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2008年1月 2日 (水曜日)

天城越え《下田〜修善寺》

 下田の朝。今日も快晴。これも,私の日頃の行いの良さの賜物に違いない(「の」ばかり)。
 今日は,「伊豆の踊子」からの連想で,河津−修善寺間を走るバスに乗って,天城峠を越えることにする。私は根が単純な人間なのだ。

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 下田の街中を歩いて伊豆急下田駅に向かう。
 昨日まで多用したPENTAXのK10Dではなく,コンパクトなPowerShot G7で気楽な撮影を決め込むことにする。

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 以前からPowerShot G7の色の設定はポジフィルムカラーに設定していたつもりだったが,一時的に設定したビビッド(くっきり派手な色合い)のまま撮ってしまい,最後までそれに気がつかなかった。帰ってからパソコンのディスプレイで表示してみて,その派手な絵にびっくり。ディスプレイのガンマ値を1.8にしていても強烈なコントラストだから,Windows機などでガンマ値を2.2に設定している方は,暗いところなんか真っ暗に潰れて見えるんじゃないだろうか……。
 まぁ,こういう派手な写真を好んで撮りたいとは思わないが,たまにはこういうのも良しとしよう。

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 なまこ壁もくっきり,ハッキリ写る。

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 昨日歩いていないところを通るようにして駅に向かう。

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 伊豆急下田駅に到着。
 河津駅(静岡県河津町)から修善寺(静岡県伊豆市)に向かうバスの時刻を調べようと,みどりの窓口に置いてある時刻表を見たところ,一本だけ下田駅始発のバスが設定されていることに気付く。しかも,下田発が20分後の10時50分で,まさにジャスト・イン・タイムである。下田から河津までは伊豆急行の電車で行くつもりだったが,下田始発のバスがあるならそれに乗らない理由はない。

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 下田を出たバスは,国道135号線(東伊豆道路)を走り,白浜海岸などを通って河津駅を目指す。
 乗客は私を含めても5〜6人程度だったが,ほとんどが下田港のある柿崎などで下車してしまい,河津駅バス停に着いたときにはガラガラ状態。河津駅からはそこそこの乗客が乗り込んだ。

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 河津からは海を離れた山道となり,峰温泉等を通り,途中からは国道414号線(下田街道)に合流する。遠くに河津名物?の河津七滝ループ橋が見えてきた。

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 バスが河津七滝ループ橋を回るときのために足を踏ん張る準備をしていたところ,バスはループ橋のある国道414号線を逸れ,大滝温泉(七滝温泉)へ立ち寄る。
 蛇足だが,「大滝」「七滝」はそれぞれ「おおだる」「ななだる」である。河津駅前から乗り込んできた客と運転手とで,「このバスはオオタキには何分で着きますか?」「○○分」「えっ,何でそんなに掛かるの?」という感じの,かみ合わない会話があった。天城トンネルを越えた後で気付いたのだが,このバス路線には,天城トンネルの手前に大滝(オオダル),トンネルの先に大滝(オオタキ)というバス停があり,客の方が大滝温泉をオオタキ温泉だと勘違いし,運転手は大滝(オオタキ)までの時刻を答えたゆえの食い違いだった。

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 ループ橋を回る。かなりの遠心力である。

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 天城トンネル付近。かつては大変厳しい峠越えだったという天城峠だが,バスは峠道をぐんぐん登ってゆく。
 山口百恵が歌った『伊豆の踊子』で,天城峠の部分は次のような歌詞になっている。

 通り雨ゆく 峠の茶屋に
 晴れて道連れ 旅の空
 可愛い踊り子 太鼓を下げて
 歩く道筋 白い花

 (『伊豆の踊子』作詞:千家和也)

 旧天城トンネルの入口には小さな峠の茶屋があったそうで,川端康成の『伊豆の踊子』の書き出しは次のようになっている。

 道がつづら折りになって,いよいよ天城峠に近づいたと思うころ,雨足が杉の密林を白く染めながら,すさまじい早さで麓から私を追って来た。
(中略)ようやく峠の北口の茶屋にたどり着いてほっとすると同時に,私はその入口で立ちすくんでしまった。あまりに期待がみごとに的中したからである。そこに旅芸人の一行が休んでいたのだ。

 新しい天城トンネルには,そのような情緒も茶屋も踊り子の姿さえもなく(当たり前だ),バスは長いトンネルをあっという間にくぐり抜けた。

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 天城トンネルを抜け,今度は坂道を下る。バス停には小さな待合室が設けられていて,これがなかなかかわいい。

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 坂を下りきったあたりで,とうとう渋滞にハマる。

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 途中の渋滞も大したことはなく,伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅(静岡県伊豆市)に到着。

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 修善寺駅前。修善寺温泉の温泉街は駅から遠く離れているため,駅前の商店街には多少土産物屋が目立つ程度である。

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 修善寺駅の東側にあるバスターミナル。

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 伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅のホームへ。三島行きの電車に乗り込む。
 うっかり先頭車両に乗ってしまったため,途中で車内がだいぶ混雑した。そういえば三島駅の出口は一番前にしかなかったなぁ……と,三島駅の出口の位置が混雑の原因だと思ったのだが,そうではなく,途中の三島田町駅でたくさんの乗客が下車してしまった。どうやら三島田町駅近くの三嶋大社へ初詣に行く人が多かったようだ。

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 三島駅(静岡県三島市)に到着。

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 JR東海道本線の三島駅ホームへ。
 このまま自宅に帰ることも考えたが,伊豆旅行ついでということで,今晩は熱海温泉の宿でゆっくりすることに決めた。

【使用したカメラ】
・Canon PowerShot G7

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コメント

お久しぶりです。しんべえです。
天城越えと言えば石川さゆりの演歌じゃないですか。天城越えには、まだ現役のボンネットバスが走っていると聞きました。

投稿: しんべえ | 2008年2月 3日 (日曜日) 02時10分

 しんべえさん,こんばんは。
 ボンネットバスは,修善寺と天城峠の道の駅間に運行されているようです。懐かしいので,一度乗ってみたいところですが,古い車体で天城峠を越えるのは難しいのか,峠を越える区間は走っていないので,残念ながら峠越えには使えませんでした。

投稿: 三日画師 | 2008年2月 3日 (日曜日) 21時55分


伊豆をお楽しみいただき、ありがとうございます。
その後の河津七滝、大滝と大滝温泉天城荘をお便りしてます。
またのご来館を心よりお待ちしております。

ブログ『萬葉の温泉天国・天城荘』でお福分け中。
http://plaza.rakuten.co.jp/amagisou88888888/
オフィシャルサイトはこちらです。
http://www.amagisou.jp/index.html

  伊豆 大滝温泉天城荘

投稿: ラピュタの妖精 | 2010年10月11日 (月曜日) 18時02分

 春には河津桜も綺麗で,良い温泉ですね。

投稿: 三日画師 | 2010年10月12日 (火曜日) 14時56分

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