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2016年1月 6日 (水曜日)

惑う参道に何思う石切さん 石切参道

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惑う参道に何思う石切さん 石切参道


 近鉄奈良線の石切駅から石切劔箭神社まで続く参道に並ぶ石切参道商店街を歩く。
 東大阪市の石切劔箭神社,通称「石切さん」は生駒山の山麓にあり,デンボ(腫れ物)の神さんとして古くから親しまれている神社である。どんな強固な岩でも切り裂き,刺しぬくことのできる剣と箭(矢)をご神体として祀ることから石切劔箭神社と呼ばれるらしい。

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 石切駅前の鳥居。ここから神社まで約1kmある。

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 鳥居の横を近鉄奈良線の電車が走る。

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 近鉄奈良線の横の参道を下る。
 音川の上流には石切劔箭神社上之宮やたくさんの寺が並んでいるが,登り坂がつらいので今回はパスする。

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 石切駅方向を振り返る。

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 近鉄石切駅から約200mのところにある三叉路。石切参道ようこそ石切さんへと書かれた石切参道商店街のアーチがある。石切神社まで六丁という道標が立っている。左折すると石切劔箭神社上ノ宮・石切夢観音へ。

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 石切参道商店街へ。

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 かなり急な下り坂になっている。寺院に○○山という山号があるように,寺や神社は高いところにあって,参道はどちらかというと登り坂になっていることが多い。参道が下り坂なのは成田山新勝寺を思わせる。

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 坂の上を振り返る。人が写っていた方が,下り坂であるということがわかりやすい。

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 石切参道商店街には占いの店が多い。多いとは聞いていたが,この後でさらに驚くことになる。

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 下り坂を転がるように下る。

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 履き物や日用品の山本商店。

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 山本商店の向かいには,ピンピンコロリふくろうさん「ピンコロ屋 梟」。なんとも単刀直入な店名だ。

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 ここだけですよ「明青館」安心してお入り下さい……易占明青館。
 ここのすぐしたには献牛舎があり,毎年7月に行われる「石切さん献牛祭」の牛車が展示されているはずだったが,なにやら工事中だった。

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 左が河内西國第十番霊場千手寺の参道。

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 石切参道商店街を下る。

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 それにしても占い屋が多い。占いに興味はないが,なぜこんなことになっているのかには興味がある。

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 河内石切山大佛寺の前で参道は少し広い道路を横切る。

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 日本で三番目石切大佛。日本で3番目に大きな大仏を名乗っているようだ。

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 石切参道は少し広い道路を渡り,「まめや」岩瀬商店の横からまた下り坂になって続いている。
 テラス石きりの2階はレストランになっているようだ。森山高至氏が『非常識な建築業界「どや建築」という病』で書いた,「どや顔」をする建築というのはこういうものを言うのだろうか。

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 石切神宣大教会。伝統的な神社なのか占い屋なのかの区別が付きにくくなっている。

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 日本推理易学会石切支部「石切一番館」。最上級の鑑定レベルを実感してください……とのこと。

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 石切一番館の前からテラス石きりを振り返る。

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 石切名物本家「ひろうす」の久保ひろうす本店。「ひろうす」というのは東日本で言うところの「がんもどき」。長崎に伝わったポルトガル語のフィリョース(ポルトガルの食べ物)が飛龍頭(ひりょうず)となり,それが「ひろうす」と呼ばれるようになったという説がある。

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 石切不動明王。

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 食事処の石切丸。

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 石切不動明王の向かいの「すずや」。

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 豊八大黒殿と石切まるかん。

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 豊八大黒殿と石切まるかん。

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 幸福を呼ぶ豊八大黒殿。巨大な狛犬と大黒様の石像がある。ちょっと不気味。
 石切駅からここまで,「豊八」という店が数軒あった。占い屋じゃない店もあり,このあたりの古くからの地主さんなのかもしれない。

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 石切参道商店街を下る。

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 陰陽師占店。店頭に「あなたの悩みの原因教えます」と題して,ずらりと悩みの種が列挙されている。まったく,人間は悩む動物なのだなあと思う。

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 それにしても,なぜこのように占い屋ばかりが並ぶことになったのだろうか。「東の巣鴨,西の石切」と呼ばれることもあるらしいが,“おばあちゃんの原宿”の巣鴨地蔵通り商店街も,ある日このようなことになる可能性があるということだろうか。

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 占い豊八。また「豊八」だ。

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 占い豊八と向かいの「はしかわ花店」。

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 占い豊八「占いの館」の隣に東大阪観光協会のアンテナショップと生薬配合浴剤「延寿湯温泉」の足湯がある。入浴剤を謳う温泉は珍しいのじゃなかろうか。意味わからん。

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 占い豊八。大海の奇跡 一角(海獣名)の黄金宝牙展示中。「よくあたる占い発祥地」「世界で二番目に大きい一角獣の牙展示中につきご覧下さい」。黄金なのか牙なのか,よくわからない。一角獣は一攫千金の駄洒落らしい。

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 占い豊八と占いはん豊八。

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 北向地蔵尊(北向地蔵大菩薩)。小さな石が置かれていて,お一人二石お持ち帰りくださいと書かれている。一石は身につけること,一石は神棚に上げること,と書かれている。

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 石切七福神,霊石(水晶)パワーなんてのもある。
 水晶に何らかの霊的なものを感じるのは,やはり美しいからだろうか。子供の頃に,山に水晶を採りに行って,小さな紫水晶を拾ったことがある。生まれ育った阿武隈高地は花崗岩の地層があり,三春町の町外れには天然記念物のペグマタイト岩脈露頭があるなど,水晶の産地でもあるのだ(特に石川町周辺)。
 昔のテレビで,霊能者とやらがまじめに「水晶は水の結晶だ」と言っててひっくり返りそうになったことがある。水晶は二酸化ケイ素の結晶で,水の結晶は氷なんだけどね……

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 北向地蔵尊(北向地蔵大菩薩)。
 石を二個もらってこようと思ったが,うちには神棚がないのであきらめた。

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 石切参道商店街をさらに下る。馬の油,サザエさんの店。

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 阿部商店。こぼれ梅というのはみりん粕のことらしい。自家製しょうが漬が美味そう。

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 森田薬房と石切参道郵便局。森田薬房には漢方薬が並んでいる。

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 石切参道商店街の石切参道郵便局の前から坂の上を振り返る。

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 占い宝珠。

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 美術工芸品の吉村商店の前。

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 唐木家具・美術工芸品・吉村商店。唐木というのは黒檀や紫檀などの材料のことで,中国から入ってきたもの,唐からきた木という意味で唐木(からき・とうぼく)と呼ばれる。

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 調合秘傳七味唐がらしの珍味堂。その向かい側には石切つけもの横丁がある。

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 石切つけもの横丁。漬物屋ばかりではなく,飲食店などが並んでいる。

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 石切つけもの横丁と珍味堂の前から坂の上を振り返る。

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 元気的古典の店「遊遊」。テントにはブティック「YUYU」と書かれている。

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 おしゃれショップ大和屋。

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 よもぎ餅「梅月堂」。梅月堂の店舗が二つ並び,よもぎ餅,山菜おこわ,みたらし団子,五平餅などを売っている。

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 珍味堂本舗にはこよみ易の本やカレンダーが並んでいる。「珍味堂本舗」という以前の店舗名だけが残っているらしい。

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 梅月堂。

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 御漬物処たつみと“おやつ処”遊心庵。

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 出雲そば橋本。のれんは「うどん」。

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 小美術・縁起物・ステッキの安田商店ジュン。

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 小美術・縁起物・ステッキの安田商店ジュンの招き猫。「猫にふれないで」の注意書きがある。

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 かた焼「布一屋」。手焼きのせんべいが店頭に並ぶ。

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 御食事処「わかば」と婦人用品・毛糸の「さわい」。
 占い屋じゃない店が並んでいるとホッとする。このあたりは昔ながらの門前町らしい。

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 胡麻・雑穀専門店「みかみ」とかた焼「布一屋」。

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 御食事処「わかば」と和菓子の寿々屋。

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 このあたりは石切劔箭神社の近くで参道がS字カーブ(ゆるやかなクランク)をしていて,飲食店も多く,一番賑わっているところだと感じた。

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 よもぎうどん大和屋。

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 よもぎうどんの大和屋。珍しく人通りが途切れた瞬間にシャッターを押した。

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 北前船のカワモト「川本昆布食品」。おぼろ昆布が並ぶ。

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 おでんの提灯が下がる「すし秀」の前。

 よもぎうどんの大和屋の看板には,「テレビで有名」「ダウンタウンの誰それが御来店」と書かれている。テレビに出た店に行きたくなる気持ちが個人的にはよくわからないが,テレビで紹介されると客がドッと増えるという寂しい現実……

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 よもぎうどんの大和屋。

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 占の華陽とお菓子・つくだ煮の大西。

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 つくだ煮の大西のあたりからS字カーブが始まる。

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 紅梅焼・明石焼の錦泉堂の前のS字カーブ(ゆるやかなクランク)。

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 紅梅焼・明石焼の錦泉堂。

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 お菓子・つくだ煮の大西。

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 亀井時計めがね店。
 左奥でS字カーブになっているのが見える。

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 紅梅焼の錦泉堂,つくだ煮の大西の前から石切駅方向を振り返る。

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 中尾紙店。

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 S字カーブの中ほど,自然食品なると屋と各種香辛料むかし,辰巳種苗園芸店。

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 やまなみ銘石。このあたりからS字カーブの最後の左カーブが始まる。

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 食堂「魚竹」とむさし屋。むさし屋にはお菓子やオモチャがあふれんばかりに並んでいる。奈良県生駒市にあるイコマ製菓本舗の「レインボーラムネ」という直径2cmもある球形のラムネが人気で,なかなか入手できないことから幻のラムネとも言われているらしいのだが,ここ「むさし屋」でそれを売っているとかいないとか……

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 むさし屋の迫力ある品揃え。レインボーラムネ(幻のイコマラムネ)の500円パックと1000円パックが山積みになっている。後日ネットで調べると,とにかく生産が追いつかなくて非常に入手しにくいとか,入手するために長蛇の列に並ぶとか,奈良県の人は年に2回の抽選で選ばれた人しか購入できないとか,オークションでプレミア価格で売られているとか,あれこれ「幻」である所以が書かれている。そんなに珍しいものなら,話の種に買ってみても良かったかな……

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 さきいかや焼もちの「こまつ」と食料品「辻中」の先に,S字カーブの最後の左カーブが見えてきた。写真左は喫茶「比呂」。“珈琲は黒い魔女”だとか。

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 おみやげショップ「むさし屋」。オモチャ・ゲーム,石切名物・昔の味を今に伝える(生姜砂糖漬・かた焼・手造りあめ)という看板がある。

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 食料品「辻中」,「刀」の十五代河内守國助の前のS字カーブ。

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 食料品「辻中」の前のS字カーブを振り返る。

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 石切佃煮漬物本舗「カクマン」。

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 石切佃煮漬物本舗「カクマン」。

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 石切佃煮漬物本舗「カクマン」と衣料品まるいち。

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 石切佃煮漬物本舗「カクマン」と衣料品まるいち。

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 味噌煎餅「宝玉堂」とお食事処「かわもと」。

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 和風お食事処「生田屋」とお茶の辻利園。

 石切参道商店街でも最も賑わっているS字カーブの前後には,参拝客相手の飲食店や土産物店が多く,しかも古くから営業している感じの店ばかりで,占い屋は少ない。新しく商店が増えたところや,どちらかというと中心から外れたところに,近年になった占い屋が増えたからではないかと思われる。

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 和風お食事処「生田屋」の横には,よもぎだんご・みたらし団子・おでん売場がある。

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 和風お食事処「生田屋」のよもぎだんご・みたらし団子・おでん売場。よもぎ団子は6個入り500円などだが,よもぎ串団子130円・わらび餅串150円だったりすると,買い食い衝動が抑えられなくなる。

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 アクセサリー・おもちゃの店「石田屋」とカクマン石切薬舗。

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 オモチャが大量に並ぶ石田屋。

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 マジックハンドやマジックびっくり魔法刀(刃の部分が引っ込むナイフ)など,懐かしいオモチャが並ぶ石田屋。その向かいには奈良漬製造元の辰巳屋本家石切支店がある。

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 石切名物紅梅焼の本家太田屋。

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 紅梅焼の本家太田屋。

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 石切劔箭神社が近づくと,参道の北側に玉垣が並ぶようになる。
 写真左は和歌山藩士四世坂本昌胤記念館と石切大天狗。石屋だろうか?

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 紅梅焼の太田屋と坂本昌胤記念館。「ご参拝の皆様,中に入ってご覧下さい。石切山大佛寺管長坂本昌胤」という碑が立っている。何が見られるのかは不明だ。

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 ようこそ石切さんへと書かれた石切参道商店街のアーチが見えてきた。
 やきいも,天津甘栗の「公楽軒」がある。

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 お食事処「すずや」の前から石切参道商店街を振り返る。

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 石切劔箭神社の三之鳥居。
 三之鳥居の前に百度石があり,たくさんの人が本殿前と三之鳥居前の百度石の間を行き来するお百度参りをしている。百日間毎日参拝しなくても,一日に百度参ることで百日詣での代わりになるという。石切さんのお百度参りは有名なので,他人に見られないように百度参りするという話はどうでもいいようだ。

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 石切劔箭神社の三之鳥居の前の喫茶・軽食「村田屋」。

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 三之鳥居と絵馬殿の間の参道。

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 参道から三之鳥居,本殿を振り返る。

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 石切劔箭神社の絵馬殿。屋根の上に剣が輝いている。

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 石切劔箭神社の絵馬殿。屋根の上には剣が輝き,それを6本の箭が取り囲んでいる。

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 絵馬殿の横の親子連牛像。農業で使う牛をねぎらい,五穀豊穣と家内安全を祈願するものらしい。

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 三之鳥居と喫茶・軽食村田屋と石切参道商店街。

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 三之鳥居の前から近鉄けいはんな線の新石切駅に続く参道(西参道)。石切駅に続く参道よりも道幅が広く,占い屋も多め。「占」の文字が氾濫するのを見ると,頭の中で「占」の文字がゲシュタルト崩壊を起こす。

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 新石切駅側の参道(西参道)にはイチョウなどの大きな木が,並木というには間隔がまばらな感じで並んでいる。

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 新石切駅側の参道の大きな石の門。

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 石切神社西参道商店会商店街の横断幕。

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 石切神社西参道商店街の横断幕。

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 東高野街道の新石切駅東交差点の石切藤地蔵尊(通称「首無し地蔵尊」)。藤の枝に囲まれている。

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 近鉄けいはんな線の新石切駅と東高野街道の新石切駅前交差点。

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 近鉄けいはんな線の新石切駅のホームを出て行くコスモスクエア行き電車(大阪市営交通局中央線の20系電車)。第三軌条方式である。近鉄けいはんな線は大阪市営地下鉄中央線に乗り入れており,中央線とけいはんな線を合わせて「ゆめはんな」という統一名称がつけられている。

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 けいはんな線の新石切駅ホームの東端から生駒山を見る。中腹まで建物がびっしり建っていることがわかる。

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 けいはんな線新石切駅の東側には生駒山をくぐる生駒トンネルがある。生駒トンネル入口の下には第二阪奈有料道路の阪奈トンネルの入口もある。

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 新石切駅からコスモスクエア行きの電車に乗り込む……

石切参道

── SONY α7S + Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS or SONY Cyber-shot DSC-RX100M3

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