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2005年12月11日 (日曜日)

くりでん廃止まであと一年と少し

 朝から降り続いた雪もやみ,昼近くには快晴となった。仙台に来たからには,「くりでん」こと,くりはら田園鉄道に乗りに行く。くりはら田園鉄道は2007年3月末で廃止予定となっており,乗れるときには乗っておきたい鉄道である。

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 朝まで降り続いた雪が残っている。

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 閑散とした仙台駅のホームで東北本線小牛田行きの電車を待つ。

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 小牛田駅で一ノ関行きの電車に乗り換える。小牛田は石巻線,陸羽東線が分岐する交通の要衝となる駅である。広い構内にはラッセル車やディーゼルカーがたくさん停まっている。

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 一ノ関からの2両編成の各駅停車が到着。折り返し一ノ関行きの電車となる。小牛田以北は列車が一時間に一本しかなく,天下の東北本線も並のローカル線と変わらない。

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 石越駅に到着。

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 JR石越駅の正面にくりはら田園鉄道の駅が立っている。小さいけれども美しい駅舎である。

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 ファサードの曲面が駅舎内に映り込む。

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 駅前の風景に石越駅の駅舎が溶け込んでいる。

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 駅の隣の建物も見事なたたずまいだ。昔は何の建物だったのだろうか。

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 駅の近くには大きなバス車庫がある。宮城県の北部では主要な町がことごとく東北本線から離れて位置するため,東北本線の駅からのバスはかつて重要な交通手段だったのだろう。現在は道路が整備され,各町からは仙台までの直通バスが走るようになったため,駅前のバス車庫はすっかり寂れてしまったようだ。

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 石越駅の北側でくりはら田園鉄道の列車がやってくるのを待つ。遠くで踏切の警報機が鳴る音が聞こえ,しばらくすると赤いディーゼルカーが走ってきた。
 架線柱が立っているが,すでに架線は張られていない。かつては電化されて電車や電気機関車が走っていたが,コストダウンのために現在は電化設備は廃止されている。

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 赤いディーゼルカーはカメラを構えた私の横をかすめ,石越方面へ走り去った。地方鉄道にありがちな,ゴテゴテした派手な塗装ではないところが嬉しい。
 くりはら田園鉄道は,石越駅と細倉マインパーク前を結ぶ25kmほどの小さな鉄道である。前身は栗原電鉄(愛称「くりでん」。「くりはら田園鉄道」という名称は,愛称「くりでん」を残すための妙案である。)であり,細倉鉱山で採掘された鉱石の輸送を主要な目的とした鉄道だった。元々沿線人口が少なく,鉱山が閉山してからは苦しい運営を強いられている。電化設備を廃止して電車からディーゼルカーへ転換したり,他社に先駆けてワンマン運転を実施するなどの経営努力をするも業績は回復せず,2006年度限りで県からの補助金が打ち切られ,とうとう廃止することになってしまった。

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 石越駅に停車するくりでんのディーゼルカーの横を,東北本線の下り普通列車が走ってゆく。
 くりはら田園鉄道は典型的な赤字ローカル線であり,列車の本数は1時間に約1本と少ないが,実は東北本線の列車も1時間に1本しか走っていない。

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 ディーゼルカーに乗り込む。木材をふんだんに使用したインテリアになっている。
 ドアの横には小さなクリスマスツリーが置かれていた。鉄道会社が置いたのか地元の利用者が置いたのかは不明だが,JRや大手私鉄では見られない光景である。

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 隣の荒町(あらまち)駅で下車する。石越駅に置いてあったくりでんの時刻表を見たところ,若柳駅より先までディーゼルカーに乗ってしまうと,自分が乗っている列車しか撮影できないことになる。時刻表に載っていない回送列車が車庫のある若柳駅から石越まで走ると予想されることから,若柳の手前の荒町駅で下車した。

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 予想通り石越行きの回送列車が走ってきた。

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 側面に太陽光が当たってキラリと光る。

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 石越駅で乗客を乗せた列車が戻ってきた。

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 荒町駅方向に走り去る。

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 線路横の田んぼには藁ロールが並んでいた。藁ロールの向こう側遠くには東北本線の架線柱が並んでいる。夕日に輝く藁ロールの向こう側を東北本線の列車が走るシーンが撮影できるかと期待したのだが,夕日が沈むまでに東北本線に列車は走らなかった。

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 西空が赤く染まる時刻になると,周辺の川などにいた白鳥が伊豆沼方向に次々に飛んでいった。

 石越から荒町へ向かう列車「051211-161800m.mp4」(ファイルサイズ:720KB)

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 歩いて石越駅前に戻る。夕闇が迫り,駅前の食堂にも明かりがともった。

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 東北本線の仙台方面への各駅停車が来るまで時間があったので,くりはら田園鉄道の駅で列車が到着するのを見ることにする。
 待つことしばし,ディーゼルカーが石越駅のホームにゆっくりと到着した。何人かの乗客が降りてくるのかと思ったが,乗客は一人もいなかった。駅で待っていた客も一人もいなかったから,列車はそのまま折り返していくことになるだろう。つらい現実である。

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