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2005年4月30日 (土曜日)

大糸線のディーゼルカーを撮る

 信越本線米山でのんびりした後,北陸本線糸魚川から大糸線に乗り,キハ52という古いディーゼルカーの写真を撮ることにする。数年前に塗色を国鉄時代のものに戻した車両があり,運が良ければ見ることができるかもしれない。

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 糸魚川駅に到着。乗ってきた電車を見送る。
 貨車,煉瓦造りの車庫,ディーゼル機関車……,昔から変わらない糸魚川駅の光景である。

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 大糸線のホームに向かうと,待っていたのは国鉄色が復元されたディーゼルカーだった。エンジンが掛かり,ヘッドライトも点いている。運良く,この車両に乗れるかと思ったのだが……

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 さらにその前には真っ赤な塗色のディーゼルカーが停まっていた。2両編成で走るのかとも思ったが,どうやら次の列車は真っ赤なほうの一両編成らしい。こちらの車両も,国鉄時代の首都圏──八高線や相模線など──で多く見られた塗色に近い色をしている。タラコ色とも揶揄され,当時から評判はあまり良くなかったが,大糸線の一般的なディーゼルカーの大胆な斜めストライプの塗色よりはマシかもしれない。

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 大糸線の糸魚川−南小谷間は非電化ローカル線であり,列車の運行本数は少ない。途中駅で下車して列車を撮影しようと思うが,列車の本数が少ないため何度も乗り降りすることは難しく,悩んだ末に小滝駅で下車することにした。幸いなことに,沿線には絶景ポイントが多く,どこの駅で下車しても撮影する場所に困ることはない。
 小滝駅で下車し,乗ってきた列車を見送る。

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 小滝駅のこぢんまりした駅舎。駅の横を暴れ川として有名な姫川──翡翠(ヒスイ)の産地としても有名で,河口付近では濁流に流された翡翠を拾うことができる──が流れており,雪解け水のために増水した川の轟音が響いている。10年前の集中豪雨で線路がズタズタになり,この小滝−南小谷間の列車運行が再開するまで数年もかかったのは記憶に新しい。そのときには廃線も覚悟していただけに,こうやって車窓の美しい路線が復活したのは嬉しいことである。
 
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 小滝駅の北側の鉄橋の袂で撮影する。姫川は全長60km足らずの短い川だが,白馬岳をはじめとする北アルプスを水源とする豊かな水量が日本海まで一気に流れ込むことを利用した水力発電所が数多く設置されている。
 鉄橋の下を流れる姫川は翡翠のような清流ではなく,雪解け水で増水した濁流になっていて,近くで見ると恐怖を感じるほどである。

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 近くの山を登り,糸魚川で折り返してきた列車を撮影する。ここがフォッサマグナ(大地溝帯)であることを実感させてくれる雄大な風景である。
 いつものように三脚を使わない手持ち撮影なので,この大きさの写真が限界。

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 奥の鉄橋を渡った列車が左側のトンネルを抜け,再び姫川の鉄橋を渡ってくる。

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 再びトンネルを抜け,足下の鉄橋を渡る。一粒で三度美味しい撮影ポイントである。こうやってカメラを動かして撮影できるのは,三脚を使っていないから,とも言える。

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 今度は鉄橋の横から南小谷駅で折り返してきた列車を撮影する。
 鉄橋の真横から見て,線路の下り勾配のきつさを実感する。写真の左側が下がっており,手持ち撮影だとカメラの水平を出すのに苦労する。どのように撮ってもカメラが傾いているように見えてしまうので,いっそのこと線路が水平になるようにして撮影してしまおうか,とも……。
 陽が傾きはじめ,トンネルの上方の木々に当たる光が斜光になって美しい。

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 時刻表を見ると,次にやってくる列車は,先程の列車が糸魚川で折り返すより前に糸魚川を発車している。ひょっとしたら,糸魚川に停まっていた国鉄色のきれいなディーゼルカーが走ってるくんじゃないかと期待して,姫川の河原に降りて列車を待っていたが……。

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 何度見ても,この斜めストライプ塗装はいただけない。

 さて,次の糸魚川方面への列車の15分後にやってくる南小谷行き列車に乗る予定だし,あちこち歩き回るのにも疲れたので,次の列車は小滝駅のすぐ近くで撮影することにする。

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 小滝駅構内で撮影しようと思ったが,駅の南側にあるトラス橋が気になり,思わず歩き始めてしまった。一旦歩き始めると,もう足が止まらない。足下の濁流がちょっと怖い感じのする護岸の上から撮影……。
 今回の旅行に持ってきたのはFinePixS2Pro + AF-S24-120だが,ここへ来てこのデジカメの欠点のひとつ,バッテリ制御の弱さが露呈し,列車が来て一枚目を撮影したところでバッテリ切れのマークが出て撮影不可となり,あわててポケットからOptioS5iを取り出して撮影するハメになった。トラス橋のような直線のある被写体では,コンパクトデジカメの歪曲の大きさがちょっと気になる。列車の重さでトラス橋が歪んでいるわけではない。

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 小滝駅に南小谷行きのディーゼルカーが入ってきた。
 小滝駅周辺では一日中たくさんの鉄道ファンが三脚を立てていたが,ホームでこの列車を待っていたのは私一人だった。周囲は暗くなり始め,次の列車を撮影するのは無理だと思われる。たくさんの鉄道ファンでホームが一杯だったら(座れないから)嫌だなぁと思っていたが,杞憂に終わった。喜ぶべきか,悲しむべきか……。

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 南小谷駅に到着。

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 信濃大町行きの電車に乗り換える。
 大糸線の南小谷から松本までは電化されていて,一日に数本は新宿からの特急あずさが乗り入れている。

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 今日の宿がある白馬に到着。

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