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2014年1月 3日 (金曜日)

名古屋から近鉄電車で鈴鹿へ

 伊勢神宮方面に向かうことを決めて,津駅前に今晩の宿を確保した(iPhoneでネット予約……楽ちんな時代になったものだ)ものの,津に行くまでにどこの町を見て回るか考えていなかった。どうしよう……

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 近鉄名古屋駅のホーム。とりあえず普通列車(各駅停車)の白塚行きに乗り込み,電車の中で行き先を考えることにする。

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 近鉄蟹江駅に停車中。
 近鉄の普通列車は優等列車にバンバン抜かれるため,走っている時間よりも停車時間のほうが長いんじゃないかと思うぐらい停まる。そのおかげで車内はがらがら。おかげで,ゆっくりと行き先を検討することができる。

 どこの町を歩くか考えるときに参考にするのは,私の場合,もっぱら国土地理院の地形図に近い電子国土基本図。iPhoneのFieldAccessというアプリを使用して見ている(その後のアップデートによってFieldAccessの標準の地図が,電子国土基本図ではなく新しい地理院地図になってしまって,少し残念)。

国土地理院 近鉄蟹江
 たとえば,近鉄蟹江駅付近の電子国土基本図はこのようになっている。ほら,ひと目で歩きたくなる範囲がわかる。紙の国土地理院二万五千分の一地形図ならもっと見やすいんだが,贅沢は言えない。

 同じエリアをGoogleマップで表示すると次のようになる。

Googleマップ 近鉄蟹江
 Googleマップは情報の表示が平板でメリハリがなく,残念ながら街歩きをするのには適していないように感じる。さらに言えば,以前よりもそれがひどくなっているように思う。

 近鉄蟹江駅で下車して,駅の周辺を歩くことに決めたとする。その場合,Googleマップはさらに拡大表示ができて,家屋の密集具合や路地の様子まで表示することができるので,国土地理院の電子国土基本図よりも有利になる。

Googleマップ近鉄蟹江駅前
 Googleマップで近鉄蟹江駅付近を拡大したところ。これはこれで大変ありがたい地図だが,私が街歩きに愛用しているのはマピオンだ(iPhone 5sでよく落ちるのが玉に瑕)。

マピオン近鉄蟹江駅前
 同じ近鉄蟹江駅付近のマピオンの表示がこれ。明らかに見やすい。また,駅前の細い路地にある商店街の様子も目に浮かんでくる感じだし,川沿いの甘強酒造の酒蔵の配置までよくわかる。

 マピオンは日本で設立された電子地図サービス会社だけあって,クルマ社会先進国でカーナビ由来の地図を元にしている(と思われる)Googleマップとは違って,公共交通機関+徒歩での移動にも目線が行き届いているように感じる。その道路がバス路線かどうかの表示もある。

 どちらも基本情報にはゼンリンの地図データを使用しているのだが,たとえば日本の住居表示に多い街区方式に対応しているマピオン(街区が色分けされている)に対して,Googleマップは欧米に多い道路方式(住所が○○通り,※※通りとなっているやつ)を念頭に作られているんじゃないかと思われ,地区の境界線には無頓着だ。

 で,電車の中で検討して,歩いてみたくなったのは近鉄の鈴鹿市駅周辺と白子駅周辺。どちらも鈴鹿市内だ。

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 近鉄鈴鹿線に乗り換えるため,伊勢若松駅で普通列車白塚行きを降りる。

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 伊勢若松駅の跨線橋で見た乗り換え案内。近鉄の駅の案内板が“津 大阪 神戸 賢島 方面”という表記になっていて,神戸が紛れもなく“KOBE”であることから,近鉄の神戸方面への特急列車運転延伸の本気度が伝わってきた。
 Twitter・Instagramでこの写真のことをつぶやいたところ,伊賀線が乗り入れる伊賀神戸(いがかんべ)駅のことではないかとコメントが付いて,なるほどと思ったが,でも“いがかんべ”駅と間違えることはなかんべ……

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 近鉄鈴鹿線の平田町・鈴鹿市駅方面は4番線。
 鈴鹿市は1942年に合併してできた市で,その中心となったのは神戸(かんべ)藩の城下町だった神戸町と白子町だったりするから,なおさら面白い。これから向かう鈴鹿市の中心駅である鈴鹿市駅(利用客は近鉄名古屋線の白子駅のほうが多い)は,1963年までは伊勢神戸(いせかんべ)駅であり,近鉄鈴鹿線も同じ1963年までは神戸線という名称だったのだ。

 先ほどの“津 大阪 神戸 賢島 方面”の表記も,1963年までは伊勢若松駅から分岐するのは神戸線であり,その終点が伊勢神戸駅だったわけだから,兵庫県の神戸ではなく伊勢神戸のことではないか……という説も成り立つことになる。

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 そうこうしているうちに,伊勢若松駅の4番線ホームに,平田町からの鈴鹿線の電車(伊勢若松行き)が入ってきた。鈴鹿線の電車は伊勢若松駅〜平田町駅間を折返し運転しているようだ。

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 鈴鹿線の電車に貼られた「2014.3.7 あべのハルカス GRAND OPEN!」。東日本の人間が考えるよりはるかに,三重県は関西地方なのだと思う。

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 1番線に停まる電車の一番後ろの車両だけがラッピングされている。よく見ると『縁博みえ2014』の文字が見える。緑博かと思いきや縁博(えんぱく)。
 よくわからないので検索してみたが,『2014年県民力拡大プロジェクト 縁博みえ2014』の本家サイトを見ても,“「美し国おこし・三重」が応援してきた県民の皆さんの地域づくり活動。その成果を県内外にアピールし、新たな時代に向かって拡大をめざす、それが県民力拡大プロジェクトです”としか書かれていなくて,う〜む……

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 鈴鹿線の電車の中。電車はワンマン運転で,運賃箱が運転席のドアのところについている。

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 鈴鹿市駅で下車する。

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 鈴鹿線は全線単線だが,鈴鹿市駅は2面2線で構内踏切がある。

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 鈴鹿市駅の改札を出る。そこそこ立派な駅ビルがあるのだが,テナントが撤退し,空きビルになってしまっている。

 ── Canon PowerShot S100 or iPhone 5s

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コメント

地図を比較してみると確かに解りやすさが断然違いますね。街を初めて歩く方にとって親切な地図ですね。

投稿: ひろやん | 2014年3月17日 (月曜日) 00時26分

 地図にはいろいろあって,見ているだけで楽しいです。最近はカーナビに向いた機能が注目されているようですけど,歩きにも力を入れた地図がどんどん出てくるのを楽しみにしてます。

投稿: 三日画師 | 2014年3月17日 (月曜日) 01時47分

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