渥美半島の城下町 ── 田原市
渥美半島の城下町 ── 田原市
元旦は快晴。幸先の良い一年だ。
豊橋駅のホームに下り新幹線が入ってきた。
三河湾方向を見ると,風力発電用の風車が立ち並んでいる。そういえば渥美半島の田原市(私が話を聞いた当時は田原町)が風力発電に力を入れていたことを思い出した。写真の風車は田原市よりは遙かに豊橋市に近く,三河港の埋め立て地にある工場(トヨタ自動車?)のものだと思われるが,とりあえず連想ついでに今日は豊橋鉄道渥美線に乗って田原市に行ってみることにする。
[この写真だけIXY DIGITAL 800 ISで撮影]
JR豊橋駅前。
豊橋鉄道新豊橋駅に向かう。ペデストリアンデッキの上から新豊橋駅を見ると,既にホームに電車が停まっている。急げば十分間に合ったが,次の電車を待つことにする。
ホームに次の電車が入ってきた。豊橋鉄道渥美線の電車は,すべて元東急のステンレス車両になっている。次の電車を待っても同じタイプの電車しか来ないというのは,趣味的にはまったく面白みがない。
正面から見る。
三河田原駅に到着。
三河田原駅の新しい駅舎。
駅前の商店街。15年ぐらい前に訪問したときには,まだ看板建築の商店が建ち並んでいたという記憶があるが,かなり歯抜けになってしまった印象である。
街中をブラブラ歩いてみる。
すっかり商店街としての機能は薄れている。
街の中心と思われる田原本町の交差点(「田原本町」は,最近話題になっている奈良の「たわらもとちょう」ではなく,もちろん「たはらほんまち」と読む)では,既存の商店街が撤去され,新しい商業施設が大胆に設けられている。
路地には長屋風の住宅が残っている。
街のあちらこちらに神社仏閣が位置していて,街並みにアクセントを付けている。
新町の交差点。このあたりも昔は商店が建ち並んでいただろう,と勝手に想像してみた。
大規模なアパートの建築もなされている。ここまでの写真では過疎化に苦しむ地方都市のように見えてしまったかもしれないが,実は田原市は財政豊かな人口増加都市だ。トヨタ自動車の巨大な工場があり,さらには全国有数の農業生産高を誇る。
坂を下ると寺下通りに出る。
建物の雰囲気からすると,寺下通りのこのあたりは色町(遊郭)だったものと思われる。
見事な透かし彫りである。
透かし彫りの拡大。
田原市内の道路が直交していないので,歩いているうちに一度歩いたところに戻ってみたりして,意外な楽しさがある。
三河田原駅に戻る。豊橋鉄道渥美線の終点だが,そこから先にも線路が延びていこうとする雰囲気がある。実は,戦前にはここから先の黒川原というところまで鉄道が延びていたとのことである。
新豊橋駅に到着。三河田原駅を出たときには,私も含めて二人しか乗客がいなかったが,途中からどんどん客が増え,新豊橋に着いたときには座れない客も出る状況だった。
【使用したカメラ】
・PENTAX K10D + smc PENTAX-DA18-55mm F3.5-5.6 AL
・Canon IXY DIGITAL 800IS
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