 七重塔の前から海老名駅方向を振り返る。

 新しい商業施設に共通するのは,座る場所が潤沢に用意されていることである。市街地の商店街も大いにマネすべきと思う。

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 七重塔の横(写真左)にあるのがビナウォーク4番館。各種クリニックや美容サロンなどが入っている。

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 海老名中央公園の東端から海老名駅方向を見る。

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 海老名中央公園の東にあるのがビナウォーク6番館。2階部分にTOHOシネマズ海老名前があり,1階は「ビナウォークらーめん処」と称してラーメン屋がたくさん並んでいる。

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 首都圏では珍しい“富山ブラック”ラーメンの店「いろは」があり,4年前に富山の西町で食べた富山ブラックのしょっぱさと東日本の蕎麦のような外観が妙に懐かしくなり,入ってみた。
 蕎麦のような黒いスープ。しょっぱさは控え目なので,この店では万人受けする味にしているのかもしれない。

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 店内には「富山で休もう。」のポスターや富山県の地図が貼られている。

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 海老名に来たからには,JR海老名駅の西にできた「ららぽーと海老名」も見ておきたいので,海老名中央公園を横切って西へ。

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 ビナウォーク5番館中央の階段。描かれているのはイメージキャラクターの「ビナセブン (ViNASEVEN)」。エビがモチーフになっていて,エビワンからエビセブンの七匹がいる。

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 ビナウォーク3番館。

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 ランブリングテラスを海老名駅に向かう。
 時刻は午後6時過ぎ。この季節はだいぶ日が延びたとはいえ,日没までは40分程度しかない。

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 2010年に完成した新しい海老名駅自由通路。

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 きれいになった小田急海老名駅の改札口。

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 新しい自由通路からJR海老名駅までの連絡通路も新しくなっている。

 左側通行が推奨されているのに,なぜか理由もなく右側を歩く人がいるんだよね。不思議でしかたがない。こういうところで右側を歩いたら邪魔になる人が多くて歩きにくいと思うんだけど……

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 JR海老名駅との連絡通路が広々としている。ららぽーと海老名もできて,このぐらいの広さがないと混雑してしまうのだろう。

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 連絡通路の上から小田急海老名駅の電車基地を見る。小田原方面に旧塗装へ復元されたLSE(7000形)が走って行った。あとから登場したHiSE(10000形)やRSE(20000形)が2012年に早々と引退したのに,1980年運用開始のLSEが2017年まで残るなんて,誰が予想しただろうか。

 個人的な好みだが,私は小田急NSE(3100形)・LSE(7000形)・JR西日本の新幹線500系がカッコいい鉄道車両の史上ベスト3だと思っている。

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 小田急海老名駅とJR海老名駅の間にはまだ広大な空き地が残っている。ひょっとしたらここは市街化調整区域で開発ができない状況なのかもしれない。

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 小田急海老名駅西口の小田急電鉄海老名総合事務所。

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 JR海老名駅連絡通路を西へ。新自由通路の北側(北東側)ではビルの建築工事が行われている。

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 新自由通路の南側の少し離れたところに海老名市立中央図書館や文化会館ができたので,空き地を貫く広い歩道に歩行者が多い。中央図書館は佐賀の武雄市図書館に次ぐ“TSUTAYA図書館”として,世間の本好きに酷評された図書館である。話の種に訪問してみたい気もしたが,CCCやTSUTAYAとは過去にも将来も無縁の私は,関わらないのが吉と考えて無視した。

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 十数年前に野球のバックネットが残った状態で空き地になっていた場所だが,それからずっと空き地のままのようだ。自分が子供の頃だったら,近所にこんな空き地があったら遊び放題で最高だったと思うのだが,現代は子供が遊ぶのを親が許さなかったり,土地の所有者が許さなかったり,世知辛い時代になったもんだと感じる。

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 新自由通路には動く歩道も設置されている。

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 JR相模線海老名駅と2015年に開業した「ららぽーと海老名」。ホームのない手前側の線路は相模線ではなく,相模鉄道の厚木線(相鉄貨物線)である。

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 JR相模線海老名駅の南側を見る。手前側の線路が相鉄厚木線。

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 立派になった相模線の海老名駅。

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 駅前に田んぼが広がっていた頃から,ここにはエスカレーターとエレベーターが設置されていた。

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 JR海老名駅前のバスのりば。

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 JR海老名駅前のバスのりばの上を通る新自由通路と「ららぽーと海老名」。

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 ららぽーと海老名は2015年の開業。

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 ららぽーと海老名の横にあるJR海老名駅西口のマイカー用ロータリー。送迎用のマイカーが長時間停車するようになるのは目に見えているのだから,普通の駐車場のように並んで停車できるようにしたほうが多くの車が駅前に入れそうな気がする。

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 JR海老名駅のホームに入ってきた相模線茅ヶ崎行きの電車。

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 こちらは海老名駅を出て行く相模線橋本駅経由八王子行きの電車。

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 ららぽーと海老名に入ってみる。

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 空には月が出ている。

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 ららぽーと海老名の内部。

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 ららぽーと海老名。

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 ららぽーと海老名。

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 ららぽーと海老名の内部では大きなカメラを出しにくいため遠慮してiPhoneで撮影していたが,エントランスの吹き抜け部分の立体感を出したくて,1枚ぐらいなら許してもらえるかなと思って許可を得ずに1枚だけ撮影。

 見出しに「悠久の歴史を持つ」とは書いたものの,海老名駅の周辺に歴史を感じさせるものはない。昭和の終わり頃までは海老名駅周辺は田んぼだったところなのでしかたがない。
 歴史はなくても,若く魅力的な街であることは確かだ。小田急・相鉄海老名駅とJR海老名駅の間にはまだ広大な土地が残っている。相鉄線とJR横須賀線との直通運転,東急東横線との直通運転もまもなく始まる。今後,ますます魅力が増すことだけは確実だ。

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or iPhone 7

【関連記事】
2005年6月12日 (日曜日):歴史と文化が息づくまち 海老名を訪ねる

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相模大塚駅の米軍厚木基地引き込み線跡

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相模大塚駅の米軍厚木基地引き込み線跡


 いつものように,どこかの駅で適当に下車して商店街の写真を撮ろうと相鉄線の電車に乗り,今まで下車したことのない相模大塚駅で下車した。相模大塚駅の周辺に商店街がなさそうなことは知っていたが,駅の近くに米軍厚木基地への引き込み線跡(正確には廃線にはなっておらず休止状態だったはず)があり,一度見てみたいと思っていたのだった。

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 相模大塚駅の南口(神奈川県大和市)。

 実は桜森稲荷に挨拶してから街歩きしようと思い,最初に北口を出て駅北側の電留線(留置線)の電車を撮ったり,桜森稲荷の写真を撮ったりしたのだが,バッテリーが膨らんだMacBook Proが修理中だったため,Cyber-shot DSC-RX100M3で撮った写真をMacBook Proに取り込むのを忘れてしまい,まったく写真が残っていないという大失態。
 相模大塚駅に戻り,バッグの中からα7Sを出したあとはα7Sで撮っているので写真が残っている。

 駅前のバス停には綾瀬市コミュニティバス「かわせみ」が停車中。神奈川県のほぼ中央部に位置する綾瀬市は人口8万4千人の都市だが,市域に鉄道の駅がなく,周辺の海老名市や大和市,藤沢市の駅が最寄り駅となり,バスが主要な公共交通機関となっている。ここ相模大塚駅と綾瀬市役所を結ぶコミュニティバスの利用状況はあまり芳しくなさそうだ。

 駅の日中の利用者があまり多くないためか,米軍関係の外国人の家族連れが目立つように感じた。

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 相模大塚駅南口からは相鉄バスの海老名駅行き,飛行場正門行,大和駅行き,綾瀬車庫行きのバスが運転されている。

 相模大塚駅があるのは大和市桜森三丁目。なぜここが「相模大塚」駅なのかが気になる人が18%ぐらいいると思う。

 Wikipediaの「相模大塚駅」のページには,“駅名は、開業時の所在地付近にあったとされる「相模大塚古墳」に由来している”と書かれている。
 神中鉄道の相模大塚駅が現在のさがみ野駅付近に開業したのは1926年(大正15年)。1921年(大正10年)測図の地形図を見ると,さがみ野駅付近は一面の桑畑になっており,古墳らしきものは見られない。近くには大山街道(厚木街道)の海老名村大塚の集落がある。現在の大塚本町交差点付近が集落の中心である。

 この大塚の集落は海老名村の中心である國分の集落(現在の海老名駅の東方で相模国分寺跡付近)に匹敵するほどの規模だ。大塚集落のすぐ横を神中鉄道が通っているが,台地の上から相模川河畔の海老名駅に向かって下るために切土区間になっており,切土区間直前の大山街道の踏切付近で大塚集落の北端(現在の大塚上町バス停近く)に初代相模大塚駅(現在のさがみ野駅)が設置されるのは合理的である。

 つまり,「相模大塚」という駅名は海老名村(柏ヶ谷)大塚という,この周辺では一番大きな集落の地名に由来するというのが正解だと思う。この「大塚」の塚が古墳を意味する可能性はあるが,それは大塚という地名の由来であって,駅名の由来ではない。

 1943年(昭和18年)頃,厚木海軍飛行場の完成に合わせて相模大塚駅が現在地に移転。1957年(昭和32年)発行の地理院地形図には移転後の相模大塚駅と飛行場への引き込み線が描かれている。神中鉄道から相模鉄道になったが,まだ単線の鉄道だった。海老名町大塚の集落から相模大塚駅は遠ざかってしまったが,集落の中心近くに大塚本町駅が設置されている。

 相鉄線の駅の変遷は激しく,その後は1975年(昭和50年)に大塚本町駅がもともと相模大塚駅があった場所にさがみ野駅という名称で移転するとともに,大塚本町駅の海老名寄りにかしわ台駅が開業。大塚本町駅があった場所にはかしわ台駅の東口が設けられ,かしわ台駅まで長い長い連絡通路でつながることになる。

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 相模大塚駅を出て県道40号横浜厚木線の相模大塚駅前交差点に向かう綾瀬市役所行き綾瀬市コミュニティバス。この通りは相模大塚駅南口正面の道路だが商店街はなく,駅前の一等地にトランクルームがある。

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 相模大塚駅前交差点。

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 続けて相鉄バス綾52系統の海老名駅行きのバスがやってきた。海老名駅行きのバスは1時間に1〜3本程度の頻度で運転されている。

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 相模大塚駅南口の大和屋質店の周辺にはスナックや飲食店が点在する。

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 大和屋質店の手前から県道40号線に抜ける路地にスナックが並ぶ。

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 スナックが並ぶ路地。

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 県道40号横浜厚木線に出る。

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 駅前がいきなり郊外のロードサイド風になっているが,そこにスナックが点在する。

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 県道40号線から大和屋質店の通りに戻る。

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 相模大塚駅方向を振り返る。

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 県道40号線沿いに飲食店が並ぶ一郭。これらの飲食店の裏側に米軍厚木基地への引き込み線跡がある。

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 よく見ると引き込み線と架線が見える(縮小写真ではわかりにくいが)。

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 県道40号線の小さな飲食店街。

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 県道40号横浜厚木線を斜めに横切る米軍厚木基地への引き込み線。踏切の設備なども残っていて,今にも警報器が鳴りそうな雰囲気がある。

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 米軍厚木基地方向を見る。この引き込み線は,横須賀線の田浦駅近くの田浦送油施設からJR相模線の厚木駅経由で米軍厚木基地までジェット燃料などを運ぶためのもので,1998年(平成10年)3月まで使われていたという。廃線ではなく休止状態ということで,架線もそのまま残っている。

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 相鉄線からの分岐方向を見る。相鉄線の海老名方面になだらかにつながっているので,JR相模線の厚木駅から相鉄厚木線経由でそのまま引き込み線に入れそうに思ったが,地図で線路配置をよく見たら相鉄線の上り線からの渡り線がない。一旦相模大塚駅構内でスイッチバックして相鉄線の下り線を渡り,今度は相鉄さがみ野駅方向に続く引き込み線に入ってまたスイッチバック。そこからこの引き込み線に入ってくることになっていたようだ。

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 もう20年近く列車が走っていない線路なので,線路の上に堂々と駐車している車もある。

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 線路に沿って米軍厚木基地方向に歩いてみようと思ったら,運良く線路上に駐車していた車がいなくなってくれた。

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 地鶏料理「さがみ」の裏手。

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 長年列車が走っていない様子は見てとれるが,草生したりはしていない。それなりに手入れがなされているようだ。

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 ろばた焼「皆与志」,大衆酒場「りん」の裏手あたり。白い猫がじっとこっちを見ている。

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 白い猫が振り返り振り返り去って行く。

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 でんしゃにちゅうい。ここを厳密な意味での「電車」が走ったことはあるのだろうか。

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 ろばた焼「皆与志」と桜森自治会館の間は線路の上も通路になっているようだ。

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 桜森二丁目の踏切(跡)。相模大塚駅から飛行場正門や海老名行きのバスはこの踏切を渡る。

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 さらに米軍厚木基地方向へ歩く。線路横の木が立派に成長して,枝が線路の上にまで伸びている。

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 バス通りの踏切方向を振り返る。

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 東名高速の防音壁に沿って延びる道路の踏切。細い道路なのに意外に交通量が多い。

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 東名高速道路に架かる橋。

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 東名高速道路に沿った道路はセンターラインが引けないほどの狭さなのだが,意外に交通量が多く,しかもなぜかスピードを出した車が多い(片側が防音壁で飛び出しの心配がないためだろうか)。児童の通学路になっているため,短い横断歩道に横断旗が置かれている。

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 道路にもはみ出して描かれた巨大な桜の花びら模様。

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 相模大塚駅に戻る途中の相模大塚駅前交差点。炭火焼肉「平和軒山口とんちゃん」がある。

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 相模大塚駅前交差点にやってきた大和駅行きの相鉄バス。

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 相模大塚駅南口西側のペンテコステキリスト教会。

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 ペンテコステキリスト教会と「cliel hair」の横からスナック街に続く通り。

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 ペンテコステキリスト教会 (PENTECOSTES CRISTO KYOKAI)。

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 ペンテコステキリスト教会と相模大塚駅。

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 相模大塚駅南口に戻る。

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 相模大塚駅南口のバス停で海老名駅行きのバスが発車時刻になるのを待っている。私に「乗ってください」と言わんばかりではないか。据え膳食わぬは……なので,バスに乗って海老名駅に向かう。

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or iPhone 7

相模大塚

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2017年6月 2日 (金曜日)

MacBook Pro を抱えて Apple Store 銀座へ

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MacBook Pro を抱えて Apple Store 銀座へ


 酷使していた MacBook Pro が突然動かなくなり,週末の休みを利用してアップルストア銀座の Genius Bar に持ち込んだ(詳細は別ブログの「MacBook Proのバッテリーが膨らむ(三日画師のかすかだり)」に書いた)。

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 東京に向かう電車の中で MacBook Pro の動作を再確認。うんともすんともいわない。こころなしかバッテリーの膨らみが増しているようだ。

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 有楽町駅の銀座口を出る。

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 アップルストア銀座へは有楽町イトシアの側から銀座西三丁目交差点に抜けるのが近道だが,東京都議会議員選挙を前にして中央口前の広場では何やら演説が行われて人だかりになっていたので,それを避けて有楽町マリオンの横から数寄屋橋側を回る。
 写真左の青空が見えているところに建っていたニュー・トーキョービル数寄屋橋本店ビルがなくなっている。ビアホールで有名なビルだったが,再開発事業のため2015年に閉店したとのことだ。

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 有楽町マリオン横の晴海通りの数寄屋橋バス停。

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 有楽町マリオン。西武有楽町店と有楽町阪急の二つの百貨店が入る不思議なビルだったが,現在は西武有楽町店が閉店し,代わりにルミネが入っている。

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 首都高の高架下の西銀座デパート。こういう街中に水着のポスターは下品だな……

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 晴海通りと外堀通りが交差する数寄屋橋交差点の銀座クリスタルビル。屋上に大きな不二家の看板があることで知られる。

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 数寄屋橋交差点のソニービル。ソニープラザやショールームがあったが,今年3月に閉館。まもなく解体される予定。

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 数寄屋橋交差点を渡る。

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 数寄屋橋交差点の南西側の一角には東急プラザ銀座がある。

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 銀座クリスタルビルの曲面状のファサードの1階部分にあるのがスキヤカメラのニコンハウス。並んでいる中古レンズに見入ってしまうと,うっかり財布が軽くなってしまうことがあるので注意が必要だ。

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 天賞堂本店の角に隠れて弓矢を射ようと狙っている天使が,背後からカメラを持った女性に狙われているのをオイラが撮影するという構図……

 天賞堂といえば時計・貴金属,そして鉄道模型の店。私が小学生の頃から(つまり50年近く前から),天賞堂の鉄道模型は他メーカに比べて圧倒的に精密で,圧倒的に高価であり,鉄道模型好きで知らない人はいない存在だった。
 もちろん私には天賞堂の製品が買える財力もなく,天賞堂の製品のベースになっているアダチ(安達製作所。天賞堂の製品の組立も行っているはず)のブラスキット(真鍮製のキット)を買って組み立てていた。D51とD50ではスパイクモデルのパーツを使って13mmゲージ化し,京成高砂のニワモケイのロストワックスパーツを使って,精密感でも天賞堂のモデルに追いつき追い越せと頑張っていた。

 ブラスキットは真鍮製のパーツをはんだ付けで組み立てる。パーツをはんだゴテで加熱してはんだを融かして組み立てるため,接着剤と違ってヘタに加熱すると先につけた部品を固定しているはんだが融けて取れてしまう。はんだ付けの技術のなさを補うため,低融点はんだと高融点のはんだを使うこともあった。そのときのはんだ付けの知識が,まさか仕事でスーパーコンピュータ・汎用超大型機の実装技術を開発したときに,はんだ接合に温度階層を使う技術(たしかIn-48Sn共晶はんだ融点117℃・Sn-38Pb共晶はんだ融点183℃・Au-20Sn共晶はんだ融点280℃を使った)につながるなんて思ってもみなかった。

 現在では天賞堂がプラスティック製の製品を出していたり,Nゲージの製品を出していて,時代の流れを感じる。Webページを見たら,HO 16.5mmのC62形蒸気機関車2号機(カンタム・システム搭載)が¥405,000円,NゲージC59形蒸気機関車161号機が¥120,000円だ。今も昔も天賞堂の製品は高嶺の花だね。

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 銀座四丁目の交差点。和光本館の前から銀座三越を見る。

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 銀座四丁目の交差点の銀座プレイスと銀座コア。その奥に話題の GINZA SIX がチラッと見える。閉館したソニービルのソニーストアやショールームは,ここ銀座プレイスに移って営業中。

 写真右は銀座三愛ビル(三愛ドリームセンター)。知る人ぞ知るリコー三愛グループのビルなので屋上にRICOHの広告塔があり,リコーのフォトギャラリーもある。昔はこの広告塔に三菱電機の三菱マークがついていて,昔のプロレス中継はネオンが光る銀座三愛の三菱マークの俯瞰映像で始まった記憶がある。プロレス中継のなかで,リング上を「風神」掃除機で掃除する生CMもあった。

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 中央通りを銀座三丁目交差点方向へ。

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 銀座三丁目交差点のアップルストア銀座。

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 アップルストア銀座の向かいは松屋銀座。中央通りと交差するのは松屋通り。

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 中央通りの銀座三丁目交差点。

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 アップルストア銀座の Genius Bar へ。

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 Genius Barで座って待つ。

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 MacBook Proのバッテリーが明らかに膨らんでいるので,あっという間に修理内容が決まり,修理を依頼してすぐにアップルストアを出る。

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 中央通りを北へ。シャネル銀座の前から銀座三丁目交差点を見る。

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 中央通りと銀座マロニエ通りが交差する銀座三丁目交差点。

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 銀座三丁目交差点のカルティエ銀座ブティックの前の宝くじ売場。宝くじだけ,なぜこのような売場があるのか,ちょっと不思議な気がする。

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 銀座三丁目交差点から松屋銀座を見る。松屋銀座の手前はルイ・ヴィトン松屋銀座店。

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 銀座マロニエ通り。マロニエというと洒落た印象になるが,日本語にすればトチノキである。葉っぱの形をみるとベニバナトチノキなので,厳密に言えばマロニエ(セイヨウトチノキ)ではないという主張もできそう。

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 銀座マロニエ通りから銀座三丁目交差点を振り返る。正面に見えるのはブルガリ銀座タワー。銀座三丁目交差点の四隅にはブルガリ,ルイ・ヴィトン,シャネル,カルティエが並んでいる。さすが銀座,オイラには縁のない店ばかりだ。

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 銀座マロニエ通りのデビアス銀座ビルティング。ゆるやかな曲面を描くステンレスの外壁が印象的なビルである。

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 銀座ガス灯通り。

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 銀座ガス灯通りのキャバレー「白いばら」。キャバクラなどとは違う,オーソドックスなキャバレーである。生バンドによる音楽ショーやダンスショーがあったり,ダンスフロアがあって踊れたり。昔はたくさんあったキャバレーもずいぶん少なくなった(ひょっとして銀座はここ「白いばら」だけ?)。

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 銀座ガス灯通りを南へ。

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 ガス灯通りの北側を振り返る。

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 松屋通りに出る。あらら,こんなところに車を停めちゃって……というような車は,だいたい埼玉・千葉・神奈川のナンバーだったりする。

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 松屋通りを西(北西)へ。

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 松屋通りから細い路地を入ったところにある親子丼専門店「○勝」。Sobaの看板はラーメンの「篝(かがり)」。

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 銀座レンガ通り。

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 松屋通りと銀座レンガ通りの交差点にある清水カメラ。だいぶ少なくなったとはいえ,銀座〜新橋には中古カメラ屋が多い。

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 PENTAX 67II + SMC Takumar 75mm f4.5 が¥162,000。使わなくなってしまった PENTAX 67II を手放さずに持っているが,これぐらいの値段で売れるなら手放そうかな……
 オリンパスの「実態顕微鏡」は「実体顕微鏡」の typo かな。

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 並木通りの銀座並木通郵便局の一郭。

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 松屋通りの MCM。

 MCM はバッグや財布のブランドだが,私のかつての専門である実装技術の分野で MCM といえばマルチチップモジュール(Multi-Chip Module)を意味する。通常の電子機器はシリコンの LSI をセラミックやプラスチックのパッケージに入れて,それをプリント基板上に並べるのだが,MCM は裸のままの LSI のダイ(ベアチップ)を複数個,直接サブストレートの上に並べることで,LSI 間の伝送経路をより短くして高速化したり,小型化する技術である。もともとは高速化・高性能化のためにスーパーコンピュータや大型汎用コンピュータ向けに開発されていた技術だが,小型化のメリットもあり,現在では携帯電話などの超小型機器にも使用されている。

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 銀座西三丁目交差点の横断歩道で外堀通りを渡る。正面は首都高速高架下の西銀座デパート。

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 銀座西三丁目交差点から数寄屋橋交差点を見る。

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 銀座西三丁目交差点から銀座西二丁目交差点を見る。

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 外堀通りの丸の内東映会館とマロニエゲート銀座2。マロニエゲート銀座2(讀賣銀座ビル)は2016年までプランタン銀座だったところ。

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 丸の内東映会館の向かい側あたりから首都高速高架下は銀座インズとなる。

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 マロニエゲート銀座2 にはニトリやユニクロが入っている。プランタン銀座にニトリの出店が決まったときには,あれこれ驚きの声を耳にした(目にした)ものだった。

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 ふと時刻を見たら午後4時20分。夕方の通勤ラッシュに巻き込まれる前に帰るつもりだったので,そろそろ銀座を離れなければ……

── SONY Cyber-shot DSC-RX100M3

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2017年5月 6日 (土曜日)

大きく変貌する街 渋谷駅界隈の夜景

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大きく変貌する街 渋谷駅界隈の夜景


 タワークレーンが林立する日本橋界隈を見ていたら,同様に大規模な再開発が行われている渋谷駅界隈の写真を撮っておきたくなったので,三越前駅から東京メトロの銀座線に乗り渋谷駅へ。

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 渋谷駅西口バスターミナル側に出る。

 写真左が渋谷駅と一体化した東急東横店南館。渋谷駅直結の東急百貨店東横店は東館・西館・南館で構成されていたが,再開発事業のためにまず東館が解体され,現在は西館と南館の2館体制となっている。

 写真正面では玉川通りの上を首都高速3号渋谷線が走っている。その向こう側が桜丘町。「桜丘町1地区」では東急不動産が大規模な再開発を計画しており,地上36階建てと地上32階建て,地上15階建ての3棟のビルが建つらしい。

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 視線を南側に移すと,東急電鉄本社跡地にセルリアンタワーがそびえ立つのが見える。渋谷では一番高いビルだ。

 数年前までならセルリアンタワーの手前の駅前に東急プラザ渋谷が立地していたが,老朽化により2015年3月に閉館して解体された。現在は跡地に地上18階地下4階建ての再開発ビルの建築が始まっており,2020年の東京オリンピック前に竣工予定だそうだ。ビルの1階部分にはバスターミナルが設置されるらしい。

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 手狭な感じの渋谷駅西口バスターミナルだが,バスのりばまではすべて平面移動で済む。駅の正面を出てすぐのところにバス停が並び,島になっているところのバス停へも地上を歩くだけで到達する。

 世の中には,バスのりばへの移動に階段の上り下りが必要だったり(そういうところは地上が横断禁止になっていても,歩行者は危険な路上横断をしがち),駅の正面にマイカーで横付けできるのにバス停は駅から離れていたりするようなバスターミナルが多い。少しは渋谷駅西口バスターミナルを見習ってほしい気がする。

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 ハチ公前広場を通って宮益坂口のほうへ。ハチ公前広場は人が多すぎて,写真を撮っているような状況ではなかった。

 写真左が東急文化会館跡地に建つ渋谷ヒカリエ,渋谷駅前を東京メトロ銀座線の高架橋が横切る。

 写真右側は渋谷駅宮益坂口である。以前はここに東急百貨店東横店東館が建っていたが,2013年3月末に閉館し,解体された。現在はJR山手線や東京メトロ銀座線の運転を止めずに,線路の上にある東急百貨店の建物を解体する工事が進められている。東急百貨店東横店東館跡地は,最終的には新しい東口バスターミナル(の一部)になるようだ。

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 渋谷駅東口の渋谷ヒカリエ。地上34階,地下4階建て,2012年3月竣工の渋谷の新しい顔だ。以前ここに建っていた東急文化会館の五島プラネタリウムは残念ながら復活せず,ヒカリエ内の劇場「東急シアターオーブ」の名称にその面影を残すのみ。

 写真右側のタワークレーンは東急東横線跡地の「渋谷駅南街区プロジェクト」の再開発ビルで,地上35階建て,地下4階のビルが2018年秋に竣工予定だ。
 もちろんここも東急系の再開発である。東京丸の内が“
三菱村”,東京日本橋が“三井村”(三井村は大阪の淀屋橋にもある)であるように,渋谷は“東急村”になっている。

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 渋谷駅東口バスターミナルは,東口の南側,東京メトロ銀座線と玉川通りに挟まれたところにあったが,都市再生特別地区の再開発で旧東横線ホーム跡地と併せて渋谷駅街区東棟(地上47階地下7階)の建築が始まり,宮益坂側に押し出されてきている。最終的にもこちら側が東口バスターミナルになるようだ。

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 渋谷からのバスの主力,都01系統の六本木経由新橋駅前行きのバス停も宮益坂側に移動している。

 どうでもいい話だが,1990年頃に南青山に通勤していたことがあって,渋谷から勤務先に近い南青山七丁目を通り東京タワーへ行く渋88系統のバスをたまに利用していた。今になってみると1990年もずいぶん昔のことになってしまったが,それでもほぼ現代と言える1990年に,この渋88系統のバスだけは,なぜかワンマン運転ではなく車掌が乗務していたことを覚えている。ほんと,なぜだったのだろう?

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 工事用フェンスで囲まれた東急百貨店東横店東館跡地。

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 明治通りの宮益坂下交差点を渡る。

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 宮益坂下交差点を渡り,渋谷駅方向を振り返る。東急百貨店東横店西館と渋谷マークシティ(イースト)が見える。
 渋谷マークシティイーストは地上25階建てで,京王井の頭線渋谷駅の上に建っている。“東急村”の渋谷では,かつての京王帝都電鉄の京王電鉄も目立たず,駅の上に建つ渋谷マークシティの上層階に入っているのは京王グループではなく東急グループの渋谷エクセルホテル東急である。

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 銀座線の高架線をくぐり,渋谷ヒカリエの前から南側を見る。

 写真正面が東急東横線跡地の「渋谷駅南街区プロジェクト」の再開発ビル,写真右のタワークレーンが渋谷駅街区東棟(地上47階地下7階)である。

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 地方の都市では駅を市街地から少し遠ざけて高架化し,駅前広場を大きく広げる工事が盛んに行われているが,東京を代表する繁華街の渋谷では駅前広場をつぶしてビルを建てている。そのコントラストが興味深い。

 個人的な話になるが,駅を下りて巨大な駅前広場を見ると,その向こう側まで歩くのがおっくうになり,ため息をつきたくなる。駅の改札口を出たら,すぐに商店街になっているような街だと,心からホッとする。
 交通の結節点になって利用者の多い駅では,利用者を受け入れるだけのキャパシティが必要になるので,駅前広場を大きくしなければならない面もあって難しい問題だ。

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 まずは渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールから渋谷駅周辺を俯瞰する。

 ヒカリエ11階には展望スペース「スカイロビー」があるのだが,Googleで画像検索したところ,渋谷駅側には植栽を施したひさしがあるらしく,下のほうを俯瞰できるのは東京メトロ銀座線の真上の一部だけのように思われる。
 それより階数は低くなるが,9階のヒカリエホールのほうが真下に障害物がなく,広角レンズでの俯瞰が撮りやすいと判断したのだった。

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 渋谷駅街区東棟(地上47階地下7階)の様子がよく見える。

 これで綺麗な夕焼けになってくれたら最高なのだが,残念ながら水平線近くに雲があるので難しそう……

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 かぶっていた帽子でレンズを覆って写り込みを防ごうとするが,なかなかうまくいかない。こういう撮影のためにラバーフードが欲しくなるね。

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 ヒカリエホールに到着してから15分。あっという間に日没。鮮やかな夕焼けにはならなかった。

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 思い思いのかたちで渋谷の街を見る。

 今度は標準域〜中望遠のレンズも用意して,11階のスカイロビーにも行ってみたい。

(動画もずいぶん撮ったのだが,Macに取り込み忘れてしまった。大失敗)

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or SONY Cyber-shot DSC-RX100M3

【関連記事】
2011年4月25日 (月曜日):もうすぐ地下化される東横線渋谷駅界隈
2011年4月25日 (月曜日):ときどき剣呑ベーゴマ遊び 渋谷のんべい横丁

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いかにんじんを買いに…日本橋室町三越前

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いかにんじんを買いに…日本橋室町三越前


 いかにんじん食いたい,阿武隈の紅葉漬食いたい,酪王カフェオレ飲みたい……。福島県で生まれ育ったので,ときどき故郷の食べもの,飲み物が欲しくなる。
 残念ながら「いかにんじん(にんじんイカとも言う)」も紅葉漬も県外の人には知られていないし,近所のスーパーでは売っていないので,日本橋ふくしま館MIDETTEまで買いに行くことにする。

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 戸塚から横須賀線・総武快速線直通君津行きの電車に乗り,新日本橋駅で下車。中央通り(国道4号線・国道6号線・国道17号線等)と江戸通り(国道6号線)が交差する室町3丁目交差点で地上に出る。

 室町3丁目交差点から中央通りの南側,日本橋室町三丁目方向を見る。写真右側の日本橋三井タワーの手前の日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区の再開発事業が始まっている。地上25階地下3階建て,延べ床面積約168,000m²の大規模再開発だ。日本橋三井タワーやCOREDO室町と同じ三井不動産の再開発なので,ここもまたCOREDOになるのかもしれない。

 それにしても,日本橋界隈に林立するクレーンは壮観である。

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 室町3丁目交差点のすぐ北側の中央通り柳屋太洋ビルに日本橋ふくしま館MIDETTEはある。MIDETTE=ミデッテは「見でって」で,見ていってね,来てみてね,を意味する福島弁である。

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 いかにんじんだけじゃなく,さまざまな福島県の特産品があって目移りする。

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 私が生まれ育った三春町の三春駒や三春張子(腰高虎),もちろん“かんのやの家伝ゆべし”もある。
 最近では三春の名物と言えば三春滝桜ばかりが有名になっているが,もともとは三春駒や三春張子のほうが全国的に知られていたのだ。

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 食いたくてたまらなかった阿武隈の紅葉漬,いかにんじん,都路村(現在は田村市都路町。美しい村名だよね)のハツの燻製などを購入。

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 酪王カフェオレも買う。酪王牛乳がまだ三春牛乳だった頃,給食の牛乳は三春牛乳だったし,酪王カフェオレがまだコーヒー牛乳だった頃から馴染んだ味だ。三春に帰省したときには,駅前の三春牛乳工場(のちの県酪連三春工場)の前の自販機でテトラパックの酪王カフェオレを買って飲むのが決まりだった。

 昔は大手メーカーのコーヒー牛乳が乳飲料だった時代に,三春牛乳のコーヒー牛乳(酪王コーヒー牛乳)は牛乳なのが,俺たち三春牛乳ファンの自慢だった。牛乳業界での紆余曲折があり,生乳100%しか「牛乳」を名乗れなくなったため,酪王コーヒー牛乳は酪王カフェオレとなったが,牛乳っぽさが残る味は健在だ。

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 日本橋ふくしま館MIDETTEで買物した後は北の神田方面に抜けるつもりだったが,日本橋室町の再開発の様子を見たら,現状を写真に撮っておきたくなったので方針転換。南へ……

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 中央通りの室町三丁目南交差点。写真右が日本橋三井タワー。

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 室町三丁目南交差点から日本橋三井タワーを見上げる。

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 日本橋三井タワーの奥が三井本館(重要文化財)。さらにその先が日本橋三越本店(重要文化財)と国の重要文化財の建物が並んでいる。

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 中央通りから福徳神社に続く浮世小路。江戸時代の地図には「室町うき世少路」ともあり,「うきよこうじ」ではなく「うきよしょうじ」と呼ぶらしい。このあたりに加賀出身者が住んでいたため,加賀言葉で「しょうじ」なのだとか。

 日本橋の浮世小路といえば,古典落語の「百川」がこのあたりにあったという料亭「百川」を舞台にしている。田舎なまり強い奉公人の話なので,東北の福島で生まれ育ち,30年以上も首都圏で生活しているのにいまだになまりが抜けない私にとっては微妙に身につまされる演目である。

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 福徳神社の鳥居と,福徳神社の前で浮世小路と交差する仲通り。写真右がCOREDO室町(室町東三井ビルディング),左がCOREDO室町2(室町古河三井ビルディング)。

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 福徳神社と福徳の森。ビルに囲まれた,ちょっとした憩いの場になっている。

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 中央通りに戻り,三井本館を正面から見る。巨大な大理石の列柱が特徴的な銀行建築である。1929年(昭和4年)竣工の鉄骨鉄筋コンクリート造で,1998年に国の重要文化財に指定された。

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 中央通りと江戸桜通り(駿河町通り)の交差点を挟んで日本橋三越本店が並ぶ。

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 日本橋三越本店の前から三井本館・日本橋三井タワーを見る。

 世の中には「腰巻ビルはダサい」という意見が数多く見られるが,歴史的な建物との連続性や統一感を出すための選択肢として,これ以外に良案が見当たらない気がする。

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 日本橋三越本店本館。
 地下鉄の駅が地下にあって見えないため,日本橋~京橋~銀座の主要な交通機関はタクシーのように思えてくる。郊外や地方都市のようなマイカーではない。

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 日本橋三井本店本館。1914年(大正3年)の竣工で,その後何度か増築されている。同時期の大規模建築だった東京駅前の丸の内ビルヂング(丸ビル)はあっさりと取り壊されてしまったが,この三越本店は約1年前,とうとう国の重要文化財に指定されている。

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 中央通りの日本橋三越本店本館の前から北側を振り返る。

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 日本橋三越本店本館の前の「にほんばし島根館」。最高の立地条件だ。

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 日本橋三越本店本館(写真右)と日本橋三越本店新館(写真左)。

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 かつおぶしの大和屋が角にあるむろまち小路へ。山本海苔店本店(こちらは山本陽子がCMをしていたほう。上から読んでも山本山,下から読んでも山本山の山本山も老舗で日本橋に本店があるからまぎらわしい)や,うなぎの日本橋伊勢定の本店があったりして,そこはかとなく日本の文化を感じさせるあたり,さすがお江戸日本橋である。

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 むろまち小路。江戸時代の品川町通りかな。

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 むろまち小路から中央通りの日本橋三越本店を振り返る。

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 むろまち小路のミカドコーヒー,その奥は志賀直哉が名づけたことで知られる寿司の蛇の市本店。

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 蛇の市本店の前の四つ辻から北に延びる通りは,コレド室町とコレド室町2の間の仲通りに続いている。

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 狂気さえ漂うペットボトル群。日が当たってキラキラするものを猫が嫌うという都市伝説があるらしい。路上駐輪避けにはなるかも。

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 旧室町から本小田原町あたりには細い路地が多い。

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 むろまち小路とあじさい通りの交差点が見えてくる。あじさい通り(ひょっとしたら新仲通りとも言うのかな)は日本橋室町と日本橋本町の境界になる。

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 むろまち小路とあじさい通りの交差点にある老舗中華料理大勝軒。

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 むろまち小路。突き当たりに昭和通りの上を走る首都高都心環状線の高架が見える。

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 老舗の貫禄が感じられる大勝軒。残念ながら定休日だった。

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 中華料理大勝軒。

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 鳥萬,とんかつ宇田川,加賀麩の不室屋の並び。

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 中華料理大勝軒の写真をもう一枚。

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 あじさい通りを南へ。

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 あじさい通りから路地を通って中央通りに抜けようと思うが……

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 天丼「金子半之助」に長い行列ができていて行く手をさえぎる。行列が苦手な私は,思わずここで引き返す。

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 あじさい通りに戻る。
 弁松総本店は折詰弁当専門店。都内の百貨店などでしか買えないが,ここ本店では小売りもしているらしい。
 シャッターに日本橋魚河岸按針町と書かれているように,もともと魚河岸で働いている人向けの食事処で,料理を持ち帰る人が多かったことから,徐々に折詰弁当専門店になったという。

 店の前の桜の木は阿亀桜(オカメザクラ)。マメザクラとカンヒサクラの交雑種という説明書きがあった。

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 昭和通り(高架は首都高都心環状線)の日本橋本町スクエア,本町会館の前。昭和通りの東側の日本橋小舟町には,昭和の初期まで日本橋川から延びた東堀留川・西堀留川という入堀があり,日本橋の魚河岸などとともに舟運で栄えたところである。

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 昭和通りからむろまち小路の加賀麩不室屋の前に戻る。

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 とんかつ宇田川の前からむろまち小路の西側,日本橋三越本店方向を見る。日本橋三越本店本館と新館を結ぶ連絡通路が見える。

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 加賀麩不室屋の横の路地を入る。

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 あじさい通りに抜けようと思ったら,ここにもまた行列。天丼ではなく“天ぷらめし”の金子半之助。

 それにしても行列に並んでまで食べたいという気力がすごいね。行列が苦手な私は,日本橋なら行列のない名店がいっぱいあるだろうに……と思っちゃう。

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 あじさい通りを南へ。中華料理大勝軒の前に戻ってきた。

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 むろまち小路から仲通りに入り,南へ。

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 日本橋焼餃子の前から仲通りの北側を振り返る。コレド室町とコレド室町2を結ぶ連絡通路が見える。

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 日本橋三越新館の前,中央通りの日本橋北詰交差点に出る。

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 日本橋北詰交差点から日本橋を見る。

 大きく見えるビルはコレド日本橋。その上に頭が飛び出ているのがコレド日本橋とは永代通りを挟んで向かい合う東京日本橋タワーである。

 さらにその奥に見えるタワークレーンは,上の方で書いた海苔とお茶の「山本山」本社と丸三証券本社のビル跡地の日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業C街区の再開発による高層ビルで,そのまた隣の高島屋日本橋店本館(日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業B街区)の改修と合わせて工事が行われている。
 ちなみにここも三井不動産。丸の内の“三菱村”に対抗するかのように,日本橋の“三井村”化が進んでいる。

 地方では県庁所在地どころから政令指定都市でも街が寂れ,景気回復の実感に乏しい状況が続いているが,東京のど真ん中では不景気などどこ吹く風といった感じの再開発ラッシュに沸いている。

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 日本橋北詰交差点と日本橋三越新館。

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 そして日本橋川に架かる日本橋。日本の道路元標があり,日本の道路網の源である。

 ちなみに福島県の国道4号線あさか野バイパスには五百川に架かる「日本橋」があるが,こちらは郡山市和田町と宮市にまたがることから名づけられ,日本橋(ひもとばし)と読むので注意が必要である。

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 日本橋は1911年(明治44年)の竣工。日本の首都を代表する橋らしい重厚な石造二連アーチ橋で,親柱や中柱には塔柱が立ち,北詰東側は東京市の紋章を手にした獅子の青銅像が守っている。

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 日本橋の上を首都高速都心環状線が通っている。景観的に上に被さる首都高速を問題視する議論があり,地下化しようという話もあるようだ。

 Wikipediaの「日本橋 (東京都中央区)」の項には,現行の日本橋が1911年に完成した当時の写真が載っている。写真がパブリックドメインなので,次に写真とそのリンクを貼り付けてみた。

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 日本橋の見事さとともに,その手前の複線の線路に目が釘付けとなった。こんなところに鉄道が通ってたっけ? まさか貨物線か? ……と一瞬頭の中がパニックになりかけたが,日本橋の上を走っていた東京都電(当時は東京市電かな)の仮設橋だという考えに思い至り,やっと腑に落ちた。

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 日本橋の南詰東側には「滝の広場」が整備され,日本橋川には東京湾クルージングの日本橋船着場がある。

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 日本橋南詰の野村證券の前の「滝の広場」。

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 日本橋南詰東側の親柱の燈柱。

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 日本橋南詰の親柱も,東京市の紋章を抱えた獅子が守っている。

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 日本橋南詰東側のソメイヨシノの下……

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 日本橋南詰の野村證券ビル(旧日本橋野村ビル)は1930年(昭和5年)の竣工。奥行きがあって「軍艦ビル」とも呼ばれているらしい。

 このビルを含む一帯では,大規模な日本橋一丁目中地区の再開発計画が動いており,重要文化財等に指定されているわけではない野村證券ビルがどうなるのかは気になるところである。

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 中央通りの日本橋南詰の交差点。この「日本橋一丁目1,2街区」でも約7,000m²の再開発が計画されている。もちろんここも三井不動産の計画だ。

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 日本橋南詰西側の親柱。

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 首都高速都心環状線の橋桁に設置された「日本橋」の銘板と野村證券ビル。

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 日本橋南詰西側の親柱の燈柱と獅子。

 その後ろに見えるのは「K&K」の国分グループ本社である。K&K国分といえば缶詰のイメージで,少し前まで勝手に鹿児島県国分市(現在は合併して霧島市)の会社だと思い込んでいた。♫花は霧島 煙草は国分〜のイメージ。子供の頃に刷り込まれた記憶は強いね。

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 日本橋から中央通りの南方を見る。

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 日本橋の上を通る首都高速都心環状線にも「道路元標地点」と彫られた燈柱が立っている。

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 日本橋の中柱の燈柱の両側には麒麟がいる。

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 燈柱の影が伸び,そろい踏み。

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 麒麟は伝説の霊獣で吉兆をあらわすことから,東京の繁栄を象徴している。麒麟の羽は,ここが道路元標地点であり,ここから西に北に羽ばたくことをも意味しているらしい。

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 日本橋を渡り,北詰へ。

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 日本橋北詰交差点。

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 日本橋北詰交差点西側の親柱の獅子。

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 日本橋北詰交差点の横には「道路元標の広場」があり,旧東京市道路元標と日本国道路元標(複製)が展示されている。

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 東京市道路元標。
 里程標には,横浜市 二九粁,甲府市 一三一粁,名古屋市三七○粁,京都市 五○三粁,大阪市 五五○粁,下関市 一○七六粁,鹿児島市 一四六九粁 と書かれている。
 こういう一覧を見ると,その都市を選んだ基準が興味深く感じられる。今選ぶなら,甲府市じゃなくて静岡市,下関市じゃなくて福岡市かな。赤間関市じゃなくて下関市と書かれているということは,それほど古い記述ではないのかな。

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 日本橋三越本店新館と本館の間。空中に連絡通路がある。ここにはタクシーのりばがあり,次から次へとタクシーが出てくる。先にも書いたが,東京都心部の交通手段は地下鉄・タクシー・徒歩が主流である。

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 日本橋三越本店に室町一丁目町会の二の宮神輿が展示されている。この二の宮神輿は商売繁盛・医薬健康・開運招福のえびす様を乗せる神輿で,1973年(昭和48年)に日本橋三越が創業300年を記念して奉納したもの。

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 一週間後には神田明神御祭禮「神田祭」(室町一丁目祭)が開催され,この神輿も神田明神へ宮入する。神田祭は「天下祭」とも呼ばれ,山王祭・深川祭と並ぶ江戸三大祭りのひとつである。

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 日本橋三越本店の前から中央通りの北側を見る。

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 屋号が書かれた弓張り提灯がズラリと並ぶ。

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 日本橋三越本店本館正面玄関に並ぶライオン像。三越の象徴である。

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 日本橋三越本店本館正面玄関のライオン像。前足や鼻はみんなになでられてツルっつるだ。

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 江戸桜通りを挟んで向かい合うコレド室町(写真左・室町東三井ビルディング)とコレド室町3(写真右・室町ちばぎん三井ビルディング)。

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 中央通り(写真左)と江戸桜通りの交差点。

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 中央通りと江戸桜通りの交差点の三井本館(三井住友信託銀行・三井記念美術館)。

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 桜の季節以外は意外にひっそりとした江戸桜通りの日本橋三越本店本館に,「三越地階賣場 地下鐵入口(地下鉄銀座線三越前駅)」があるので地下鉄に乗るために三越前駅へ。

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 東京メトロ銀座線の三越前駅。

新日本橋〜日本橋室町
 ビルが多いのでGPS経路がグシャグシャになっている。

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or SONY Cyber-shot DSC-RX100M3

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2017年5月 4日 (木曜日)

逢おうかまた蒲田で……Part2 大田区蒲田

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逢おうかまた蒲田で……Part2 東京都大田区蒲田


 JR蒲田駅西口周辺の繁華街を歩く。

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 品川から京浜東北線の電車に乗り,蒲田駅で下車。駅ビル「GRANDUO蒲田」西館を出る。

 グランデュオ蒲田西館は10年ぐらい前までは「サンカマタ」だったが,大規模な改修工事によって,2008年にグランデュオ蒲田として生まれ変わった。

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 蒲田駅西口前。

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 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅の駅ビル「東急プラザ蒲田」はグランデュオ蒲田西館とほぼ一体化している。と言っても,全フロアがつながっているわけではないところが若干まぎらわしい。

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 蒲田駅西口のタクシーのりば。

 JR蒲田駅は不幸な駅である。

 蒲田駅には東海道線中距離電車のホームがなく,京浜東北線の電車しか停まらない。
 JR蒲田駅は東京都南部の拠点駅なので利用客数は多く,国内のJR線駅別乗車人数では23位(乗車人数144,072人)になっている。この数字は,東京都東部の拠点駅で総武線快速も停車する錦糸町駅の106,222人(42位)を大きく上回り,中野駅146,400人(22位)とほぼ同数である。

 JR蒲田駅に東海道線のホームが作られないのは,すぐ隣に川崎駅があるからだ。川崎駅は東海道の川崎宿に隣接しており,1872年(明治5年)に日本最初の鉄道が品川−横浜(桜木町)間に鉄道が開業した直後(約1か月後)に開業している。

 それから約30年後の1904年(明治37年),まだ見渡す限り田んぼだったところに蒲田駅が開業。蒲田の街は,この駅を中心に発達した比較的新しい街である。江戸時代からの街である川崎には,駅の出自の時点で敵わず,それを現在も引きずってしまっている。

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 蒲田駅西口には蒲田西口商店街のサンライズ商店街とサンロード商店街というふたつの全蓋式アーケードがある。

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 東急の駅ビル「東急プラザ蒲田」。

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 ふたつある全蓋式アーケード商店街のうち,北側にあるのがサンライズ商店街(西口本通り)。商店街の入口にあった「千成」という大きな八百屋がなくなって,携帯電話ショップになっている。八百屋・果物屋のいろどりは,商店街を印象づける上でとても重要だと思っているので,ちょっと寂しい。

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 サンライズ商店街の前からグランデュオ蒲田西館・東急プラザ蒲田(写真右)を振り返る。

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 ふたつある全蓋式アーケード商店街の南側にあり,東急池上線・多摩川線と平行しているのがサンロード通り。

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 サンロード通りの全蓋式アーケード。「どっきりカメラのキシ」のキシフォートは,“カメラ”,“フォート”を名乗っているが雑貨屋さん的ななにかである。

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 東急プラザ蒲田の前から蒲田駅西口の広場を見る。植栽の工事が行われている。

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 蒲田西口商店街のサンライズ商店街。

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 サンライズ商店街の全蓋式アーケード。

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 東急バスの路線バスが蒲田駅西口を出て行く。蒲田駅西口の駅前ロータリーにバスのりばはなく,駅前のバス通りにバス停が並んでいる。

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 蒲田駅西口のグランデュオ蒲田西館。耐震補強工事を含めて,大規模な改修工事で新しいビルになっているが,上層階の外観には1970年に開業したサンカマタの面影が残る。

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 蒲田駅西口から西に延びるバス通り。

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 グランドキャバレー「レディタウン」がある。

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 グランドキャバレー「レディタウン」。生バンドによる生演奏,生歌・ダンス。貴重な昭和の遺産とでも言える存在であるが,残念ながら8月10日で閉店してしまうとのこと。

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 蒲田西口商店街のサンライズ商店街「サンライズ・ショッピングモール」。

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 サンライズ商店街の全蓋式アーケードからJR蒲田駅を見る。

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 西口サンライズ通り「サンライズ・ショッピングモール」。

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 どっきりカメラのキシフォート,サンライズ蒲田店。カメラ関係は扱っていない。

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 西口サンライズ通りの「サンライズ・ショッピングモール」。

 蒲田西口商店街の東側にあるからサンライズ通り,真ん中がサンロード通りなのだと推測してみた。東急池上線・多摩川線沿いの路地はさしずめサンセット通りなのだと思われる(現実にはくいだおれ横丁・東急駅前通り「バーボンロード」となっている)……

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 約400mの全蓋式アーケード商店街である。

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 南側を見ると平行するサンロード蒲田の全蓋式アーケードが見える。

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 サンロード蒲田「サンロード・ショッピングモール」。

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 サンロード蒲田「サンロード・ショッピングモール」。サンライズ商店街に比べると幅員がかなり狭い。

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 さらに南側には東急池上線・多摩川線(目蒲線)が平行している。東急線のガード沿いは,東側(蒲田駅側・写真左)がくいだおれ横丁,西側が東急駅前通りとなっている。

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 東急駅前通り「バーボンロード」。

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 くいだおれ横丁。ガード上に東急蒲田駅のホーム屋根が見える。

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 東急駅前通り「バーボンロード」。その名の通り飲食店が多い。

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 東急駅前通り「バーボンロード」。東急池上線と多摩川線の電車が頻繁に走る音がするが,残念ながら商店街と一緒に写せる場所が見つからなかった。どこかに俯瞰できる場所があればおもしろいのだが……

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 サンライズ商店街の亀屋百貨店の前に戻る。亀屋百貨店は昭和2年の創業の老舗。家具とインテリアの大きな店だ。

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 亀屋百貨店とサンライズ蒲田「サンライズ・ショッピングモール」。

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 西口サンライズ通り「サンライズ・ショッピングモール」を西へ。

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 蒲田センタービル。

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 西口サンライズ通り「サンライズ・ショッピングモール」のイナバかばん店の前の四ツ辻。

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 四ツ辻を南へ。サンロード蒲田の全蓋式アーケードはここ(写真左)で終わっている。突き当たりは東急線のガード。

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 おふくろの味「蒲田食堂」昔懐かし定食や……と看板に書かれているめし処「壱番隊」。どれが店名だかわかりにくい。店の前で子供たちが遊んでいるという,最近では珍しくなった光景が見られた。

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 蒲田食堂(壱番隊)の前から西側を見る。

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 サンロード蒲田の全蓋式アーケードの中から西側を見る。

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 サンロード蒲田「サンロード・ショッピングモール」。

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 東急池上線の電車とガード横の東急駅前通り「バーボンロード」。

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 蒲田食堂「壱番隊」の横から西に続く路地。

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 サンライズ蒲田商店街に戻る。

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 サンライズ蒲田商店街の純喫茶「リオ」。こういう喫茶店が残っているかどうかは,街の奥深さの指標になる。

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 イナバかばん店の前から東側(蒲田駅方向)を振り返る。

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 蒲田西口商店街から駅前のバス通りを渡り,蒲田西口クロス通り商店街へ。蒲田西口クロス通り商店街は蒲田駅西口の駅前ロータリーの西側に広がり,バス通りと多摩堤通りに挟まれたエリアにあたる。

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 このあたりは,昔少年チャンピオンに連載された漫画「750(ナナハン)ライダー」の作者の出身地だとかで,三番街すずらん通りには「750ライダー」の商店街フラッグが下がっている。

 ただ,蒲田西口すずらん通り商店街は蒲田駅前から多摩堤通りに沿った商店街だと思っていたので,ここがすずらん通り商店街なのか,蒲田西口クロス通り商店街との関係がどうなっているのかがよくわからない。

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 蒲田西口クロス通り商店街を東の蒲田駅方向に歩く。

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 蒲田西口クロス通り商店街のスナック「ガッティ」の横から多摩堤通り方向に続く路地。

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 蒲田西口クロス通り商店街の西側を振り返る。

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 蒲田西口クロス通り商店街は,大きな荷物を引きずって蒲田駅方向に向かう人が多い。商店街の西側にホテルが多いからだと思われる。

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 蒲田西口クロス通り商店街の立花屋。ここの四ツ辻が「クロス通り」の名の元になった交差点だと思われる。大正時代,このあたりにやっと市街地が形成し始め,まだ「御園(ミゾオ)」と呼ばれていた頃(現在は西蒲田七丁目),既にここには十字路があったことが古い地形図から見てとれる。

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 立花屋を正面から捉えた写真を撮っておく。

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 立花屋の前からクロス通りの東側を見る。突き当たりには蒲田駅前の弘城ビルが見える。

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 立花屋の前から蒲田西口クロス通り商店街の西側を振り返る。

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 四ツ辻の少し北側から立花屋・蒲田駅前郵便局方向を振り返る。

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 ラーメン二郎JR西口蒲田店がある。ラーメン二郎と言えば,山盛りになったラーメンの写真を何度も見たことはあるが,たまたま今まで自分の行動範囲に店が存在したことがなく,たぶん生まれて初めて「ラーメン二郎」として視野に入ったラーメン二郎である。店に入らず通過したけど……

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 写真左奥が多摩堤通りとの交差点。

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 ラーメン二郎の前から西に延びる蒲田西口クロス通り商店街を西へ。

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 スナック「カトレア」,スナック「香奈児(シャネル)」がある四ツ辻。香奈児でシャネルは読めない。

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 そのまま西へ歩き,小さな飲食店街のある交差点へ。

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 かつての地名が残る御園写真館の先にはビジネスホテルやラブホテルが並んでいる。

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 多摩堤通り(蒲田西口すずらん通り商店街)へ出る。左側は壱岐いきスナック「さくら」。

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 多摩堤通り(都道11号線)をJR蒲田駅西口に向かって走る東急バス。

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 大國鮨から時計・宝石の精光堂の並び。交差点の45°面取りが美しい。

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 大國鮨の並び。

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 しゃれた工場風にも見える建物。元は何だったのだろう。

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 東京蒲田病院北西の多摩堤通りの交差点。大田都税事務所バス停の近く。

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 東京蒲田病院の裏側(南側)に回ると,10分ぐらい前にチラッと見た飲食店街となる。

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 小料理店やスナックがズラリと並ぶ。

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 特にこの飲食店街の名前があるわけではないようだ。

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 BAR「黒ばら」の前から東側(蒲田駅側)を見る。

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 交差点の45°面取りは大好きだが,角アールはもっと好きだ。

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 焼鳥「松之山」。

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 角アールの建物だけでも大好きなのに,それが向かい合わせになっていて,立ち去りがたい。

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 後ろのビルは東京蒲田病院。

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 焼鳥「松之山」の前から西側を振り返る。

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 西蒲田七丁目,東京蒲田病院裏の飲食店街。

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 西蒲田七丁目,東京蒲田病院裏の飲食店街。

 午後6時半を過ぎ,だいぶ暗くなってきた。

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 再び多摩堤通りを横断して北側の西蒲田六丁目側に抜け,細い路地を通って女塚神社方向へ。榛名看護婦家政婦紹介所がある。このあたりは女塚(ヲナヅカ)という地名だったところである。

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 曲がった道路の雰囲気や古い地図を見た感じだと,右側の道路はこのあたりに家がほとんど建っていなかった頃からの道だと思われる。

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 西蒲田六丁目の女塚神社。もともとはJR蒲田駅東口付近にあった旧御園村・旧女塚村の鎮守の八幡社が,東海道線の敷設でこの地に移転し,女塚神社と改称したものらしい。

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 女塚神社の前から大城通り商店街に抜ける。

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 大城通り商店街。蒲田駅近くの多摩堤通りから都立大森高校付近まで,北北西に約900mもある長い商店街である。

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 大城通り商店街。相生小学校の東側にある変形六叉路(駐車場への通路を入れると七叉路のようにも見える)。

 蒲田付近はもともとは水田地帯で,東京湾に向かってかすかに傾斜のある水田に水を配するために形成されたあぜ道が元になった道路が多く,そこを旧東海道や東海道本線が斜めに真っ直ぐ横切ったところに街が形成したため,道路が斜めに交差している箇所が多く,必然的に五叉路・六叉路(そして七叉路の「七辻」でも有名)が多くなる。

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 大城通り商店街の南端にある商店街アーチ。
 このあたりから西蒲田一丁目〜六丁目にはバス路線がなく,公共交通機関のないエリアが広がっており,タクシーと自転車を多く見かけた。

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 大城通り商店街の商店街アーチの横が五叉路になっている。

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 大城通り商店街の南端の五叉路。

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 飲食店の多い細い路地を通って蒲田駅近くの多摩堤通りに抜ける。

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 西蒲田五丁目にはスナック・小料理屋が密集した三角地帯がある。

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 三軒茶屋の三茶三角地帯より規模は小さいが,紛れもない三角地帯である。

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 直角三角形なのでここの角度は90°。

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 直角三角形の鋭角の横にスーパーホテル東京JR蒲田西口がある。

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 ツタが電線にからまっている。

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 直角三角形の斜辺にあたる路地。直角三角形の斜辺の長さは外接円の直径に等しく,直角をはさむ2辺の長さの和から内接円の直径を引いた差に等しい。

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 直角三角形の斜辺を蒲田駅方向に伸ばした路地にある長屋式飲食店街。

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 多摩堤通りとの交差点が見えてきた。

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 路地の北西方向を振り返る。

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 多摩堤通りとすずらん通りとその他の通りの交差点。日本工学院専門学校・東京工科大蒲田キャンパスの前にあるこの交差点は,蒲田らしく数え方によっては七叉路になっている。

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 日本工学院専門学校・東京工科大蒲田キャンパスの前の交差点から蒲田西口クロス通り商店街・蒲田駅前郵便局方向に延びる通り。

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 この通りは多摩堤通りから蒲田駅方向に延びるバス通りで,バスの降車場が並んでいる。

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 中島ビル。

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 蒲田駅前の降車場に到着した蒲田駅行きのバス。

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 蒲田駅前のニューカマタビル。

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 蒲田駅西口には弘城(ひろき)ビルが複数あるだけでなく,パチンコ弘城やシティホテル弘城,焼肉弘城,中国料理大飯店弘城,台湾菜館弘城など,ヒロキがあふれている。

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 Club Music & Bar 8810。階段のところに身体がはさまって入れなかった……というのはウソだよ。

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 多摩堤通りからJR蒲田駅ホームの横に続くすずらん通り。突き当たりに京浜東北線の電車が停まっているのが見える。
 たぶんここがもともとの多摩堤通りで,東海道本線で分断されてしまったのだと思われる。

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 ここから日本工学院専門学校・東京工科大蒲田キャンパス方向に延びているのが蒲田工学院通り商店街である。

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 蒲田工学院通り商店街には飲食店,特にラーメン屋がとても多い。

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 工学院通り商店街で晩飯を食べようと思ったが,若い人向けの店ばかりのような気がして困ってしまう。

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 工学院通り商店街。

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 蒲田工学院通り商店街の蒲田駅方向を振り返る。

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 工学院通り商店街の商店街アーチ。

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 蒲田駅前のドン・キホーテ。

 ゴチャゴチャとした雑多なものは案外大好きなのだが,なぜかドン・キホーテは私の琴線に触れず,半世紀以上の人生でいまだに利用したことがない。

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 ドン・キホーテ他が入る弘城ビル。都市の雑居ビルの典型といった感じである。

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 蒲田駅から電車に乗って帰路に着く。

 蒲田の街のごく一部を歩き回っただけだが,雑多な街を満喫した。やっぱり蒲田は奥が深い。

蒲田駅西口

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS

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2007年11月17日 (土曜日):蒲田の街で晩飯を食う
2010年11月20日 (土曜日):逢おうかまた蒲田で……
2011年11月20日 (日曜日):蒲田駅から品川行きのバスに乗った

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