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2005年8月 1日 (月曜日)

富士から大井川へ

 今日のスタートは富士市吉原本町。さらに西に移動し,大井川鉄道に乗ろうと思う。

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 まずは一泊したビジネスホテルから岳南鉄道吉原本町駅へ歩く。真夏のようにクマゼミが鳴いている。
 この吉原付近は富士市の中心市街地である。現在の富士市は,吉原市と富士市(と鷹岡町)が合併してできた──と言っても,平成の大合併ではなく,昭和の大合併時代の話である──市である。JR東海道本線の吉原駅と富士駅の駅前を比較すれば,確かに富士駅前のほうがにぎやかであり,富士市が吉原市を吸収合併したかのように見える。しかし,吉原の中心市街地はJRの駅から遠く離れた岳南鉄道吉原本町の西側に広がっており,都市の規模としては(合併前の旧)富士市よりも吉原市のほうがはるかに大きい。
 にもかかわらず,合併後の市名が吉原市ではなく富士市になったことが興味深い。富士山の周辺には「富士」を名乗る都市名が多く,やはり「富士」の魅力が大きかったということだろうか。

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 岳南鉄道吉原本町駅。ホームにも改札前にもベンチが潤沢にあり,利用者は余裕を持って座って電車を待つことができる。利用客数の差もあるだろうが,ベンチの数が明らかに足りない都会の鉄道会社には見習ってもらいたいところである。

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 吉原本町駅には釣鐘のあるお寺が隣接している。

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 電車の時刻まで間があったので駅の周辺をうろうろしていたところ,急に踏切の警報機が鳴り出した。駅の時刻表を見間違えたと思いつつ,雰囲気のある建物と電車が一緒に写るようにカメラを構えていたところ,やってきたのは電車ではなく電気機関車だった。

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 駅の外から吉原本町駅の小さなホームを見る。岳南江尾行きの電車がホームに入ってきた。

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 吉原本町駅のホームで吉原行きの電車を待つ。すでに通勤通学の時間帯は過ぎているが,意外に乗降客が多い。

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 吉原駅到着。ホームの反対側には,さっき見かけた電気機関車が停まっていた。

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 吉原駅から東海道本線の各駅停車を乗り継ぎ,金谷駅に到着した。
 金谷は大井川の川越の宿場町として対岸の島田宿とともに繁栄した町である。大井川が増水したときには,有名な「越すに越されぬ大井川」となる。足止めされた旅人で宿場町は賑わったことだろう。
 東海道は金谷宿を過ぎるとすぐに険しい金谷峠となる。東海道本線はその金谷峠の下をトンネルでくぐっている。

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 大井川鉄道の金谷駅。東海道本線金谷駅に寄り添うように建っている。記念メダルの機械が珍しい。

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 ホームに入ってきた電車は元近鉄の特急列車用。2両編成の電車に,こんなにたくさん乗っていたのかと思うほど,たくさんの人が下車した。今日は平日だから混雑していないと思っていたが……。
 電車は折り返しの新金谷行きとなる。新金谷駅は隣の駅だから,駅員さんは「間違って乗らないように」と声をかけてくれた。が,どうせその次の電車を待つのだから,新金谷駅まで行くことにする。新金谷駅には車庫等があるため,時間をつぶすネタに困ることは無い。

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 新金谷駅到着。反対側のホームにも同じ元近鉄の車両が停まっている。大井川鉄道では全国の鉄道会社から譲り受けた車両を走らせており,バラエティに富んだ電車が楽しめるのだが,同じ電車が並ぶのは運がいいのか悪いのか……

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 乗ってきた電車が車庫に入るために新金谷駅本屋横で折り返す。なかなか風格のある駅本屋である。

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 新金谷駅構内。古い電気機関車や旧型客車を見ていると,タイムマシンで時を遡ったかのような不思議な気分になる。
 駅の構内には私以外誰もいない。のんびりした雰囲気を目いっぱい楽しむ。

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 金谷駅の売店で買った弁当をホームのベンチで広げる。中には蒸気機関車の葉書が入っていた。大井川鉄道名物の蒸気機関車だが,今日は平日だから走っていない可能性が高い。でも,ひょっとしたら夏休みだから走っているかもしれない,と期待してみる。

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 あっという間に時間がたってしまい,金谷からの電車がホームに入ってきた。

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 どの駅で下車しようか迷った末,国土地理院の地形図をじっくり読んで,きれいな写真が撮れそうな予感がした抜里(ぬくり)駅で下車した。こういう予感が当たるのかどうかも旅の楽しみのひとつである。
(大井川鉄道沿線には茶畑が広がり,どの駅で下車してもきれいな写真が撮れそうな気はする。)

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 雰囲気のある抜里駅。きれいに手入れされ,ホームは花であふれていた。見事な佇まいである。

 抜里駅の北側,大井川にかかる鉄橋を目指して,国土地理院の地形図に載っていない道なき道を不安になりながら──ゾーリ履きなので,草むらの中を歩くのはチト不安──歩き,やっと大井川の河原に到着。天候が不安定で,真夏の日差しが出たり,傘が重く感じるほど強い雨が降ったりする中,鉄橋を渡る電車を待つ。

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 元京阪電車だろうか。ツートンカラーの塗り分けが良い感じだ。

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 これは元南海電車のズームカーである。大井川には鮎釣りの人がちらほら。

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 大井川名物のSL列車。全国各地で蒸気機関車が復活しているが,昔ながらの旧客を引いているのは,ここ大井川鉄道だけである。予想していた通過時刻とずいぶん違っていた……(理由は後でわかった)。

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 新金谷から抜里まで乗った元近鉄電車が終点の千頭で折り返してきた。

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 草履を履いているので,そのまま川に入って撮影したりする。天候はコロコロ変化するが蒸し暑さだけは変わらず,冷たい川に入ると気持ちが良い。あちこち歩き回って撮影しようと思っていたが,結局同じ河原に居続けることになった。

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 なんとなんと,SL列車がまたやってきた。平日なので2往復のSL列車が走っているとは思わなかったが,どうやら夏休みなので特別に運転しているようだ。うれしい誤算である。

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 抜里駅のホームで金谷行きの電車を待っていると,ホームに入ってきたのは元南海の電車だった。

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 電車の調子が悪いとのことで,新金谷駅で車両を交換することになった。ホームの反対側で待っていたのは元京阪の電車。あわてて撮ったため,うっかり左側が切れてしまった……。

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 今回の旅行に持ってきたデジカメは,通販で買ったばかり(だって安かったから)のDiMAGE A2。マニュアルズームが最大の魅力のデジカメだ。手ブレ補正は助かるが,CCDを動かす技術があるなら,個人的には「傾き水平補正」に使ってほしいと日頃から感じている。シャッター速度が稼げない状況でも,手ブレで困ることより被写体ブレで困ることが多いし,手ブレによる失敗写真より水平が取れていなくて失敗した写真のほうが多いからだ。どこかのメーカーで「傾き水平補正」付きデジカメを作ってくれないだろうか。
 ミノルタ(コニカミノルタ)のカメラは以前から操作体系になじめなくて敬遠してきたが,このDiMAGE A2もなかなかとっつきにくい。普段なら説明書を読まなくても,ほとんどの機能はなんとかなるのだが,説明書を持たずに旅に出てしまったことをいまさらながら後悔している。自宅で説明書を読みながら,ファインダー(EVF)に方眼格子を表示させたのだったが,使用しているうちにリセットされてしまい(デジカメの動作がやや不安定で,エラー表示を何度か経験した),自宅で一度行った方眼格子を表示させるための操作をどうしても思い出せないのだ。
 電源OFFの際に,電源ボタンを「長押し」しなければならないことにも違和感が強い。電源を切ったつもりだったのが,実は入りっぱなしになっていたということが何度もあった。電源ボタンを簡単に押せる場所(カメラを構えたときの右手親指の位置)に設けたため,露出補正ボタンやAEロックボタンを押そうとして間違って電源ボタンを押さないように「長押し」にしているのだと思われるが,(電源ボタンを押しやすく,かつ)誤操作しにくい位置に電源ボタンを設置するのが正しいあり方である。露出補正ボタンもAEロックボタンも,そしてその近くにある電源ボタンも「押す」という同一の操作だから間違えるのだ。たとえば,NikonやPENTAXのカメラはシャッターボタンの周囲同軸上に電源スイッチを設けており,簡単に電源スイッチを操作できるばかりか,シャッターボタンを「押す」動作と電源スイッチを「スライドさせる」という動作が異なっているため,誤操作は皆無である。
 ちょっといらいらしながら,設定方法をアフォードしない操作体系はいかがなものかと思った。

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