鶴見川河口から国道駅へ
鶴見川河口から国道駅へ
堤防ができて様子が一変した鶴見川の河口付近。ノスタルジックな風景は消え去ってしまったが,子供達が元気に遊び回る姿は昔と変わらない。
鶴見川の対岸は,鶴見線沿線の大工業地帯である。
昔の河岸が一部だけ残っていた。
鶴見線の鶴見川橋梁を電車が走る。鶴見川橋梁は左側の国道駅側が高くなっていて,国道駅に向かって上り勾配になっているのがわかる。
このあたりの河岸は貝殻でできているのが特徴だ。
漁船や遊漁船が並ぶ光景は変わらないが,何か寒々とした感じがする。
電車の下半分が隠れている上に,ステンレスの電車が全然映えない。
大規模な堤防が鶴見川と街を分断している。寒々とした感じはこのあたりから生じているのかもしれない。
鶴見川の河岸から生麦魚河岸通りに向かって,たくさんの細い路地が延びる。
黄色い電車が来るのを期待して歩いたのだが,どうやら完全にステンレス製の電車に置き換わってしまったようだ。
鶴見川橋梁の袂。奥に見えるのが国道駅である。
鶴見川をさらに北に向かって歩く。臨港鶴見川橋は第一京浜(国道15号線)の下野谷町入口交差点と鶴見小野駅に近い下野谷町を結んでいる。
鶴見川橋梁を鶴見線の電車が走る。
臨港鶴見川橋の上から国道駅方向を見る。国道駅の周辺には,新しい高層アパートが建ち並んでいる。
第一京浜(国道15号線)の下野谷町入口交差点。交差点の向こう側に,「鶴見銀座」という文字が見える。下野谷町入口交差点から京急鶴見駅に向かう通りは鶴見銀座商店街となっているが,京急鶴見駅からかなり離れたこのあたりは,商店街というほど商店が連続しているわけではない。
鶴見銀座側から下野谷町入口交差点を見る。
下野谷町入口交差点を渡っていると,鶴見線のガードを電車が走ってきた。
下野谷町入口交差点の北側にある鶴見川バス停。
旧東海道でもある生麦魚河岸通りへ。ガードの上が国道駅のホームになっている。
国道駅ガード下の住宅。
国道駅の南東側の入口。
国道駅の南側の生麦魚河岸通り。
国道駅へ。今ではすっかり有名になってしまった光景が広がる。
南東側の入口方向を振り返る。
壁も相当に年季が入っている。
写真を撮りに来ている家族連れもいたりなんかして……。
一軒だけ,焼鳥屋が営業していた。
ちょうど焼鳥屋の上に上下ホームを繋ぐ通路がある。
同じような写真を撮りまくる。今日は,手ぶれ補正の無いカメラD3に,手ぶれ補正機能のないレンズを付けているので,こういう暗い場所ではどうしても「数打ちゃ当たる」的撮り方になってしまう。
国道駅の北西側の入口。
国道駅の改札口。
こういう木組みの改札口は,他ではほとんど見なくなった。
国道駅を家族連れが見に来るなんて,以前なら考えられなかったことである。
北西側,第一京浜(国道15号線)側の入口。
第一京浜側の入口から構内を見る。
第一京浜(国道15号線)の北西,鶴見駅側を見る。
コンクリート片等の脱落防止ネットのため見づらいが,本当にモダンな造形の駅である。
再び駅構内へ。鶴見行きの電車に乗って帰路につくことにする。
改札を入り,ホームへの階段を見上げる。
階段を登りながら……
国道駅に関して「まるで映画のセットのような」という表現をときどき目にするが,こうやって俯瞰すると,確かに映画のセットのような気がしてくる。
体力不足で息を切らしながら階段を登ると,ちょうど鶴見行きの電車がホームに入ってきた。
国道駅の特徴であるアーチ状の架線柱の写真が撮れなかったので,電車を一本見送り,次の電車を待った。
電車が鶴見駅に到着。
JR京浜東北線のホームへ。鶴見線の電車が発車していった。
── Nikon D3 +AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D
【参考】
2004年1月25日(日曜日):鶴見線の国道駅から鶴見川河岸(生麦)へ
2000年9月10日の写真(いずれもFinePix4700Zで撮影):
鶴見川の堤防工事前。鶴見川と街が隣り合わせだった。水害に遭うことも多かったに違いない。
国道駅のホーム。まだ103系の電車が走っていた。
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コメント
ども!
あの真っ暗闇の国道駅を、手ブレ防止の無いカメラでなかなか綺麗に撮りますな。ストロボたいてるようには見えないけど、もしや、ドでかいストロボを使ってるンすか?
ところで、国道駅を出て、鶴見川まで歩いたとこに、でかい犬吠えてなかったスか?アッシは、こないだ行ったときに、怖くて腰抜けまスた。
投稿: ひろ | 2008年4月 6日 (日曜日) 21時27分
ひろさん,こんばんは。
ストロボ等は好きじゃないので使ってません。最近のデジカメは高感度撮影でも問題ない機種が多いので,本当に助かります。
D3では最長シャッター速度を指定してのISO感度オートの設定が可能です。シャッター速度1/30に設定すると,シャッター速度が1/30を下回るときには自動的にISO感度がアップするので,手ぶれをあまり気にせずに撮りまくることが可能です。
犬……そうそう,いましたいました。鶴見川橋梁のところですよね。橋の写真を撮っていたら,思いっきり吠えられました。学生時代にゼンリンの地図のバイトで一軒一軒の表札と地図の名前を照合する仕事をしたときに,毎日犬に吠えられた経験から,吠える犬が苦手なので,鶴見川橋の犬には私も困っちゃいましたよ。
鶴見川橋梁のところから真っ直ぐ国道駅に向かわず,臨港鶴見川橋や下野谷町入口交差点をぐるりと回ってから国道駅に向かったのは,何を隠そう,その犬に吠えられるのを避けたからだったりします……。
投稿: 三日画師 | 2008年4月 7日 (月曜日) 00時24分
こんにちは、お久しぶりです。
国道駅ってすごいですね。
昭和以前のにおいが感じられるところなんですね。
この写真をモノクロにしたらかなりいい感じなりそうですね。
ちょっとみいってしまいました。
投稿: RAD | 2008年4月 7日 (月曜日) 11時47分
RADさん,こんばんは。お久しぶりです。
国道駅の写真をモノクロにすると,まさに昭和30年頃の写真が出来上がりますね。
壁には戦時中の弾痕が残っていたりして,ブームに乗った作りものではない本物の「昭和」を感じるには最適の駅かもしれません。
投稿: 三日画師 | 2008年4月 7日 (月曜日) 19時35分
うーん、実にかっこいい駅ですねえ。
三日画師さんの興奮が伝わってくるようです。
こんなところまだまだいっぱいあるのに、なかなか被写体にする人は少ないのかなあ。
つい最近、お気に入りの近所の古い家の壁も取り壊されてしまって、写真に撮っといてよかったと思うことがしばしばあります。
三日画師さんの写真はいつか立派な文化遺産になるんじゃないかと思っています。
投稿: osa | 2008年4月 8日 (火曜日) 00時59分
osaさん,こんばんは。
国道駅って本当にカッコいいですよね。鶴見駅も,国鉄側の駅より鶴見線の駅が凝った造りになっていますし,鶴見線の前身の鶴見臨港鉄道のセンスはあなどれません。
近所の写真を撮っといて良かった,というのは良くわかります。私が写真を撮る最大の理由がそれなんです。
昔は,カメラは持ち歩いていても,「記録より記憶」という考えが強くて,絵はがきになっているようなところ(と鉄道模型のネタになるパーツの写真)ばかり撮っていました。ふと気づくと,空気のように普通にずっとあり続けると思っていた建物がなくなり,電車がなくなり,街がなくなっている…。ありふれた普通の風景って,プロの方が撮っているわけでもないから,記録には残っていないし,悲しいことに自分の記憶もどんどん薄れてしまうんですよねぇ。
苦労して絵はがきのような写真を撮っても,結局プロが優れた機材で優れた条件の時に撮った写真にはかなわないし,そういう絵はがきになるような場所は,消えてなくなってしまうことも少ないです。
そんなこんなで,どこにでもある風景を撮るようになりました。その中でも,消えてなくなりそうなものを優先して撮るようにしているつもりですけど。
投稿: 三日画師 | 2008年4月 8日 (火曜日) 02時24分