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2013年8月 3日 (土曜日)

つゆ焼きそばと〝こみせ〟の黒石

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つゆ焼きそばと〝こみせ〟の黒石



 7年前に弘南鉄道の中央弘前駅から大鰐までの大鰐線には乗ったが,弘前から黒石までの弘南線にはまだ乗ったことがなかったので,この機会に乗車する。ついでに,最近になってB級グルメブームで,黒石が街中で売り出そうとしている「つゆ焼きそば」と,雁木の一種である〝こみせ〟の街並みを経験してみたい。

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 弘南鉄道弘南線の弘前駅ホームに下りると,既に黒石行きの電車が走り出しそうな雰囲気だった。元東急7000系の中間車両に運転台をつける改造をした車両で,カマボコの断面のような不思議な顔をしている。時刻表と時計を確認したところ,発車時刻まで約2分で,これを逃すと次は1時間後。あちこち写真を撮っている時間もなく,電車に乗り込んだ。


 エアコンのない車両(元東急)は窓が全開。少ししか開いていないようだけど,これが全開。
 エアコンで快適な温度に維持されている車両よりも,夏は前回の窓から入ってくる風の方がはるかに気持ちが良い。

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 黒石駅に到着。電車の正面が,かまぼこ形ではなく東急7000系そのままの車両になっているのは,この車両が弘前から乗ってきた車両ではないということ。ホームには,朝の通学時間帯に4両編成に増結するための2両が停車したままで,弘前からの電車はその2両にくっつく寸前まで近づいて停車するため,下車したあとで正面の写真が撮れなかったのだった。

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 弘南鉄道弘南線黒石駅の黒石駅前広場側。かつては,国鉄黒石線の黒石駅も北側にあった。奥羽本線の川部駅とを結ぶ国鉄の黒石線は,JR東日本になる前の1984年に弘南鉄道になり,この駅に乗り入れていたが,1998年に全線廃止となってしまった。
 黒石駅と弘南生協コープ黒石店とは一体化している。

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 黒石駅のホームの横に出てみると,ホームかさ上げ工事?をやっているようだ。

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 黒石駅から適当に町を歩く。寺小路や油横丁,株梗木横丁など,とりあえず見てみたい路地はあるが,それをどう結んで〝こみせ〟のある中町に行くかが思案どころ。
 まずは,弘南生協コープ黒石店の道路の反対側。長屋形式の飲み屋街に不動産屋が入っている。右側の入口は「サハリン」。どんな店だろう?

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 一番町の黒石郵便局の前。

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 まずは油横丁を南へ。

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 油横丁。横丁というにはかなり広い通り。油横丁というのは,この通りの両側の地名になっている。

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 青い森信用金庫黒石支店のまえあたり。「青い森」は第三セクターの鉄道会社だけでなく,他にも使われているらしい。

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 乙徳兵衛町と甲徳兵衛町の境の交差点。

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 甲徳兵衛町を見る。飲み屋街がありそうな雰囲気がする。

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 雪田畳店の横に並ぶ甲徳兵衛町のスナック街。

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 うら寂しい感じのスナック街だ。

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 二階部分は通路のようにも見えるが,荒れ果てている。

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 さらに甲徳兵衛町の路地の奥を見る。

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 気になって,二階部分をよく見ようとしたが,暗くてよく見えなかった。店は営業しているのだろうか。

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 路地の奥から入口を振り返る。

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 路地のそのまた横丁(行き止まり?)には,さらに寂れた感じのスナック街がある。たぶん営業はしていない。

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 飲み屋横丁の真ん中に鍵曲がりがある。

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 既に寂れてしまった感じの横丁に入っていく。

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 モダンな風車の飾りもあった飲み屋街。すっかり廃屋になっているように見える。

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 そのよこの駐車場横の建物は,飲み屋街のものではないが,雪の重みが原因だろうか,屋根の重みに耐えられなかった感じで歪んでいる。

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 風車の飾りがあった長屋がの飲み屋街。

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 元の路地へ。

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 路地の鍵曲がり。周辺には歯抜けになってしまった土地も多い。

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 密集というほどではないが,複数の鍵曲がりがある路地には飲み屋が多い。鍵曲がりから南側は,甲徳兵衛町から横町になる。

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 鍵曲がりになっていると,遠目には行き止まりに見えるので面白い。

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 甲徳兵衛町からの路地が横町に出る。

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 横町へ。

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 横町の毛糸のマーベル。

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 甲徳兵衛町からの路地を振り返る。

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 横町の商店街は一般的な商店街だが,賑わいはあまりない。

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 伝統工芸津軽塗の店,牛たんの「ごっつぉ家」……

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 三上呉服店のある横町と上町の交差点(一番街)。

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 交差点の南側は市ノ町で,黒石市役所がある。通りを挟んでみちのく銀行,市民文化会館,黒石市勤労青少年ホーム,東北労働金庫黒石支店などもある。
 右側の大きな建物は,大きなスーパーが撤退した後だろうか。パチンコ屋(サカエ会館)になっている。右側は生活支援プラザJ。こちらも,元は商業施設のように見える。

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 小田桐スポーツ。その先は三上呉服店がある交差点。

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 横町を通って〝こみせ〟のある中町を目指す。

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 横町の沢井金物店,中林酒店,工藤時計店……

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 お茶の竹乃園の横に,「かぐじ広場」の文字が見える。

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 普通の東北弁なら「かぐし広場(〝ぐ〟鼻濁音にならない)は」,標準語なら「かくし広場」だろうか?
 よくわからないが,広場は町家の裏側にあり,気持ちの良い風の吹き渡る休憩所になっている。

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 横町と前町,中町が交差する交差点になる。

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 横町の〝こみせ〟を振り返る。かつては,〝こみせ通り〟と呼ばれる中町以外にも〝こみせ〟があったものと思われるが,観光地化された中町以外ではどんどん少なくなっているように思われる。

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 漢方調剤のマルチ薬局。

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 前町側にも小見世が続いている。〝こみせ〟と書くのが面倒になったので,以下は小見世に変更。
 小見世というよりも,新潟県の人には雁木といった方が通じると思うが,港町では港や川の船着き場に作った階段状の桟橋を雁木というので,ちょっと紛らわしい。

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 優雅なカーブが目立つ金清堂時計店のファサード。

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 駐車場越しに見える鳴海醸造店の路地側の姿。

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 鳴海醸造店とその前の小見世。

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 鳴海醸造店の前の小見世。弘前よりも一足先に行われている黒石ねぷた祭りにあわせて,小学生たちが願いごとを書いた行灯(箱提灯)が並んでいる。黒石ねぷた祭りは,ねぷたの運行台数が多いのが特徴で,今年は64台のねぷたが運行されたそうだ。

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 中町と前町の交差点方向を振り返る。

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 同じような写真ばかりになる……

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 鳴海醸造店。

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 これも小見世。

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 津軽黒石こみせ駅。土産物屋。B級グルメとして知られつつある「つゆ焼きそば」なども食べられる。

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 国重要文化財になっている高橋家住宅。1763年(宝暦13年)に建築されたものらしい。

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 中町のこみせ通りは一軒一軒の町家が大きく,横から裏に回れる構造になっているところも多い。さっきの「かぐじ広場」もそれだ。

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 こみせ美術館(西谷家)がある交差点方向を見る。

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 巨大な杉玉(酒林)がある中村酒造。

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 小見世の下から杉玉(酒林)のある中村酒造を見る。

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 こみせ美術館(西谷家)の前から中村酒造を見る。

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 こみせ美術館(西谷家)の前のこけし。

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 こみせ通りの道標。その先にあるのが旧松の湯。黒石のこみせ通りは,妻入りと平入りが混在している。

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 中村酒造。

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 中村酒造の前から〝こみせ通り〟の寺山餅店を見る。

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 旧松の湯。他の中町のこみせと違って,こみせ部分の軒が高く,その前面にガラス窓が入っている。1993年(平成5年)11月まで営業していたそうだ。

 黒石の中町こみせ通りは,軒をそのまま伸ばした「落とし式」と呼ばれる。全体的に小見世の下の通りが,道路に比べると低くなっていて,小さな階段を下りるようになっているところもある。なぜだろうか。コンクリート道路時代には,道路より歩道の方が10cm程度高くなっていたのが,そこに何度もアスファルト舗装を繰り返し,結局は道路のアスファルトが盛り上がって歩道よりも高くなったというところを知っているので,そういう由来があるのかとも思ったが,片側には水路(雪捨て用?)もあり,どうやら最初から小見世の下を低くしているように見える。

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 こみせ美術館の横から,甲徳兵衛町方向を見る。

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 旧松の湯の前から中町こみせ通りを見る。

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 洋風建築の岩谷歯科醫院は1938年(昭和13年)建築で,こみせがない。黒石市中町伝統的建造物群保存地区の説明書きがある。この位置で撮っておけば,あとで拡大して文章が読めるかと思ったが,D800Eに付けていたのが安レンズだったため解像せず……(トホホ)

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 上原呉服店の先は浜町となる。黒石のこみせには,柱部分に板戸が入る溝が切ってあって,冬には板戸を入れて雪が入るのを防いでいたらしいが,ここ上原呉服店のこみせ部分にその名残を感じる。

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 上原呉服店全景。既に営業はしていないようだ。

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 浜町側から見た中町こみせ通り。

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 旧松の湯のこみせ部分から伸びた巨大な松の木。この木が,松の湯の名の由来となったのだろうか。

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 旧松の湯のこみせから中町こみせ通りを見る。

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 こみせ美術館(西谷家)の西側に洋風の火の見櫓が見える。

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 旧松の湯の側面。

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 洋風の火の見櫓がある建物は,黒石市第三消防部屯所。1924年(大正13年)の建築。カッコ良さにシビれる。

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 飲み屋が多い甲徳兵衛町。

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 センターカトウと安原センタービル2。弘前と同様に,長屋形式の飲み屋街は「センター」と名付けられている。

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 甲徳センター。右が甲徳センター1,左が甲徳センター2。

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 甲徳センターからセンターカトウと安原センタービル2を見る。正面に小さな祠がある。

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 右が甲徳センター1,左が甲徳センター2。

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 甲徳センター。

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 有楽丁センター。右が有楽丁センター1,左が有楽丁センター2。

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 乙徳兵衛町の十字路。

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 乙徳兵衛町の十字路を黒石駅方向へ。

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 乙徳兵衛町。ここの北側から寺小路になる。

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 黒石駅前の交差点。

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 黒石駅前の交差点のすごう食堂。

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 津軽百年食堂すごう食堂。どうせ食べるなら,観光客向けではない,こういう地元の店がいい。

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 すごう食堂のつゆ焼きそば。もっと焼きソバっぽいものを想像していたが,思った以上にラーメンに近い感じ。でも焼きそば。

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 弘南鉄道の黒石駅へ。

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 黒石駅のホームへ。今度の電車は,正面が東急7000系そのままの車両だ。黒石駅の駅舎側に,朝の増結用の車両が停車したままになっているのかと思ったら,そうではなくて,今度発車する2両編成の車両だけが停車している。通常の30分ヘッドから日中1時間ヘッドになったときに,減便した分が黒石駅に停車していたらしい。

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 弘前駅に到着。

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 弘前から乗った青森行きの電車は,たいへんな混雑状態で青森駅に到着。ホームや階段が大変なことになった。青森ねぶた祭りの集客力恐るべし。

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 リニューアルした青森駅。でも,大きな広告看板が少なくなっただけで,あまり変わっていない気もする。

 2時間ぐらいホテルで休んだら,青森ねぶた祭りだ……

 ── Nikon D800E + AF-S Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G or iPhone 5

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コメント

ほのぼのしますね。

投稿: マイベイ | 2013年8月29日 (木曜日) 22時47分

ねぶた祭の直前の紀行記なんですね!電車の本数が少ないと計画を立てるのが難しいですよね...とちゅうで予想外のハプニングが起こると特に...豪雪がある地域は建物の造りが特殊ですよね。こみせ通りのわきに水路は雪捨用は、、なるほどと思いました。個人的には、お茶屋さんの後ろの路地が『かぐし広場』に通じる意外な風景の展開がおもしろいです。

投稿: ひろやん | 2013年10月 6日 (日曜日) 13時36分

 しっかり計画を立てると,ハプニングが怖くなりますよね。列車の本数が少ない土地では,ヘタするとその日の宿まで辿り着けなかったりしますし。それに,予定の時刻が決まっちゃうと,そればかりが気になって,旅が楽しめないような気もします。

 そんなこともあって,私はすっかり無計画な旅行ばかりになってしまいました。その晩の宿を決めたら,そこまでの最終列車を調べて,メモしておくぐらいだったりします。

投稿: 三日画師 | 2013年10月 6日 (日曜日) 23時01分

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