各駅停車を乗り継いで長崎へ(鳥栖〜長崎)
各駅停車を乗り継いで長崎へ(鳥栖〜長崎)
鳥栖発13時50分(長崎16時55分着)の普通列車で長崎へ向かう。特急かもめ号はたくさん走っているが,各駅停車で長崎まで行こうとすると,次の列車は約2時間後になってしまうので,鳥栖の次にどこかで途中下車するのは難しそうだ。
鳥栖駅の東隣にある鳥栖スタジアム。赤いディーゼルカーは久大本線用。久留米駅に停泊する場所がないため,鳥栖駅まで回送されているらしい。
鳥栖駅のホームに長崎行きの普通列車(始発)が入ってきた。
鳥栖駅の上り,下りのホームにはうどん・そば屋があって,どちらの店もかなり繁盛している。
電車に乗り込む。同じホームに博多方面から荒尾行きか鳥栖止まりの列車が着き,ガラガラだった車内が少し賑やかになった。
走り出した列車から見た鳥栖スタジアム。ドアのところに「床に座らないでください」というステッカーが貼ってある。実際に座っている人が居るから,JR九州がこういうステッカーを貼るんだな。そういえば,福岡空港から博多駅まで乗った福岡市営地下鉄にも同じようなステッカーが貼ってあった。これは九州地方独特の(恥ずかしい)文化なのだろうか。
肥前山口駅で特急の白いかもめ号に追い抜かれる。
時間があったのでホームに出て撮影(一番右側の列車が長崎行き)。ところが,この時点で,既にPowerShot S100のバッテリーが赤いバッテリー不足危険領域のマークを示している。鳥栖の市内でたかだか200枚ぐらい撮っただけなのだが……,PowerShot S100のバッテリー弱すぎじゃね?
肥前竜王駅ですれ違いの特急列車待ち。しばらく待った後で,特急列車がやってきた。PowerShot S100のバッテリーが怪しく,しかも予備バッテリーを持ってきていないので,このあたりからiPhone 4のInstagramの写真が多くなる。
肥前山口駅から先の長崎本線はほとんどが単線区間になるため,多くの駅で特急列車に抜かれるのを待つか,列車行き違いのために長めの停車する。そういうときには席に座ったままではなく,外に出てうろうろしたり,追い抜いたりすれ違う列車を撮影するのも楽しい。
肥前鹿島駅の少し手前,塩田川が有明海に流れ込むところに,たくさんの小舟が揺れていた。
次の肥前浜駅では特急白いかもめ号とすれ違う。
肥前浜駅は写真の右側に駅舎(駅前)があるため,各駅停車が右側のホームに停車し,通過する特急列車が左側を通過する。普通列車の乗客に配慮した停車方法になっていて,しかも日本では珍しい右側通行が見られるのだから一石二鳥だ。
肥前飯田駅では特急に追い抜かれる。カーブにホームがあるため,カメラを水平に構えると電車が傾いているように見える。それは置いといて,本当は右の窓に特急列車の最後尾がきれいに納まるのを狙ったけど,iPhoneでそこまでのシャッタータイミングを捉えるのは難しい。
破瀬の浦の波瀬ノ浦橋。通るたびに,有明海の海水が満ちていたり,干潟になっていたりして面白い。
大浦の里・休石には里信号場がある。その前後の区間は有明海の小さな湾に沿ってぐるりと線路が通っているため,信号場ですれ違う列車が湾の向かい側を同じ方向に走っているのが見えることで有名なところだ。が,残念なことに,こっちの長崎行き普通列車とすれ違う相手は,特急列車だった。信号場に向かう列車が同じ方向に走るシーンにはならず,こちらが信号場で待っているときに,後から特急列車が颯爽と走ってきて,一度も止まることなく,颯爽と走り抜けていった。
現川駅(長崎市)で白いかもめに抜かれる。この先の長いトンネルを抜けると,そこは長崎の市街地だ。
長崎駅構内では何やらイベントが開催されていた。
山の上にまでビルが建っている景色を見て,長崎に来たことを実感する。約25年ぶりの長崎だ。
長崎といえばやっぱり路面電車。しかも,運転間隔が短くて,次から次にやってくる。すばらしい。やっぱり路面電車はこうでなくっちゃ。
もちろんInstagramでも撮影。普段は地味で低コントラストな写真ばかりアップしているから,その反動でInstagramの強烈なフィルタを滅茶苦茶かけてる。こういう写真も面白い。
同じ桜町通りから長崎駅前電停に入ってくる電車をInstagramで撮影。
同じ写真でも,こういうど派手はフィルターをかけると,全然印象が違ってくる。個人的にはノーマルな写真が好きなのだが,こうやって並べて比べると,一枚の写真のインパクトには圧倒される。
長崎駅前商店街。
腹がへったので,駅前の店で腹を膨らす。ちゃんぽんか皿うどんかを迷った末に,ちゃんぽんの大盛り。
長崎駅前電停から正覚寺下行きの電車に乗り,今日の宿がある思案橋電停を目指す。
乗客がいっぱいで,ゆっくり座れるような状態じゃなかったため,迷わず運転手の横に立ってかぶりつく。西浜町電停付近で赤迫行きの電車とすれ違う。
観光通電停で大量下車したので,運転席右後ろのかぶりつき席に座った。
思案橋。かつて,ここの南側の丸山町・寄合町にあった長崎丸山遊郭(江戸の吉原,京都の島原とともに日本三大遊郭と言われた)があり,前を流れていた玉帯川に架かる橋の上で「行こうか戻ろうか」と思案したことから思案橋と名付けられたという。
そういえば,北前船で賑わった三国港の街にも,元遊郭の近くに思案橋という橋が架かっていた。人間はやっぱり考える生きものなのだ。
思案橋横丁。思案橋の入口から,長崎電鉄の電車が走る春雨通りに沿って銅座町の方向に延びている。
思案橋(は地名ではないが)とか銅座町とか船大工町とか,長崎の地名には面白い地名が多い。この思案橋あたりは本石灰町であり,由来が気になる。
ホテルにチェックイン。残念ながら窓からの景色は銅座町・船大工町方向ではなく,山の方向だった。でも,こっちの風景もすこぶる長崎らしい。
── Canon PowerShot S100 or iPhone 4
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コメント
instagramの写真はレトロな感じで味わいがありますね。遊郭は橋を渡って所に建てられる物なのでしょうか....思案橋と言う名前が付くくらいだから昔は合法であっても、良心が咎めるのですかね.....
投稿: ひろやん | 2012年5月20日 (日曜日) 22時08分
郭の文字の通り,街の外れに壁や堀で区切られて設置されることが多いので,橋を渡ることになるんでしょうね。
良心が咎めるのは,やっぱりお金の掛かる遊びだったというのが大きいんじゃないかと思います。
投稿: 三日画師 | 2012年5月24日 (木曜日) 23時39分