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2007年11月 4日 (日曜日)

戸塚と東戸塚は電気羊の夢を見るか?

 日曜日だから一日中Miles Davisのトランペットにでもドップリ浸ろうと思っていたが,部屋でゴロゴロしているうちに,昨日旅行用に買ったレンズ(PENTAX - DA18-250mm / F3.5-6.3ED AL)をどうしても使ってみたくなり,重い尻を上げた。

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 戸塚駅の西口を出る。
 正面の建物が戸塚ウエストA館(ネオ戸塚)。再開発地域の商店街の仮店舗用集合ビルである。

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 旭町通商店街のアーチがあったあたり。目隠しタイプの囲いで覆われており,中がどのような状況なのかは見えない。

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 西口の北側はタクシー乗り場になっている。

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 タクシー乗り場付近から戸塚駅西口を振り返る。戸塚駅に停まっているのは横須賀線の電車である。

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 地上では再開発地域の様子を見ることができないので,戸塚ウエストに向かい,戸塚駅とを結ぶ跨道橋から再開発地域を俯瞰することにする。

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 高いところから俯瞰すると再開発地域の状況がよく見える。が,跨道橋には細かなネットが張られていて隙間がないため,ネットにレンズを押しつけ,絞りを開放にしてもネットが写り込んでしまう……。

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 戸塚ウエスト西側の非常階段へ。ここなら無粋なネットを気にせずに済むが,今度はレンズの前玉に差し込む太陽光が気になる。残念ながらこのレンズ(PENTAX-DA18-250mm F3.5-6.3ED AL)は,逆光時のコントラスト低下が大きいようだ。

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 望遠側にズームして,戸塚駅南方のアパート群を撮ってみる。望遠側でもなかなか良い写りをするレンズだと感じた。開放F値6.3の暗い250mm(135フィルム相当で375mm!!)レンズなんて,一昔前ならとても使えないレンズだと考えるのが普通だったと思うが,ボディ内に手ぶれ補正機能を持つK10Dのようなカメラならば,十分実用になる。もちろん,単焦点レンズ派や大口径至上主義の方は同意しないだろうけど。

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 バスセンター前交差点から長後街道が延びる様子をズームの中間域で撮影。雑然とした風景の描写でも,しっかりした解像感のある写真が撮れた。

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 今年6月から実施された商店街の一斉取り壊しから5ヶ月,再開発地域はすっかり更地となっている。どのような街が出来上がるのか,今から楽しみである。

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 戸塚駅の東西自由通路。

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 戸塚駅東口。
 昔から商店街があって栄えていた西口側と違い,戸塚駅の裏側的な存在だった東口は再開発が先行して実施され,大きく変貌している。駅前のバスターミナルの上にはペデストリアンデッキが設けられている。

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 不思議なかたちの建造物。

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 戸塚駅前を流れる柏尾川に架かる橋(吉倉橋?)。

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 左側のビルが戸塚modi(モディ)。1年前に閉店した丸井デパートから建物を引き継いだ商業施設である。私のように,丸井デパートとはまったく縁がなく,飲食店街や食料品店,100円ショップぐらいしか利用しなかった人間にとっては,丸井が営業していたころからほとんど何も変わっていないような気がする。

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 ペデストリアンデッキの東側から戸塚駅を見る。

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 JR戸塚駅のホームへ。看板に囲まれていたりせず,珍しく見晴らしの良いホームである。

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 横須賀線の上り電車に乗り,東戸塚駅で下車する。
 東戸塚は,東海道本線と横須賀線の線路が分離して別々に運転されるようになった際に,新しく横須賀線側に設けられた駅で,駅開設後まだ二十数年である。しかし,最近では駅周辺に高層アパートや大型商業施設が建ち並び,駅周辺の商業施設の総売上高は,低迷している戸塚駅周辺(=戸塚区の中心)の総売上高を上まわるほどになっている(横浜市の統計資料による)。


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 まずは東戸塚駅の西口側に出る。JRの駅の駅前という雰囲気ではなく,郊外の私鉄駅といった風情である。

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 西口の広場から東戸塚駅を振り返る。

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 東戸塚駅の東口側。東戸塚駅と駅前の商業施設(オーロラ・モール)を結ぶ歩道橋は二層構造で,一番上の通路は駅のコンコースと同じ高さになっている。

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 ズーム比の大きなレンズでは,同じ位置からこのように異なる構図の写真が簡単に撮れる。「写真に詳しい人」の中には,したり顔で「ズームレンズなんか使わずに,自分の足を使って動いて構図を決めろ」みたいなことを言う人もいるが(「いる」どころか,意外に多いかも),この写真のような写真は,いくら足を使っても同じ焦点距離のレンズでは絶対に撮ることができない。

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 東口の南側。キレイに整備された街である。しかし,何か味気ない気も……。

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 東口の北側。以下同文。

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 オーロラ・モール(オーロラ・シティ)側から東戸塚駅を見る。都市につきものの「雑多な」ところが,この街にはどこにも見あたらない。

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 露出を落として撮れば,キレイな夕焼けになる。

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 オーロラ・モールの長いエスカレーター。オーロラ・モールは,ダイエーと西武百貨店がキーテナントとなった商業施設である。

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 また新しい高層ビルが建つのだろう。

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 夕焼けが綺麗だったので,夕日を入れて撮ってみた。いつものようにホワイト・バランスはカメラまかせ(オート・ホワイト・バランス)。K10DのAWBが優秀なのか,そこそこ綺麗に撮れている。
 夕焼けが赤くなるのは,大気中の塵やホコリ,水蒸気によるミー散乱やレイリー散乱のためだと聞く。皮肉なことに空気が汚れているほど夕焼けが赤いのである。中国の経済発展に伴う大気汚染の影響が日本にも及ぶようになると(既にその影響は大きい?),日本の夕焼けはますます赤くなるに違いない。

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 大昔,自然の中に定住するようになった人類は,ちょっと気を抜くとあっという間に住居や田や畑を覆い尽くしてしまう緑の植物に困り果てたに違いない。彼らが見ていた植物の緑は,我々現代人が見ている植物の色とそれほど違っているはずはない。しかし,彼らが青々とした緑色の木々や草原に心癒されることは絶対になかっただろう。
 20年後,30年後,さらに真っ赤になった夕焼けを,人々は憂鬱な思いを抱きながら見ることになるのかもしれない。

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 東戸塚駅に戻る。

【使用したカメラ】
・PENTAX K10D + DA18-250mm F3.5-6.3ED AL

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コメント

こんばんわ。早速クエスチョンです。”電気羊”の夢って何ですか? しかし、本当に良く撮れていますね。

投稿: べる まっちす | 2007年11月 6日 (火曜日) 19時44分

 意味不明なタイトルを付けてしまってごめんなさい。昔話題になったSF小説,「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をパクったものなんです。映画「ブレードランナー」の原作です。

 小説のテーマは,見た目も感情も記憶も人間そっくりなアンドロイドと人間の違いは何かという根源的な問いかけにあるわけですが,そういう崇高なテーマとは別に,単に東戸塚や再開発後の戸塚のような計画的な街と,商人や住人の野望や欲望がカオスのように非計画的に集まった旧来の商店街や繁華街の違いを,人はどのように感じているのだろうと思ったら,「アンドロイドは……」が思い浮かんだだけだったりします。

 新しいショッピングモールを歩くと,これがまぁ,なかなか良くできていて,魅力ある商品との偶然の出会いや新しい発見の刺激までもが,実に計画的に用意されているわけです。多くの人がそれに感動できているのだとしたら,それを「そんなのは本当の感動じゃない! まやかしだ!」などと否定することはできないだろうなぁ,などと,ちょっと感傷的になってしまいました。

投稿: 三日画師 | 2007年11月 6日 (火曜日) 21時19分

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