2012年1月 2日 (月曜日)

三春町内ぐるぐるりん

 1月2日……弟が車で三春の町中を案内してくれた。
 兄弟とは不思議なもので,特にどこそこが見たいと言わなくても,ちゃんと私の興味のツボを抑えたところを廻ってくれる。
 とりあえず,前回帰省した後で変わったところを中心に見て回った(いろいろ事情もあり,あまり写真は撮らなかった)。

 まずは,特別養護老人ホームあぶくま荘や三春町の敬老園が併設された町立三春病院から。県立三春病院が町立になったのは知っていたが,現在は郡山市の星総合病院の傘下になっているそうだ。
 三春バイパスを通って,田村西部工業団地……。まだまだ空き地がたくさん残っている。その一角に積み上げられているビニールを巻いた干し草ロールのようなものは,町内の学校や公園の除染で出た廃棄物だろうか。

 そこから南へ走り,大滝根川を渡ると……

三春町内ぐるぐるりん
 三春滝桜。やっぱり桜の花が咲いている時期に見たいね。

三春町内ぐるぐるりん
 滝桜の周囲の畑はだいぶ少なくなったけど,まだこのように普通の畑も残っている。

 せっかくだから,近くの紅枝垂地蔵桜も見に行く。

三春町内ぐるぐるりん
 紅枝垂地蔵桜。枝の向こうに月が見えていた。枯れ枝が少し気になった。滝桜と違って,すぐ横にアスファルト舗装の道路が通っているのが,ちょっと心配だ。
 こちらは三春町内ではなく郡山市中田町にある。といっても,元は三春藩だけどね。

三春町内ぐるぐるりん
 桜の木の袂に紅枝垂地蔵桜という名前の由来となった地蔵堂がある。
 福島県の枝垂れ桜番付では,東の横綱が三春滝桜,西の横綱が紅枝垂地蔵桜(三春滝桜の娘と言われる)になっているそうだ。やっぱり花が咲いている時期に来てみたいな。

三春町内ぐるぐるりん
 滝桜のすぐ近くにあるのが三春ダム。三春城の石垣を模したデザインになっているという。

三春町内ぐるぐるりん
 三春ダムの堤体のすぐ横にあるのが郡山市の取水口。湖水の状況によって,取水口の水深を上下できる構造になっているらしい。上流に田村市の市街地があったり,畑や田んぼなどの耕作地が多い異例のダムなので,取水には気を遣うようになっているのだろう。

三春町内ぐるぐるりん
 春田大橋から三春ダムによってできた「さくら湖」を見る。阿武隈高地は浸食が進んだ隆起準平原なので,ダム湖もヒトデのような複雑な形状になっている。

三春町内ぐるぐるりん
 全長218mの斜張橋春田大橋の主塔。

 三春ダム周辺に限らず,たくさんの仮設住宅が建っている。葛尾村は全村で三春町に避難。原発のある富岡町の仮設住宅も多い。仮設住宅の供与期間は2年間だが,戦いはそれよりも長く続く……。

三春町内ぐるぐるりん
 国道288号線の三春バイパス〜三春西バイパスの三春町内部分(一本松付近)まではかなりできあがっているが,そこから郡山東バイパスまでのつなぎ(磐越自動車道とクロスするあたり)の工事がなかなか進んでいないようだ。とは言え,磐越東線とオーバークロスする部分ができているそうなので,行ってみた。
 少しきれいになった道路と八島川に挟まれて,全然目立たないのが磐越東線の線路。このタイミングで列車が走ってきてくれると最高だったんだが,残念ながら10分ぐらい前に行ってしまったばかりだった。

 橋を降りて,三春駅近くまで行くと見えてくるのが……

三春町内ぐるぐるりん
 雪村庵。画僧雪村周継が終の住み処としたところで,桜の季節には横の雪村桜が見事な花を咲かせる。

三春町内ぐるぐるりん
 郡山市西田町木村で磐越自動車道を広域農道がくぐるところが,連続アーチ橋になっている。郡山東バイパスの工事が進めば,三春から郡山への移動がさらに楽になりそうだ。

 この後はすぐに暗くなってしまったので,二本松のおばさんのところへ向かい(久しぶりの)挨拶。二本松は三春や郡山よりもさらに線量が高めだったりするので,今後もストレスを溜め込んでいかないかだけが心配かな。

 ── Panasonic LUMIX DMC-GX1 + LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH.

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2012年1月 1日 (日曜日)

小さな城下町三春を歩く

 元旦。久しぶりに帰った三春町を歩き回る。

小さな城下町三春を歩く
 まずは北町,北野神社(天神様・てんじんさま)の階段。小学校の頃の通学路なので,とても懐かしい。
 右上にちらっと見えるのが三春交流館「まほら」。

小さな城下町三春を歩く
 階段の下から北野神社を振り返る。喪中なので神社への参拝は忌避しなければならないのだが,元通学経路なので……。

小さな城下町三春を歩く
 北野神社の鳥居の前から国道288号線の北町方を見る。以前はもっと商店が並んでいたと記憶しているのだが,かなり寂しい感じになっている。
 ちなみに,1978年の宮城県沖地震のときには,ちょうど学校帰りにここを歩いていて,電線が大きく揺れ,右側の土蔵の軒の部分が落ちたことを覚えている(土蔵が並んでいたので,他の土蔵だったかもしれない)。

小さな城下町三春を歩く
 大町の四つ角方向を見る。国道288号線の幅が広がっていることに驚く。
 右側の山田屋旅館は若山牧水ゆかりの旅館(廃業?)なのだが,地震で土蔵が崩れて,近づけないようになっている。補修にはかなりの費用が掛かりそうだが,どうするのだろう?

小さな城下町三春を歩く
 三春交流館「まほら」。町の中心で,昔は商店が並んでいたところに思い切って建てた公共施設。音楽会や演劇が開催できるホールや集会場や会議室が入っている。周辺には,中央児童館や町民図書館,郵便局,町役場,小学校……などが並んでいて,小さな町ではあるが,コンパクトシティ的な施策が行われていることが見てとれる。

小さな城下町三春を歩く
 三春交流館「まほら」の駐車場から山田屋旅館を見る。
 ここ山田屋旅館の中庭には,若山牧水の『時をおき老木の雫おつるごと静けき酒は朝にこそあれ』という歌碑がある。

小さな城下町三春を歩く
 山田屋旅館の前から真っ直ぐ,三春小学校への通学路が延びている。昔に比べると,だいぶ幅員が広がっている。
 石垣の上が三春小学校。三春城は城山のてっぺんに本丸のある山城だったが,秋田氏が入城してからは山頂の本丸ではなく,麓の三春小学校ところに御殿を建てて藩政を行ったらしい。当時のものかどうかはわからないが,ちょっとした石垣が残っている。

小さな城下町三春を歩く
 山田屋旅館方向を振り返る。昔は細い路地だったが,周りの建物がなくなって,昔の面影はどこにも残っていない。

小さな城下町三春を歩く
 三春交流館「まほら」の東側から,大町の商店街を見る。きれいにセットバックし,電柱が地中化された商店街だが,昔のゴチャゴチャした賑わいまできれいサッパリなくなってしまった感じだ。

小さな城下町三春を歩く
 NTTのビル(町民図書館も入っている)の前から三春郵便局,旧公民館のある通りを見る。左側に並んでいた商店が無くなった以外は,郵便局も旧公民館も昔からほとんど変わっていない。

小さな城下町三春を歩く
 三春小学校のグラウンドから,三春町役場の方向を見る。小学校のグラウンドと右側の旧公民館を繋いでいた通路は,老朽化のためだろうか,立ち入り禁止になっていた。

小さな城下町三春を歩く
 三春小学校。校庭も校舎も,約40年前からほとんど変わっていない。

小さな城下町三春を歩く
 強く 正しく 美しく……の目標は,昔から変わっていない。
 私が通っていた頃は体育館がなく,戦前に建てられた大きな木造の講堂(三春出身で大林組の副社長だった大林氏の寄付!)を体育館代わりに使っていた。

小さな城下町三春を歩く
 三春小学校の校門は,三春藩の藩校「明徳堂」の表門「明徳門」を移築したものになっている。

小さな城下町三春を歩く
 明徳堂の門の前から。右側が旧三春町公民館。昔は図書館なども入っていたが,現在図書館は向かい側のNTTのビルの中に入っている。

小さな城下町三春を歩く
 後ろを振り返ると,三春町役場がある。庁舎が完成したのは1965年だから,築約45年……と,かなり老朽化している。

小さな城下町三春を歩く
 町役場の東側から郵便局や旧三春町公民館の方向を見る。

小さな城下町三春を歩く
 さらに東の南町から。三春町社会福祉会館や南町高齢者住宅などがある。

小さな城下町三春を歩く
 南町を東へ歩くと,旧遠藤医院の近代洋風建築が見えてくる。

小さな城下町三春を歩く
 旧遠藤医院の横の坂が,お城坂と呼ばれる急坂。上に行くほど急な勾配になる。自転車のフロントに32Tを付けてお城坂を登れたときは,嬉しかったなぁ……。

小さな城下町三春を歩く

小さな城下町三春を歩く
 旧遠藤医院。寄せ棟造りで左右シンメトリーに半切妻屋根を配置した,下見板張りの近代洋風建築に惚れ惚れする。

 子供の頃には,優しい感じの太った女医さんに目薬を差してもらった記憶があるなぁ……とか昔のことを思い出していたら,ガタガタと大きな音がし始めた。地震だ。鳥島近海が震源のM7.0の大きな地震で,震源が約370kmと深かったこともあって,宮城県から神奈川県という広い範囲で震度4を記録したようだ。三春町大町の町役場に設置されている地震計は震度2だった。がっちりした地盤の上にがっちり固定されているので,三春町の震度は周辺の市町村よりも震度1ぐらい小さめだ。

 それにしても元旦早々にM7.0の地震が起きるとは,さすがに「辰」年だ(地「震」や「震」動の辰年)。

小さな城下町三春を歩く
 南町をさらに東へ。S字カーブを抜けると山中(さんちゅう)になる。

小さな城下町三春を歩く
 山中の街並み。ここも昔はびっしりと家屋が並んでいたのだが,歯抜けになった部分がすっかり多くなってしまった。

小さな城下町三春を歩く
 山中の北側の斜面に見えてきたのが,田村大元神社の山門。田村大元神社は元三春藩領の総鎮守で,旧名は大元帥明王社で「みょうおうさま」とも呼ばれている。

小さな城下町三春を歩く
 南町方向を振り返る。

小さな城下町三春を歩く
 田村大元神社の入口。地震の影響か大雨の影響か,崩れた崖の修復工事が行われていた。

小さな城下町三春を歩く
 山中から新町・化粧坂への道が分岐する交差点。

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 坂道が続く新町の家並み。

小さな城下町三春を歩く
 桜川にかかる橋から桜川に沿って清水へと続く家並みが無くなっている。

小さな城下町三春を歩く

小さな城下町三春を歩く
 3月11日の地震で崩れたのか,台風による大雨で桜川が氾濫したのか……と思ったが,後者が近く,町全体で桜川の大規模改修工事(川幅を広げる)を行うため,立ち退いたらしい。

小さな城下町三春を歩く
 清水方向を見る。かつては清水に福島交通三春営業所があり,郡山からのバスが頻繁に走っていたのだが,現在は営業所が無くなり,バスの本数も大幅に減少している。1時間に1本のバスがあるかないか,という状況は本当に寂しい。

小さな城下町三春を歩く
 新町の坂をほんの少し登ったところにあるのが州伝寺。秋田氏の前に三春藩主だった松下氏の菩提寺である。

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 新町の街並み。正面に見える山がお城山。三春城は舞鶴城とも呼ばれたが,現在は山頂に平坦な土地が残っているだけで,城は跡形もない。

小さな城下町三春を歩く
 新町の落ちついた街並み。カーブの先で化粧坂となる。

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 少し坂を上ったところにあるのが真照寺。江戸時代の三春藩主秋田家の祈願寺。寺の裏側には小さな池があり,春にはミズバショウの群生が花開く。

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 真照寺の入口,三春昭進堂の横の駐車場は,かつて馬のセリ場(セリ市場)だったところだ。三春は馬産が盛んで,ここで馬の市が開かれていたのだ。私が子供の頃は,そのセリ場の名残が感じられる場所だったが,今では普通の駐車場になってしまっている。

小さな城下町三春を歩く
 その旧セリ市場跡地の向かい側の坂道を上ると……

小さな城下町三春を歩く
 坂の上の弓町には,旧遊郭庚申坂跡がある。廃屋になった建物(中央の島屋楼と双葉楼)がかなり傷んでいる。
 弓町にあるのに庚申坂(新地とも)というのは,かつては化粧坂の近くの庚申坂にあった遊郭が移設されたからだと聞く。

 三春の盆踊り歌「三春甚句」に,“奥州三春に庚申坂なけりゃ 旅の馬喰も金残す”と歌われる遊郭,庚申坂。セリ場で馬を売り買いした金で,さぞかし賑わったことだろう。

小さな城下町三春を歩く
 島や荘(島屋楼)はずいぶん荒れてしまっている。前には枝垂れ桜があり,春の晴れた日に来たら,ゾクゾクするほど美しい風景が見られるかもしれない。

小さな城下町三春を歩く
 奥の唐破風と入母屋破風を組み合わせたような(詳しいことは良くわかっていないのだ)入口の一軒(島村楼)は住宅として使われているらしく,車が停まっていた。

 実は,私が中学で野球をやっていたときの監督は,大学を出たばかりの若い英語の先生で,この一番奥の建物に下宿していたのだった。何度か部屋に入れてもらって,野球談義をしたり,学生時代の写真を見せてもらったりしたっけ。

小さな城下町三春を歩く
 庚申坂の入口の下り坂のほうをみる。
 まぁ,私も各地の遊郭跡地を見ているが,これほど遊郭の雰囲気が残っているところは珍しいように思う。

小さな城下町三春を歩く
 このまま朽ちさせてしまうのはもったいない気がする(双葉楼)。

小さな城下町三春を歩く
 名残惜しさを感じがながら,立ち去る。右側が花楼。
 背中から,もっとゆっくりして行きなよ〜と声を掛けられたような気がしたが,気のせいだった。

小さな城下町三春を歩く
 庚申坂からの坂道を下る。

小さな城下町三春を歩く
 新町の坂道が見えてくる。

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 森町の坂道を下る。右上に見えるのが田村大元神社の山門。門の両脇には伊東光運作の金剛力士像が立っている。

小さな城下町三春を歩く
 南町を通りがかった際に,道路の反対側から,再び旧遠藤医院を撮影。こちら側からの写真のほうが,左右シンメトリーの半切妻屋根の美しさが際立つ。

小さな城下町三春を歩く
 三春町役場前を三春行きのバス(三春清水行きかな)が走る。階段の上にあるのは守城稲荷神社。

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 三春町役場前のバス停。

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 三春町役場の裏の桜川。

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 桜川沿いでは下水道もかなり普及したが,まだまだ生活雑排水が流れ込んでいて,私が子供の頃からあまりきれいな川ではない。昔はとても綺麗な川で,春には桜の花びらでいっぱいになるから桜川と呼ばれるようになった,という話だけは何度も聞いて育った。
 左は後免町(ごめんまち)の福聚寺の前に抜ける坂道。途中に三春町歴史民俗資料館がある。曲がりくねった坂道を,私たちが子供の頃は,みんな「三春スカイライン」と呼んでいた。

小さな城下町三春を歩く
 三春町役場の方向を振り返る。

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 三春町大町の裏道の,桜川沿いには蔵がたくさん並んでいた。みはる壱番館というビルができて,景観ががらりと変わってしまったように見える。

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 NTTのビル(町民図書館)を振り返る。

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 裏道から大町の四つ角(三春で一番賑やかだったところ)を見る。

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 大町の四つ角から北町方向に延びる国道288号線を見る。
 何かちょっと寂しい。

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 1996年に撮った同じ場所の写真。道路が広がり,歩道が広がったけど,何かを失っているような気がする。

小さな城下町三春を歩く
 四つ角交差点の一角にある三春交流館「まほら」。

小さな城下町三春を歩く
 三春中央大町。四つ角から三つ角交差点方向を見る。

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 三春中央大町バス停付近。三春町で一番の繁華街……である。

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 大町の裏通りに戻る。
 桜川の大規模な改修工事が始まっている。

小さな城下町三春を歩く
 このあたりは,横の道路だけでなく桜川にも傾斜があるので,ごつごつした岩の間を流れる。ここも改修されて,綺麗サッパリになってしまうのかな……。

小さな城下町三春を歩く
 桜川沿いに続く裏道。

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 中町と大町の境界を国道288号線に抜ける路地。

小さな城下町三春を歩く

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 中町(手前が国道288号線)に大きな更地ができている。左側にスーパーのヨークベニマルが移転してくるらしく,ここが駐車場になるそうだ。昔は,福島交通の営業所(ボンネットバスが並んでいた記憶がある)などもあって賑わっていたところだ。
 本来なら,ヨークベニマルも郊外のバイパス沿いの広大な土地に店を構えたいところだろうが,町としても街の核店舗に去ってしまわれては困るので,こういうことになったのだと思われる。人口1万8千人ほどの小さな町に,密集した商店街があることを期待するのは難しくなってしまったようだ。

小さな城下町三春を歩く
 中町の商店街を見る。商店街というには,ちょっと寂しい感じになってしまった。右側が建築中のヨークベニマル。

小さな城下町三春を歩く
 大町の三つ角交差点を見る。後の山は紫雲寺山。
 かつては町の中心商店街として賑わったところだ。

小さな城下町三春を歩く
 裏通りに戻る。

小さな城下町三春を歩く

小さな城下町三春を歩く
 右側が桜川。桜川の右側には武道場や蔵が建ち並んでいたが,工事のために撤去されている。

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 それにしても,この桜川の改修工事にはびっくりだ。かつては川沿いに家や店が並び,一軒一軒それぞれに橋が架かっている風景があったのだが,それが綺麗さっぱりなくなっている。このあたりから後免町に渡る橋もなくなっている。

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 地球温暖化の影響か短時間に強い雨が降ることが多くなり,桜川による浸水被害の回数が増えたのが,河川改修の理由だという。都会の郊外であれば,上流の宅地化が進んだことによって河川の保水能力が低下して氾濫回数が増えることも考えられるが,田舎町の三春の桜川では考えにくい。

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 三春写真館の付近は昔の状態が残っている。

小さな城下町三春を歩く
 職人横丁に続く路地を見る。

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 矢吹医院のあたり。

小さな城下町三春を歩く

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 矢吹医院。入口の曲線の造形が綺麗な建物だが,この角度だと電信柱が邪魔になってしまった。

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 ヨークベニマル三春店の裏側から三春大神宮入口にかけての八幡町のこのあたり,桜川がカーブしたところに路地があって,昔は映画館もあったりして,たまに夢にも出てくる思い出の場所だったのだが,すっかり変わってしまうことになりそうだ。

小さな城下町三春を歩く
 写真の左側に,元の映画館三春座があった。

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 三春大神宮の前。

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 三春大神宮の前の橋は架け替え工事中。三春大神宮は神明宮から「しんめさま」とも呼ばれている。

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 三春大神宮入口から国道288号線の交差点を見る。
 と,なんとここでLUMIX DMC-GX1のバッテリーが切れた。バッテリーの持ちが悪いとは思っていたが,気温が低いことと相まって,わずか数時間で使えなくなってしまった。ポケットからCanon PowerShot S100を取り出して撮り続ける。

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 桜川に沿った裏道を西へ。

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 ぬる湯旅館。昔からの三春の景観が残っている。二階の手すりを見ると「ユルヌ ユルヌ……」と彫られていたりして,ちょっとシビれる。

小さな城下町三春を歩く
 レンガ造りの部分が銭湯になっている。

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 ぬる湯旅館。

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 法華寺の前の橋の上から,桜川の下流,雁木田方向を見る。このあたりは改修工事が終わっているようだ。

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 国道288号線に出る。

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 国道288号線の踊場方向を見る。

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 八幡町の商店街。小滝食堂と会津屋食堂が並ぶ。

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 左の通りの正面が三春大神宮になる。

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 三春八幡町郵便局の前にあるヨークベニマル三春店。八幡町と中町の境にあり,商店街の核店舗になっている。3月頃に中町の中心部に引っ越し予定。

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 丈六薬師堂のある丈六の家並み。

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 国道288号線の北側の裏路地を歩く。

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 愛宕神社……あたごさま。

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 愛宕神社の参道。

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 佐藤酒造の敷地内の細い路地を通って,道場町通り(三春職人横丁)へ。

小さな城下町三春を歩く
 三春職人横丁といっても,古い家並みが残っているわけではない。

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 三春職人横丁から下ると,しょんべん横丁……。しょんべん横丁の左半分が無くなり,道幅が広がっている。ここは移転予定のスーパー,ヨークベニマルの裏側にあたり,商品荷さばき搬入用の道路になるらしい。

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 しょんべん横丁の飲み屋。路地が広がって,ちょっと不思議な感じに見える。

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 職人横丁への坂道。右側には土蔵が残っていたはずだが,それもなくなっている。

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 三春職人横丁。すっかり暗くなってしまった。

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 古い鍛冶屋さんの吉田屋。数少ない現役の職人さんだが,まだ元気だろうか。

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 荒町から大町の商店街を見る。

小さな城下町三春を歩く
 荒町の裏道を通って渋池方面へ。

小さな城下町三春を歩く
 渋池の商店街。右が三春中学校の石垣とフェンス。右側の坂を上ると田村高校になる。

 長い間,ほとんど変化のない田舎町だと思っていたが,それでも少しずつ変わってきていることがよく分かった。この記事にアップした写真は108枚。大晦日に鳴った除夜の鐘と同じ,煩悩の数だ。

 ── Panasonic LUMIX DMC-GX1 + LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. or Canon PowerShot S100

【参考】
1996年8月 我が故郷 三春町の写真
記憶の断片 三春

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2011年12月31日 (土曜日)

三春へ(10年ぶりの帰省)

 あれこれ,いろいろなことが起きた2011年。福島県三春町の実家もいろいろと大変だ。正月休みはいつもふらふらと旅行して,親不孝を繰り返してきたが,今年ばかりはそういうわけにもいかない。

三春に帰省する
 東京駅の八重洲口。大きく変貌した丸の内口と違って,八重洲口の前は昔からあまり変わっていない。

三春に帰省する
 八重洲口の駅前は変わっていないが,駅そのものが大きく変わりつつある。大丸が入っていた巨大な鉄道会館ビルが解体され,その南北にグラントウキョウサウスタワー(クレーンがあるところに建築中)とノースタワーが建つ。

三春に帰省する
 グラントウキョウノースタワーには,鉄道会館ビルに入っていた大丸が移転済み。

三春に帰省する
 数年後に東京駅の八重洲口がどのような姿になるのか,今から楽しみだ。

三春に帰省する
 グラントウキョウノースタワーの中をうろついてから,東北新幹線のホームへ。今まで利用したことのない改札口から入ったので,半分迷い気味で階段を上ったら,ホームの北端だった。

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 東京駅から郡山駅までは1時間30分弱だが,特急料金を払った上で立ったまま乗るのは耐えられない。というわけで,指定席を確保できる列車を選んだら,東京駅発車が午後4時過ぎになってしまった。

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 郡山駅で磐越東線のディーゼルカーに乗り換える。立ち客でいっぱいになるほどの混み具合だったが,乗客が若い人ばかり(平均年齢は20歳以下かな)で驚く。

三春に帰省する
 磐越東線のディーゼルカーが三春駅に到着。
 寒くて雪がちらちらと舞っているが,積雪はない。天気が良いので,雪が降っているわけではなく,奥羽山脈の安達太良山や会津地方で降った雪が風で飛ばされてきている感じだ。よくあることだ。

 ── Canon PowerShot S100

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